ヨード（沃素、ヨウソ） l | クラブ「元気堂」

ヨード（沃素、ヨウソ）　l

著者は米国生まれの医師で病院長。

今日のテーマ　「ヨード（沃素、ヨウソ）　l 」

特徴と効能　）

ヨードは甲状腺が正常に働くために欠かせない。

多く含まれている食物　）

１．魚
２．海草
３．フダン草
４．キノコ
５．カブの葉
６．柑橘類
７．オランダガラシ
８．西洋なし

感想　）

ヨードが海草や魚に多く含まれているということは
海に囲まれ水産資源が豊富な我が国にとっては、
普通の食生活をしていれば不足することは考えなくてよい。
ということになると思います。
この日本の素晴らしい海産物が食用できなくなったのが、
３.１１の翌日に発生した水素爆発でした。

大震災に脆くも配管があっけなく壊れた
福島第一原発が引き起こしてしまった
二度と取り返しのきかない環境破壊でした。

それもわずか、５０ガルという地震の振動に耐え切れなかった
と指摘されています。
何とも悔しくて情けない。

この程度の震動で壊れたことも約束になかったことですが、
老朽化以上に、
設計基準通りに配管されていたのか疑問に思わざるを得ません。
さらに、それ以上許せないのは
放射能まみれの汚染水をためらいもなく
その影響を考えることもなく海へ投棄してしまったことです。

このため、付近の海域は直ちに放射能に汚染され、
貴重な水産資源が、いちいち濃度を確認しなければならなくなったこと
そのことの重大さにについて、
原発推進派や東電の誠意ある責任が感じられません。
このような陸上の汚染騒動の陰に隠れて
ほとぼりが覚めるのをじっと待っているという姿勢は
社会に対する冒涜でしょう。

長崎のピカドンで町が破壊された中で、
奇跡的にほぼ健康を維持した医師と看護関係者は
味噌汁とわかめなどの海草を食していたことが知られています。
すなわち、限られた食事の中でも
ヨードの豊富な食物を食していたということでした。

東電の二重三重の失敗は、
信じたくない配管が壊れたことで、動転してしまい
長崎の事例を活かすべき道も
安易な現場のドタバタでほぼ閉ざしてしまったことにあります。
この問題は、絶対に忘れてはならないし、
許してはいけないことだと思います。

はっきり言えば、
日本最先端の原発技術を誇っているとされる東電でも
このような対応しかできないという事実です。
原子力は人間が扱ってはならないものだということですね。

釣り落とした魚は大きいとされます。
汚染されてしまった魚を食することもできなくなった
被災地の憤懣はどこにぶつければ良いのでしょうか？
せめて、事後の放射能対策の食物を確保する意味で、
一日も一刻も早く放射能の発生を止めなければなりません。

次回に続く。

　　この後もシリーズで、
　　精製食品に欠乏している重要なミネラルを取り上げてゆきます。

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