活性酸素 その2


 活性酸素=毒=身体を破壊する=病気になるといわれています。

 皮肉にも、文明が進めば進むほど体内に活性酸素が大量発生します。

◆活性酸素が発生すると

 体にもともと備わっている抗酸化物質(スカベンジャー)が消去してくれるので、体は安全に守られているわけです。
 私達が抗酸化物質の必要な訳は、有害な活性酸素に満ちた世界に住み、一息ごと
に吸い込んでいるためです。

 もし酸素がなくてもやっていけるなら、抗酸化剤は用がなくなることでしょう(酸素タンクを背負わなくても月の上を歩けるようになります)。
 とりわけ地球上では、私たちの細胞が酸素を要求していることから、酸素の反応で生じる因果関係の中で生きていかなければならないのです。

 次のような場合は、通常の呼吸によって発生する何倍もの活性酸素ができてしまい、これがいろいろな病気を引き起こす元となります。

 ◆普通に呼吸するだけでも発生する。
 ◆激しいスポーツ、肉体的にきつい仕事などで大量に酸素を消費したとき。
 ◆高密度の酸素吸入により、多量に発生する。
 ◆体内に病原菌が侵入してきたとき。
 ◆タバコを吸ったり、車の排気ガスや工場の排煙を吸ったりしたとき。
 ◆大きな手術をしたり、強いストレスを感じたとき。
 ◆大量の紫外線(海水浴、テニス、ゴルフ他)を浴びたとき。
 ◆放射線(レントゲン、胃カメラ、CTスキャン、放射線療法、コバルト療法)
  を浴びたとき。
 ◆体内に食品添加物、洗剤、農薬、医薬品などの化学物質が入ってきたとき。
 ◆電磁波(携帯電話、パソコン、電子レンジ、高圧線、OA機器)を浴びたと
  き。
 ◆飲酒(飲み過ぎは大量の活性酸素が発生)
 ◆ストレス。
  などなど

 このように、文明が発達すればするほど大量に発生する、機会に遭遇することになっているというのが、現実なわけです。

◆活性酸素は直接ないし間接に全疾患の90%以上に関与しています。

 1980年代に『ガンができる原因は過剰な活性酸素の発生による』という研究結果が続々と発表されました。
 さらに研究が進むにつれて、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病も『大量の活性酸素によって生じた過酸化脂質が原因である』ということも明らかになりました。

 そして、何よりも気になる、避ける事のできない老化の最大の原因は、活性酸素であるということも明らかになりました。
                                 つづく

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: