PR
2024.09.24
カテゴリ： 園芸
現野党政権奪取鵙の贄
演説を行ったのは２年前。安倍政権下だった２０１７年、２人きり
で会い、当時の天皇陛下（現上皇さま）の生前退位に向けた環境整
備を巡り語り合い、政争の具にせず立法府の総意をつくろうと一致
したと明かしている▼安倍氏は政敵だったが、合意して前進するた
めにはのみこむべきとことはのみこむリアリストだったと述懐。天
下国家を論じ合えば、立場の違いを乗り越えどこかに一致点を見い
だせるのではないかと思っていたと悼んだ▼持論のみに固執せず、
意見が違う相手も全否定しない。そんな政治の要諦を語った野田氏
が立民の新代表になった。政権奪取には衆院選に向けた他の野党と
の連携が重要だろうが、うまくいくだろうか▼同様に旧民主党の流
れをくむ国民民主党は立民が綱領に掲げる「原発ゼロ」などに反発
する。何かと対立する両党は憎み合う親族同士にも見える▼行革が
旗印の日本維新の会は立民を支える公務員系労働組合などとは水に
油である。違いを乗り越える政治の努力が貴いとすればそれが容易
でないからこそだろう▼野田氏は追悼演説で、持病悪化で退陣した
挫折から再び首相になった安倍氏から「あなたにも、いずれそうい
う日がやってきますよ」と慰められたと明かしていた。その日を迎
える最後のチャンスなのかもしれない。
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
© Rakuten Group, Inc.
