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2024.10.02
カテゴリ： 園芸
新政権期待と不安秋の雲
れる。当選回数の少ない若手衆院議員時代、選挙区の鳥取と東京の
行き来で寝台特急に乗ることが喜びだったという▼個室寝台にはビ
デオデッキがついていた。駅で買ったビールなどを持ち込み、ビデ
オを観賞するなどした。地元の陳情もこなし切れず、仕事がバリバ
リできるわけでもないから落ち込むこともあったが、寝台特急の移
動で自分は蘇生したと振り返っている。個室寝台が活力源とは、良
くも悪くもあまり仲間と群れないこの人らしい気がする▼国会で首
相に指名される前に衆院選の投開票は 10月27日と明言し、早期の
衆院解散を表明したのは常道とは言えまいが、これも党内の仲間の
少なさが影響したらしい▼数少ない側近を重用する人事に党内では
不満が充満しているという。総選挙の決選投票で争った高石早苗氏
は党総務会長の打診を断ったそうで政権と距離を置くよう。不協和
音が表面化し政権が揺らぐ前に選挙をした方が得策との判断もあっ
たらしい▼周囲の進言を聞いたとの報道もあるが、国会論戦で国民
に判断材料を示すのが大事だとして早期解散に慎重だった以前の言
動からはぶれたような。国民の目にはどう映るだろう▼どこか危う
さをはらむ新政権の出発。目的地に近づく寝台特急の車窓のように
明るさが増してゆくかは誰も知らない。
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