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カテゴリ: 今日読んだ漫画

本屋の森のあかり【1】~【3】 磯谷友紀 著

可愛い表紙(1巻2巻はそれぞれ不思議の国のアリスと雪の女王をイメージしてるそう。)とタイトルに惹かれて3冊一気に買ってしまったのだった。(年の初めの目標〈ご新規を増やさない!〉なんぞ書店に行ったらけろっと忘れてるな。 (  ̄3 ̄)~♪ )

とある大型書店に勤める高野あかりは愛知支店から東京本店に異動になる。東京本店は、東京駅のターミナルからの直結ビル内にある大規模店だった。
愛知支店とのスケールの違いに戸惑うあかり。そのあかりと同期に異動してきた加納緑(男)は、あかりとは反対にてきぱきと仕事をこなしていく。もたもたしているあかりにかなりきつく当たる緑。
そんな同期との実力差にへこむあかりに優しく接してくれたのは副店長の寺山杜三だった。あかりは次第にこの本の虫寺山に心惹かれていく。。。

登場人物は、月に300冊を読み上げる本の虫の寺山、ツンデレ王子の緑、姉御肌の先輩栞、腐女子臭漂うコミック担当の紀子。。。それぞれ独特の個性があって良い。特に副店長寺山は誰にでも人当たりよく優しいのだが、関係に一歩踏み込まれそうになるとやんわりと拒絶してくる。つかみどころの無い孤独な雰囲気を持つ人物だ。今後あかりがこの手ごわい副店長の心にどう踏み込んでいくのか( 既に玉砕しているだけに (/- ̄; ←さすがにこのネタバレはいかんよね。と反省。読んだ人、ネタバレを気にしない人は反転して良し。既に見てしまった人はごめんなさい。 )、とても気になるところである。

本屋さん物と言えば、暴れん坊本屋さんか金魚屋古書店がすぐに頭に浮かぶのだけど、そこにこの「本屋の森のあかり」も仲間入りである。番子さんのシリーズも本屋さんの内情が垣間見えて面白かったが、このシリーズではそれに加えて大規模店ならではの苦労や醍醐味、特にフェアなどの仕掛けの大変さ楽しさが伝わってくる。本屋さんだけでなく、出版社の営業さんや、作家側からの本屋への思いというのも触れられているのも興味深かった。

ところで、この作品の各章のサブタイトルは、「マザーグース」「永訣の朝」「カラマーゾフの兄弟」といったように、書物のタイトルになっている。それらの作品が何かしらストーリーに絡んでくるのだが、作者の思いいれも有るのか、なかなかに心に染み入ってくる。同時に解りやすい読書案内になっているのも一粒で二度おいしい感じだ。その辺は少し金魚屋っぽいけど、あそこまで即物的ではないかな。

この本は磯谷さん初のコミックスだそうで、確かに絵の表現は荒削りなところもあるけれど、いろんな人の仕事にかける思いや、人を思う切ない気持ちが初々しく描けていて、とても良かった。これからも期待していきたい人だと思う。

私の少女マンガにおけるラブ成分の許容量はこの程度だなあと、つくづく思う。。。






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最終更新日  2008.08.16 22:01:15
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Re:本屋の森のあかり【1】~【3】 磯谷友紀 著(08/13)  
なた5963  さん
レビュー以上に【ラブ成分の許容量】という言葉に引かれて読みたくなったw
(2008.08.14 00:25:44)

Re[1]:本屋の森のあかり【1】~【3】 磯谷友紀 著(08/13)  
なた5963さんいらっしゃいませ。

>レビュー以上に【ラブ成分の許容量】という言葉に引かれて読みたくなったw

ふふふ。淡い、淡いぜ~。こっちは社会人だってのに、この奥手ぶり。中学生どもも爛れた昼ドラ漫画なんか読んでないでこっちを読め!と言いたい。

新人だからと甘く見てると意外にほろりとさせられるからご注意!

(2008.08.14 10:44:13)

こちら  
shimikotoshiori  さん
かわいいので、読みたいと思っているのですよね。

天顕祭も、題材的に好物なので、いつか読みたいです。
チラっとですが、墨?の彩色がきれいですね。

(2008.08.15 01:35:09)

Re:こちら(08/13)  
shimikotoshioriさんいらっしゃいませ。

>かわいいので、読みたいと思っているのですよね。

可愛いですねえ。主人公もそうですが、作者のひたむきさも伝わってきます。夏目の緑川さんもそうですが、作品に真剣に取り組んでいる感じがすごく伝わって来る作品ってとても好感が持てますよね。

>天顕祭も、題材的に好物なので、いつか読みたいです。
>チラっとですが、墨?の彩色がきれいですね。

何で描いてるんでしょうね。デジタルなのかなあとも思ったり。。。とにかく筆っぽいやわらかいタッチが印象的です。

(2008.08.15 14:48:12)

Re:本屋の森のあかり【1】~【3】 磯谷友紀 著(08/13)  
なんとKISSコミックスとは。完全に少女漫画なんですね~。表紙とかあらすじは青年ものでもいける感じですね。

う~む、うちの店ではスルーしてしまったなぁ。少女漫画はどうしても私自身チェックしきれなくて有名な作家さんに偏ってしまうので悔しいっす。
(2008.09.04 08:03:40)

Re[1]:本屋の森のあかり【1】~【3】 磯谷友紀 著(08/13)  
喫茶まんがすマスターさんいらっしゃいませ。

>なんとKISSコミックスとは。完全に少女漫画なんですね~。表紙とかあらすじは青年ものでもいける感じですね。

まさに少女マンガです。あらすじで想像する以上に少女っぽいかも。私の友人はあまりにも乙女過ぎてしんどかったと言ってました。

でも、作画する人が違えば、確かに青年誌でもいけるかもですね。もう少しキラキラを排除したら。。。

>う~む、うちの店ではスルーしてしまったなぁ。少女漫画はどうしても私自身チェックしきれなくて有名な作家さんに偏ってしまうので悔しいっす。

そうでしょうねえ。私も本屋物でなければ一生食いついてないかも。
そう思うと、このジャンルは見逃してる名作がきっと多いんだろうなあと、ちょっと悔しい思いに駆られますね。
(2008.09.04 21:24:15)

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