恋のような 愛のような

Jan 18, 2008
XML
カテゴリ: だから

 北欧のそれらの音楽はきみにとって、天気予報のBGMにすぎなくて、やはりきみの好きなRAPのような喧騒は、ぎくしゃくした踊りで、それは16ビートの裏打ちなのかもしれないが。



 しかしぼくにも感情というものは、歴然としてそこにあった。きみはぼくの人生をコンバイルするといっていたが、極度に抑圧された感情の、やがて無意味な饒舌を嫌うようになった。そしてそこに無口になったぼくは、その愛情さえ、表現することを忘れてしまった。

 次第に色あせていく記憶はむしろ、意味のないたわむれの意図を、おしはかることのできないFACTというものを、迷い子のように手繰り寄せていく。

 そしてそこにもどる。眠れない夜の廊下の月明かりをたどると、満月は容赦なく都市を照らしている。無防備な夜をさらけだして、そこによこたわっている。

「なにがいいたいのか、よくわからないわ」

 そういった言葉を、きみから聞く。それはぼくがいわせている、そうナーバスに自己をさいなんでみても、ノーレスキュー。

「あなたは自分を特別視しすぎなのよ」

 拝み奉った灰を崇めることはできない。その言葉で蝕まれていく、自己のイメージ。そしてそれらの会話は苦痛をともなうもので、鼓舞されていく、励ましのような暴言にも聞こえはしなかった。

「男はやさしいだけじゃだめなの」

 どこかで聞いたような言葉をふりまわして、ぼくの怒りをまっているのだろうか。あるいはやさしさというものは、単なる弱さ、許容を超えた受容なのか。気の強い言葉を聴いて、それをむしろ脆弱なやさしさと、勝手な解釈を繰り返しているのだろう。

 愛という言葉をつかわなくなったのは、むしろその枯渇しかかっているFACTを、なすすべもなく眺めているわけではない。
 健やかなるときも、病めるときも、、

「どうしてだまっているの」

「うまくつたえられない、むしろ謝罪にしろ、弁明にしろ、申し開きにしろ、これ以上きみの怒りを大きくはしたくはない」

 そういった実直な感想のようなそれは、きみを激怒させることになる。

「わたしたち合わないわ」

 ぼくは混乱して、いったい今日なにが起こったのか思い出せないでいた。きみの饒舌はとどまることをしらない。助手席に乗ったぼくは、いったいどこにつれていかれるのだろう。

 ぼくはゆっくりと運転席のきみの横顔をみた。ぼくのしらないきみがそこにいた。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 18, 2008 05:26:22 PM
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Comments

losartan cozaar@ Hi:) Test, just a test q1 I need to say, as very much as I enjoy…
山崎貴之 @ Re[1]:22万アクセス(05/26) 姫。さん >おめでとうございます。 > …
姫。@ Re:22万アクセス(05/26) おめでとうございます。 もっとたくさ…
山崎貴之 @ Re:まもなく218888だね(04/23) いつもありがとう 218891 2008-04-27…
山崎貴之 @ Re:検索にでてこない新検索サービス会社?(03/31) いらっしゃいませ  おまちしておりまし…
山崎貴之 @ Re[1]:バニラはお好き(04/17) 姫。さん >「いろこいかるた」の ま …
姫。@ Re:バニラはお好き(04/17) 「いろこいかるた」の ま 待ちくたび…
姫。@ Re:バニラはお好き(04/17) 今夜は あいしてるって いってあげ…
山崎貴之 @ Re[1]:雑談(04/10) 午後に雨はあがりました。
夏川結女花。 @ Re:雑談(04/10) 雨が降っています。  

Archives

・Jun , 2026
・May , 2026
・Apr , 2026
・Mar , 2026
・Feb , 2026
・Jan , 2026
・Dec , 2025
・Nov , 2025
・Oct , 2025
・Sep , 2025

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: