旅の途中、寄り道の日々

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第2章『カムロ』



RS小説です。

小説ですのでスキルなどの効果が多少どころかかなり違っていても突っ込まないでください。

人が死んだことに対してBIS連れてくればいいんじゃないかという疑問は持たないでください。

僕の考えとしては一般人は死にます。

それを踏まえて。

第2章『カムロ』始まります。

まだ、第1章を見てない方はこちら→ 第1章『誓い』へ飛ぶ





シュトラセトラのお爺ちゃんの家に引き取られた僕は少々お爺ちゃんに近づけないでいた。

お爺ちゃんは若い頃は凄腕のシーフだった。でも今はやさしいお爺ちゃんだ。

それは分かっている。

しかし、僕は、父さんと母さんの事もあり、昔シーフだったお爺ちゃんに少々心のどこかで恐れを感じていた。

ある日、お爺ちゃんは僕を呼び出した。

「なんですか。お爺ちゃん」

僕はちょっと緊張している。

「まぁ、硬くならないで。カムロ。ちょっと話があるから。お爺ちゃんの隣に座りなさい」

僕はお爺ちゃんの隣に座る。

「カムロ。お爺ちゃんが昔シーフだったことは知ってるね?」

「うん」

僕はうなずく。

「そしてカムロのお父さんとお母さんを殺したのも恐らくシーフなのも知ってるね?」

「うん」

「カムロ。一言でシーフって言ってもいろいろあってね」

お爺ちゃんはシーフの説明を始めた。

「それこそ、カムロのお父さんとお母さんを殺したような暗殺専門のシーフもいるけど」

「お爺ちゃんはね。シーフって言うのは絵本とか物語で言うところの冒険家だと思うんだよ」

「冒険家?」

「そう、短剣を投げて敵をやっつけて、いくつもの罠や通路を越えて宝を探す冒険家」

「お爺ちゃんは昔そんなシーフだったの?」

「ああ、そうさ。今は腰を悪くしてしまって無理だけどね・・・」

「カッコイイ!!」

僕は心底カッコイイと思った。

「話を聞きたいかい?」

「うん!!」

その話はどれも面白いものばかりで僕は毎日いろんな冒険の話を聞いた。

僕は次第に『シーフ』というものに憧れるようになった。

そして、1年が過ぎたある日。

「ねーねー。お爺ちゃん!」

「なんだい?カムロ」

「僕ね!シーフになりたい!」

「修行はつらいよ?いいのかい?」

「うん!僕もお爺ちゃんが話してくれたような冒険をしてみたいんだ!」

「それに僕、兄さんと約束したんだ!強くなるって!」

「そうか・・・なら、いろいろ教えてあげよう」

僕は8歳の時に自分の道を決めた。

強くなりたい。そのためにシーフになると僕は誓った。

それからの7年間は大変だった。

お爺ちゃんの厳しい修行。

修行中のお爺ちゃんはとても厳しかった。

でも修行が終わればやさしいお爺ちゃんだった。


― 3年前 ―


15歳になった僕はお爺ちゃんの修行を終えた。

「いよいよ明日だな。カムロ」

「うん!今までありがとうお爺ちゃん!」

そう、いよいよ僕は明日、旅に出る。

あの日、お爺ちゃんから聞いた話を今度は、自分の目で見るんだ!

「カムロ。お前に託したいものがある、付いて来なさい」

お爺ちゃんはマジメな顔で、僕を呼んだ。

僕は付いていく。

「ここは・・・倉庫?」

10歳の時、ここにに入ろうとしてすごく怒られた記憶がある。

「こっちだ」

お爺ちゃんはさらに奥へと進む。

そして、ドアの前で止まると鍵を開けた。

部屋に入ると、そこには短剣が数本並んでいた。

どの短剣も普通の短剣じゃないことはすぐに判った。

「全て昔、ワシが使ってたものだ」

お爺ちゃんはその中から3本を選んだ。

「この3本を持って行け」

『手裏剣・短剣・クナイ』の3種を渡された。

「18歳になったらここに来い別のものを用意してある」

「今、くれないの?」

「恐らく今のお前では使えない、まずはその3本で腕を磨け」

「はい!」

「それじゃあ、明日は早いから。もう寝るとしようかね」

翌日。

よく晴れた日の朝。

僕の冒険は始まった。


                      続





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