2006年02月12日
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■土曜日の昼から友人と勝浦へ釣りに出かけた。
 さすが外房は暖かく、動き回ると汗が出てくるほどであった。
 アジを10匹ほど釣り上げて夜半に帰宅する。

          アジはテンプラ。

鍼



■テレビではトリノ(イタリア)オリンピックが始まった。最近どうもTVがオリンピックの話題に沸いていると思ったら、今年はその当たり年であったらしい。



■そこで友人とテンプラを喰いつつ、モーグルと言う競技を見ていた。

▼この友人は同じく鍼灸師であり、先日の国際大会では日本代表チームのトレーナーまで努めている。


▼鍼灸学校には何かの選手が、何らかの理由で引退した後にスポーツトレーナーを目指して資格を得に来る者も多いが、表裏様々な事情があり、実際に「トレーナー」と名の付く位置に居られる者は多くない。


 はっきり言えば、非常に少ない。



 私が子供の頃に活躍していたカール・ルイス氏なんかはかなり「決定的」なんだろうか?未だにチャンピオンなのかも知れないけれど。


■で、その辺りの質問を何の気無しに横にいる友人に尋ねたのだった。


▼すると、意外な答えが返ってきた。



■「記録が決定的になると、ルールの方が変わる」のだ、と。



▼つまり、某かの選手が絶対的な記録を打ち立ててしまうと、「ルールの不備をついた」的な扱いになり、国際ルールはその選手を閉め出す方向にルールを変更するのだと云う。


▼元選手の鬼コーチが「ワシが若い頃はなぁ!」と気張っても、
チームメイトたちは「コーチの頃って、ルールがVer.98の頃でしょう? 私たちはVer.2000何だから、おなじ事は出来ませぇん! 来年はVer.XPになるしぃ~」

 と。




■「ルールの脆弱性が発見されました」となり、次々とパッチを当てられていく様は、某OSの様でもある。


■特にオリンピックでは日本人などアジア人が目立つとルールが変えられてしまうことが多いと言う。

▼・・・などと話を聞いているそばから、ジャンプの日本代表選手が反則で失格になってしまった。









■「何でもあり」の格闘技で有名なパンクラチオンは、古代オリンピックで、神々への奉納であった。


▼しかし、「パンクラチオンは不完全なレスリングと、不完全なボクシングが一つになった競技である」と哲学者プラトンは感想を漏らしている。



 結局パンクラチオンのの選手は、“指を折る”とか“耳を裂く”と云った陰惨な勝ち方をする事になった。


■ここで想起するのはライブドアや、違法建築の一連の事件である。
 社会と云う「ルール」の中で「反則」をすれば「失格」されるのである。

 堀江社長の「ルールに問題(脆弱性)があるならば、そこをむしろおおっぴらに突く事で、ルールが良い方向に変わる」と記者会見で述べていた。
 今回、身を以てそれを皆さんに証明してくれたわけである。


 ルールは人の作為である。

 その背景に「意図」がある。

 オリンピックのルールが、選手の生命の安全と、見せ物として面白くしようと云う意図があるように、

 社会のルールとは、その背後に隣人と安心して暮らせるようになろう、と言う意図があるハズなのである。


▼その意図を理解できないものは、「指を折られ」、「耳を裂かれる」。









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最終更新日  2006年02月12日 22時52分45秒
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