This Is Me

多分4歳くらい。


名前は「すー」と言う。



スーという独特の気の抜けた響きが好きだという飼い主の身勝手でつけられた名である。

おではやせっぽっちで小さな毛糸玉くらいしかないときに
片田舎の美容室の裏で不覚にも鳴いているところを現在の飼い主に捕獲されたのである。




居心地は良くも悪くも。

年中、飯に困らないことを除けば悪いほうかもしれぬ。



うるさい娘2人はしばしば帰ってきてはおでを触りたくる。

おではこの娘たちが嫌いだ。

その母親はおでが出かけるたびに玄関先で怒鳴り散らす(とはいえおでは猫だ)ので
うるさくてかなわない。



最後に
この家のおっさんは今年の春から隠居生活をしているようで
日なが1日中家にはいるが
こいつだけはおでの言うことをよく聞くわりに触ろうともしてこないので都合が良い。

時折もらす独り言に付き合うだけで
夜中であろうと、早朝であろうと
おでが「みゃ」と一言鳴けばドアを開けてくれる。

気が向けばブラシもしてくれる。




おっさんといる時間が一番長い。



おではおっさんがまだ一番マシだと思う。

しかしこの家に来てからよくもまぁこれだけ太ったものである。