3匹のこぶたとわらの家

3匹のこぶたとわらの家

~大切なこと~冨田さんからの便り


冨田さんのクリニックの詳細は→http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5172/kuzu/


「日本から何か手伝いたいと医療系の方がここにこられることがあります。
しかし、それって難しいという事をご説明するのが大変です。
病気になってしんどい時にどういう風に痛みや苦しみを表現するのが患者にとって一番伝えられたと感じるでしょうか?
当然、母国語であり共通語の英語ではないのです。お産の痛みをやはり日本人は日本語で訴えるでしょうし、英語ではどこかにストレスがかかります。
病気の人を十分に理解していない状況で医療支援は難しいと感じます。
昔、医療は人々を幸せにすると信じていました。しかし現実はちがいました。医療技術が伝えられたことで民間療法は捨て去られようとしています。
ルーチンで伝えられた医療のやり方(初産婦は会陰切開が必要など)の結果、殆ど必要ない会陰切開を多くの女性が受け、縫合糸や局所麻酔剤が買えない人は縫合されなかったり、しています。私から見れば医療も搾取です。
伝統食は日本など先進国への輸出食品として消え、人々はラーメンや味の素で日々を過ごします。それが危険であることを知る術がここにはないのです。
人工的な食べ物が溢れ、企業はそれらにビタミン強化などと言う売り文句をつけて販売を伸ばしています。途上国に成人病はないと思う方が多いのですが、実際は法律で添加物に関する規制が無い途上国ほど、成人病は深刻です。
津波の支援で参加された医師が、外傷に関する緊急薬より、高血圧や糖尿の薬を求める人が多かったと感想でもあるように、成人病はどこでも広がっています。
また途上国の人はなぜ、自分達が成人病になっていくのか理解できていないのです。日本では求めれば情報を得ることが出来ます。ここではそれは不可能です。
これも企業の搾取であると感じます。
先進国の暮らしが途上国に支えられているのは間違いのない事実です。フィリピンの森林はもう1.5%しか残っていません。全て日本(戦争も含めて)が持っていったからです。昨年度から洪水、地滑りと災害が報じられていますが、これも森林がなくなった結果起こった事実です。
しかし、原因の部分は報道されません。
今の子供たちが本当に幸せに暮らせることを願うのなら、こういう現実を少しでも知ってくれる人が増え、1人1人が消費を抑えていくことしかないと感じます。
今日私の手に生まれてきてくれた命に私達のごみ(温暖化、ダイオキシンなども含めて)を押し付けたくはありません。
国際協力は専門家に任せていては何も変わらないと思います。
長い、前書きになりましたが・・・オールライトさんのようなお考えが本当にありがたいと感じます。
便利な生活を責めるのでなく、少しでも削れる部分は削っていければ世界はもっと幸せになります。」

このメールをいただくちょっと前、Mr.Gと遺伝子組み換え食品GMO(GeneticallyModifiedOrganics)や化学調味料について話していたところでした。冨田さんどっかで聞いてたでしょう~?てかんじのタイミングでした。
あまりにも根が深い問題が、あちことでゴロゴロしています。そして、私達日本人が決して傍観者であってはならない。
日本はろそろ世界へのお詫びをするべきではないでしょうか。手遅れになる前に。

先日フィリピンで起きた地滑りへの募金活動を日本赤十字がやっているのを見ました。これも大切なことだと思います。でもちょっと滑稽な話です。
日本が彼らの木を切ってしまったから地すべりが起き、被害者がでたのに、それを援助する活動をする。だったらはじめから
木を切らなければいいのに。何かが狂っているような気がします。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: