いつかはカナダ犬と北京生活

いつかはカナダ犬と北京生活

十五、つき合えない訳

十五、つき合えない訳


 「無理なの?どうして?もしかして、日本に彼氏がいる?」ビンビンは私の顔を覗き込んだ。

 そういうことじゃないよ・・・私が好きなのは・・・

 「彼氏はいないけど・・・そんなの無理だよ。第一、ジャオ君とはさっき初めて会ったばかりなのに・・・つき合うなんて今は考えられない。」

 私が答えると、ビンビンは、「じゃあ、美咲はどういうタイプの男が好き?」突然質問を換えてきた。

 「誠実で・・・優しくて・・・おもしろい人。」

 ビンビンは、クスっと笑い、ジャオ君がどんなに誠実で、優しい男であるかを、切々と私に語り始めた。

 ビンビンは私の気持ちに気づいていると思ってた。だから、今夜私をデートに誘ってくれたんだと。それが、どうしてこんな展開に!?

続く→


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: