いつかはカナダ犬と北京生活

いつかはカナダ犬と北京生活

三十、愛情まきまき

三十、愛情まきまき


 ビンビンに日本料理を作ってあげると約束してから一週間が過ぎたある日曜。私は自分の住む2LKのアパートで巻き寿司を巻いていた。そう、お寿司はお寿司でも、手軽に作れる巻き寿司ですね。

 中に巻く具を色々考えた末、生臭い刺身は入れないことに。北京のお寿司屋さんが増えてきたとはいえ、やはり魚を生で食べられないという中国人は多い。なので無難に卵焼き、キュウリ、ツナマヨ、カニスティック。そしてだし汁・醤油・砂糖・みりんで煮付け、ゴマ油で香り付けした人参と椎茸。

 ごはんには母が日本から持ってきてくれた「ちらし寿司の素」を混ぜた。北京に来た当初、華堂(イトーヨーカドー)でゲットしたミ○カン寿司酢では、ごはんに全然味がつかない(←多分お米の原因)。

 しかし恋ってお金がかかるわね~。日本でなら100均で買えるはずの「巻きす」をその日のために20元で購入し、10枚18元で購入した「手巻きのり(日本産)」でせっせと巻いていく。彼への想いをた~っぷり込めて。彼の喜ぶ顔が見たい、ただもうそれだけ。一口大にカットした巻き寿司を、(しつこいが)その日のためだけに購入したランチボックスに並べる。これで彩りも味も言うことなし!!

続く→


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