ティガレスの国際恋愛日記

ティガレスの国際恋愛日記

バカンスから戻ってきた-続

☆バカンスから戻ってきた~続編☆


~気の遠くなるような長い夜~



1週間ぶりの再会の後、セバスチャンの友達と合流して夕食。
・・・・・今晩は英語を話してくれる人は誰もいない。

フランス語だけの会話に私は放心状態で何もわからないし会話などできない。
私のフランス語レヴェルは、このころはまだまだ初心者にもならない程度でした。
たまーに察するセバスチャンはテーブルの向かい側から手を握ってくるが
そんなのね・・・・・わからない言葉の中にいる身になったことがないからわからないでしょう(泣)

1時間、2時間、3時間と恐ろしくなるほど時間の経過が遅いのです。

こんなの・・・・・久しぶりの再会なのに。

私はただただ椅子に座って会話を聞いているだけ・・・しかも何を話しているのかなんて全く まったく わからない(泣)

さすがの私も泣けてきそうになるくらいでした。


帰りがけ
「あれだけネイティブのフランス語に触れていたらすぐに話せるようになるよ!」
と言いやがった!(かなり言葉も荒れてきます)


まるで解釈が違うのです。

何を話しているのか理解度0の外国人(アタシです)が聞いているだけでフランス語を話せるはずがありません!


それでも久しぶりに会えて嬉しかったので私は気を取り直してあまーーーい時間を過ごしたのはいいが

ベッドの中でもフランス語で話しているではありませんかっ!
けど
けど

もう限界です!
5時間ちかくも椅子に座って相づちもできず、ただただ座ってぼけーっと化石のようにしていたのにっっ!!
さすがに切れてしまった。

「フランス語はわかんないのよっっ英語じゃなくちゃわからないのっっ」

もう涙声です。
自分でも何を言ったのかは覚えていないけれど、この晩、どれだけフランス語がわからなくてつらかったかを涙ながらに訴えたのでした。

今までもお友達と一緒の時は同じでした。
でも、今晩は久しぶりに会ったのにと思うと・・・
こんな状態で涙をみせるなんて・・・・悲しかった。

・・・・こんな事を言っても仕方ないのに

セバスチャン、 君はすごい。


このアタクシを黙らせて涙をとめたのです。

セバスチャンは私が落ち着くのを待って・・・・
「ティガレス、君はフランス語を覚えなくてはいけないよ、それはボクの為じゃない、君の為なんだ!フランス語が話せたらもっともっとパリでの生活が楽しくなる。全ては君のため」

結局、
私はセバスチャンに言われるがまま、フランス語の発音練習を半べそをかきながらセバスチャンの後にくっついて練習したのでした(泣)

その後、
今後の話になりセバスチャンのコースがはじまるまで一緒に住むことになったのです。


こうしてながいながい夜がやっと終わったのでした。

つづく

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