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俺とユーロとC.D.と・・・(何
第22話『修学旅行』第4部
泰斗がやや心配そうな顔で私の方を見つめていたが、私はどうという事もなくそっぽを向いていた。
心菜があんなにも心配してくれていたのに、心菜があんなに泰斗を思ってくれたのに・・・
心菜の出来る「最大限の努力」を受け止めてくれなかった泰斗が、何だか憎らしく見えていた。
心菜はあんなにも勇気を振り絞って、私の前に精一杯の笑顔を見せてくれた。
何より「泰斗を失う事」が心菜にとって一番の苦しみであった事は、私にも分かっていた。
まだ傷の癒えていない心菜があんなにも自然な笑顔を見せてくれたのに、泰斗はあまりにも
それに対しての礼儀を心得ていない――まるで「無礼者」のように見えてきて仕方がなかった。
『・・・・なぁ、飛織・・・・』
『・・・・・』
ある日の夜の事である。宿泊場所であるホテルで、泰斗は私を夜の大広間の前に呼び出したのだ。
深夜という事もあり先生の許可があったかどうかは定かではないが、クラスメートは皆寝静まっている。
最終日が明日ということもあり夜遊び等をしている人もいなかったからか、幸い誰にも見られていない中で
私と泰斗だけで話せる、という場面を作られるようになった。
『・・・・そ、その、さっきは悪かったよ・・・ホント』
『ねぇ、それで私に本当に謝っているつもりなの?』
私は泰斗を厳しく責め立てようと、「恋人」という関係を捨てきったような冷たさで泰斗に言い放った。
それまでの泰斗のツンとした態度は消え去り、最早縮こまった小熊のような泰斗が、私にはどうも
気に食わなかったのか、私は小熊を突き放すかのような勢いで泰斗から距離を置いた。
『・・・ま、待ってくれ!』
『・・・・・』
そこで何も言わないかと高をくくっていた私にとっては、あまりに意外すぎた。
どうせそういう所で妙にカッコつけようと・・・と泰斗のことを冷たく見過ぎていたのかもしれない。
私は何年ぶりかに聞いた「待ってくれ」という台詞に反応するかのように、足を止めた。
『・・・・何?まだ何か私に言うことがあるの?』
『心菜のことは俺だって分かってた。アイツが寂しそうな顔をして俺を避けていくのも分かった。
何より、俺はアイツのことを分かっているつもりだった・・・』
『見え透かした嘘なんて言わないで!泰斗なんかに・・・・っ』
その瞬間、潤いを取り戻し動き出そうとしていた私の口がピタッと止まった。
「泰斗なんかに」という言葉が、私のあまりに愚かな口を止めてくれた、と言った方が正しいのかもしれない。
ともかくその時の私があまりに情に流されていたのは薄々自分でも感じていた。
しかし、まさか「その勢い」で言ってしまった言葉に追い討ちをかける事が出来ないなんて・・・と
私は自分自身にやや嫌気を感じていた。弱くて駄目な自分が嫌になったのだ。
『・・・・っ・・・・・・うぅっ・・・・・・』
『・・・・飛織・・・・・』
私の心を支え、自らの身を引いてまで泰斗との恋愛を応援してくれた心菜。
その優しさに改めて「友人」という関係を再認識し、友人に戻れたことに安心していた心菜。
そして今、その心菜を守ろうと孤独な戦いを続けている私。
私は気付いた。ただ単に心菜を守る事だけが戦いじゃない、と。
そして私が自らこうした状況を作ってしまったのに、泰斗にこんなに迷惑をかけているのに、
私自身がそれに対する迷惑を考えていなかった・・・言うならば、私一人がただ泰斗に対して
逆ギレを起こしていたような感じなのだ。あまりにも自分自身が苦しくて仕方がなかった。
「私は何をやっているんだろう」と感じたその時から、私は自分自身のしてしまったことがどうしようも無い事だと気づいた。
『・・・・・おかしいんだ・・・・・っ・・・・・私・・・・・・』
『・・・・・・・飛織・・・・・』
『私・・・・・・弱すぎるんだ・・・・・泰斗に「大嫌い」だなんて言ったのにさ・・・・・・』
私の脳内を、これまでの修学旅行の思い出が一瞬の閃光となって過ぎった。
あまりにも早過ぎて、あまりにも楽しくて、忘れるには勿体無さ過ぎる宝石のような思い出・・・・
私はそれら全ての思い出を、まるで泡にするかのような言葉を泰斗にかけていたのかもしれない。
そして自分自身もまた、そうした泡の中に一人溺れていたのかもしれない・・そんな気がした。
『・・・・・お前が弱いんじゃない・・・・俺が気づいてやれなかったんだ』
『・・・・・・・!』
私はこの時、改めて泰斗の言葉を信じる事が出来た。
不自然なんかじゃない・・・・不思議だと感じる位自然に、すんなりとあんなに「嫌い」と言っていた
泰斗の言葉を信じる事が出来たのだ。これが奇跡でないとするのであれば、私はこれまでの
行動の全てを「愚行」として感じなければならなかった。それはまるで、私自身を否定するかのような感情でもあった。
『・・・・・・・・泰斗・・・・・』
『本当は・・・・お前に対して「分かってるつもりだったんだ」って言っておきたかった。
でも俺も気づいたんだ・・・・俺だって、アイツの気持ちを分かってるつもりになってたんだって』
『で・・・でも・・・・何でこんな今更になって・・・・・・・』
『・・・・・・・・』
泰斗が私に向けて顔を近づけた。
『・・・・・・ごめんな』
泰斗の手が私の頬をそっと撫で、これまでに無いような甘い声で私に言ってきた。
『・・・・・泰斗?』
いつもと違う泰斗の顔に、思わず胸が「きゅん」と疼いてしまう。
私自身が引き起こした愚行に後ろめたさを感じつつも、いつもと違う泰斗に私は見入っていた。
『飛織・・・・・・・』
今までに見せた事の無い、泰斗の顔に私はドキンとなった。
言葉では言い表せないかのような、泰斗の良い匂いが私を誘惑しているようだった。
『・・・・・!』
泰斗がそっと唇を近づけてきた。私の身体には期待から生じる鳥肌が立っていた。
『・・・・ん』
泰斗の柔らかな、でも何処となく強さを感じる唇が私の頬を触れていった。
あまりにも言い尽くしがたい、甘くて優しい感触に私はほろ酔い気分になっていた。
『・・・このやろ、こういう時だけ可愛い顔しやがって・・・・』
『・・・・ん~っ・・・・・、んぁ・・・・?』
暫くして私は我に返った。思わず自分の情けない顔を「可愛い」と言ってくれた泰斗に気づいた。
ちょっと恥ずかしさを感じつつも、私も泰斗に顔を近づけ・・・・・・
『・・・・んもぅ、馬鹿ぁ』
『・・・ぐを!?』
お返しをしてあげた。予期せぬ事態だったのだろうか、泰斗も一気に頬を赤らめる。
『・・・・・・さ、寝よ♪泰斗・・・・・・・』
『・・・・お、おう・・・・・・・』
ほろ甘い思い出が残った、ちょっぴり大人な修学旅行だった。
2009年3月9日完成・公開
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