サンタモニカから～tina canDo～

影響を受けた恩師たち

”影響を受けた恩師たち”

　高校、短大は英語系の学校でした。交換留学生や外国からの講師がたくさんいたので、いつでも「生の英語」に触れられる環境だった。日本人の先生も通訳ができたり、留学生からも「あの先生はネイティブスピーカーなの？」と間違われるくらい上手だったり、、、留学帰りの友達や先輩もいっぱいいたので、いつも刺激を受けていた。

　そのうちの一人、高校での恩師が活動的な人で、学校以外でも国際ボランティアグループの発起人になったり、市に対してオーストラリアなどの都市との姉妹都市提携に働きかけたり、、、それはそれはユニークな先生。ユニーク・・・？教室内での先生はとてもとても怖かった・・・。手にいやな汗をかくくらい、、、。席の順番に生徒をあてるんだけど、順番というのがかえって、「恐怖が徐々に迫ってくる」感じだった。怖いといって、どなるわけでも、殴るわけでもなく、存在感と威圧感と緊張感を一環して保った授業。それなのに、教科書を飛び出して授業が進むので、面食らう。「英語はリズム」といって、手拍子をしながら例文を暗記させたり、教科書で会話分がでてきたら、二人一組で講堂の舞台で、演技を交えて発表させる（発音の訂正より、演技の指摘のほうが熱が入る、、、）。期末試験は、英語になおす、日本語になおす、というより翻訳、意訳をさせる。１０問すべて答えなくても、例えば５問選択して答えればいい。覚えている自信のあるもの、得意な問題に精力そそぎこんで答えればいいのだ。そして、答え方がとても重要。

例えば、”I am　very hungry."という文章があれば、
「私は、、、、」”私は”で始まった時点でＯＵＴ！
「おなかがとてもすいた」　うーん、まだまだ
「めっちゃ、はらへった！」　やっと合格。
場合によっては「かあちゃん、めし～。」でもＯＫだ。

そして、エッセイ。

採点はもちろん点数ではなくＡＢＣＤＦ段階と、まるで大学だ。丸暗記では絶対点はとれない。英語を「使う」ということをこの先生から鍛えられた。教室では一環して緊張感を維持する先生も、教室を離れると違っていた。私が所属するクラブの顧問をしていて、私たちは「茶目っ気」のある先生も知っていた。世界地図を広げて、目を輝かせて、「日本とオーストラリアをつよい絆で結びたい」という話を聞き、先生が発起人のひとりとなっている、国際ボランティアのグループに強い興味を持つようになったのだった。

　もうひとり、影響を受けた先生がいる。こちらも顧問の先生だが、留学生が「あの先生の英語はほとんど間違いがないから、ネイティブスピーカーかと思ったよ」というくらい英語が上手なのだ。で、先生に留学経験をきくと、まったくないというのだ。どうやって勉強したかというと、音楽とテレビと映画。先生の授業でよくやったのが、ビートルズや７０年代の曲をテープに録音させ、歌詞を聞き取って書き取る。スローで歌詞が単純で曲も有名なフレーズが多いから、絶好の素材なのだ。聞こえるところ、わかるところだけ書き取って、文法や意味合いからつなげていったり。なによりその曲を歌えるようになるのが楽しかった。そして、歌詞を味わえるようになったのが嬉しかった。
　高校時代、留学していく友達を見送った私。でも、先生のように日本にいても十分、英語力を磨く方法がある！音楽、映画、ラジオ、テレビ。利用できるものはいっぱいあるし、実際にそれを実践した人が目の前にいる。先生の存在がとても励みになった。

高校時代のこの二人の恩師たちに出逢ったことが、とても今に影響している。
卒業して何年も年数がたつけれども、今もこの二人とクラブのメンバーや先輩たちとは、交流が続いている。。。

（あ、でも最近ごぶさたしちゃってます。。。ごめんなさい。。。手紙書きますね。。。。）

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