~不登校のはじまり~




クラスに一人は不登校生がいる現代の学校。

あなたの周囲にもいませんか?

不登校生・通勤拒否の人。

明らかに「いじめ」などの理由がある人以外に、

今まで普通に学校生活になじんで楽しそうだったのに、

急に休みだした人も多いでしょう。

周囲は首をひねります。

友達はいる。

部活にも励んでいた。

成績も悪くない。

病気にかかったわけでもない。

なのに、なぜ学校に来ないのか・・・と。

本人に聞いてもたいていは

「理由なんてない」

と言うでしょう。

それもそのはず。

本当に「理由がない」んですから。

(もちろん中には理由があるけど言いたくない子もいるでしょう)



理由がないのに、学校に行きたくない。

と言うと、たいていは、本人の我侭と捉えます。

無理やりにも学校に行かせようとしたりします。

友達が迎えに来たり、先生が家庭訪問に来たりします。

ご両親は子どもの育て方を振り返って悩まれることもあるでしょう。


では、その頃、「理由のない不登校生」の心の中はどうなっているのか、

順を追って解説します。



まず学校に通っている時から。

ふと、友達の前で作り笑いしている自分に気が付いたりします。

ふと、学校から帰ってくるとものすごく疲れている自分に気が付いたりします。

あれ、変だな・・・。

そしてある朝、突然、学校に行けなくなります。

なぜ?

なぜ?

本当に驚いているのは本人かもしれません。

とりあえず、最初のうちは「行きたくない」なんて言えません。

「風邪っぽい」「頭痛いくて起きれない」など家族には適当なことを言って休みます。

本人も、次の日には行けるかなぁ、なんて思ってたりします。

しかし、翌日も行けません。

まだ例の言い訳をしておきます。

2~3日、長くても一週間で、家族に問い詰められるでしょう。

「仮病じゃないの?」

そこで初めて言います「学校に行きたくないんだ」

あるいは「行きたいけれど行けないんだ」と。

家族にはわけがわかりません。

何を言っているのこの子は???と

はじめは誰も納得したりしないでしょう。

「バカなこと言ってないでさっさと行きなさい!」と一蹴されたり、

「いじめ」など学校に行きたくない理由を聞かれたりするかもしれません。

でも「理由なんてない」

これでは家族は納得がいきません。

「あなたが行きたくないなら、休みなさい」なんて

言ってくれるご家族はめったにいないでしょう。



では「学校に行け」令が出たらどうしましょう。

本人は行けない、んです。

でも行けと言われる。

さぁ困った。もう体調異変を訴えても、信用されません。

家族からの冷たい視線・・・。

とりあえず制服に着替えて、時間割を合わせて、

「行ってきます」と出かけます。

見慣れた通学路。

・・・さて困った、足が動かない。

学校近くのコンビニで引き返す子もいるでしょう。

学校の校門が見えたらUターンする子もいるでしょう。

周囲には同じ制服を着た子がいっぱい。

友達に会ったら逃げられない。

人のいない道を選んで、とぼとぼと家路へつきます。

頭の中は家族への言い訳でいっぱいです。

すっかりしょげてます。

困ったな・・・困ったな・・・。

ここでご両親が働いていたりすると、ラッキー。

ご両親の出勤時間まで(人目につかない)どこかで

時間をつぶして、帰宅します。

しばらくは「今日は学校行ってきた」と嘘をついてごまかせるかもしれませんが、

そのうち学校から「お宅のお子さん、ご病気ですか?」などと電話がかかってきたりして、ばれます。

ご両親がお家にいる場合はとりあえず

すごすごとお家に帰って

「なんで行かないの!」という声と戦うはめになります。

たいていの子はここで「だんまり」を使います。

何を言っても無駄だと思うのです。

どうしてここで黙ってしまうのか。

学校に行けなかった自分に対しての自己嫌悪や不安は、

とっくにあるんです。

誰にお説教されなくても、

ここで学校に行かなければ、

自分の人生がおかしくなってしまうことくらい、

わかってます。

自分でもわからないのですから。なぜ、行けないのか。

ご両親や教師は話しをしたがります。

でも、話しようがないのです。

説明しようがないのです。

自分でも自分のことが把握できなくて不安や焦りや混乱でいっぱいなのに、

それに追い討ちをかけるように、

両親や教師は色々なことを言ってきます。

「嫌なことから逃げたら一生逃げ続ける人生になる・・・」
「今から社会のレールに外れたら人生が台無しに・・・」
「高校(大学)受験はどうするつもりだ・・・」

などなど。

「もう聞きたくない!」と部屋に閉じこもってしまうのは、

こういうわけなんです。



こうやって「聞きたくない!」「学校なんて行きたくない!」って

反抗できる子はまだちょっとましです。

自分で「学校に行きたい」「学校に行かなきゃダメだ」

と思い込んで反抗できない子はちょっとたいへんです。

学校に行けないたびに、自分を責めます。

また行けなかった・・・今日も行けなかった・・・

お家へ帰るとなんとも言えない視線。雰囲気。

自分をさらに責め続けます。

真面目な子ほど、優しい子ほど、自分を追い込みます。

そして、無理して毎日学校に行くことにチャレンジし続けた結果、

体が先に悲鳴をあげます。

朝になると本当に熱が出ます。

割れるような頭痛がしたりします。

腹痛に悩む子もいます。

仮病ではありません。

無理を重ねた結果です。体がギブアップしているのです。



~不登校生活~に続きます。

(これは管理人の体験・周囲の人間の体験などを元にして書いたテキストです。
こんなこともあるよ、という一例として読んでください)

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