サリエリの独り言日記

サリエリの独り言日記

2017.02.09
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カテゴリ: エレクトーンの日
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 昨年秋に彼女が福井の野外ライブで弾いていて、少し気になっていたのが、年末に動画UPされて、改めて記憶のありかをあれこれ考えさせられるよすがとなりました。とりあえず 聴いて みてください。

 さてこの映画は1991年公開の消防士もので、主演がC・ラッセルとW・ボールドウィン。比較的地味な俳優だったせいか、あまり話題にはならなかったように思うのですが、脇をR・デニーロやD・サザーランド、S・グレンといったベテランが固めて、この種のものとしてはたんなるパニック映画に陥らず、第一級の仕上がりになっていました。
 とはいえ、今回彼女の動画UPがなければ、その映画自体の記憶も蘇らなかったろうし、もちろん唐突に思い立って、その映画を改めて追い求めるということもしなかったはずなのです。面白いのはこの動画を見たとたん、映画の記憶が、それを観た状況や時と場所、出演者まで鮮やかに思い出されたことで、「それは確か大阪の映画館だった、仕事が退けた夜に誰彼とどういう顛末で、この映画を観に行ったか」ということまで、面白いほど蘇るのです。時はバブル崩壊寸前の頃、しがないサラリーマンの私でも、数人の部下を引き連れて梅田に繰り出し、映画好きの一人に勧められるまま、入ったのがこれなのでした。

 以下話したいのは、映画の中味でも昔の思い出話でもなくて(どちらも大したことない)、なぜこのように「記憶」(それもどちらかと言えば、どうでもいいような)が、唐突に蘇って来たのだろうということなので、それには明らかに826askaさんの動画が関与しているだろう、ということなのです。
 で、改めてこの曲を振り返ってみると、作曲者は例のH・ジマー。もちろん当時、そんな名前は知らなかったのですが、その後J・デップの「パイレーツ・オブ・カリビアン」だの、R・クロウの「グラディエイター」だのの音楽を手掛けたハリウッドの売れっ子音楽作家だと知りました。名前は知らなかったけれど、この映画にはいささか壮大過ぎる響きのエンディングテーマは、多少印象に残っていたのでしょう。映像の記憶はそれが明晰であればあるほど、かえってセピア色に変色することもあるかと思いますが、音楽というのはそういうふうには記憶に刻印されないものらしい。
 どうもヘンな言い方になりますが、音楽はどうやら記憶の背後に沈殿して、何かのきっかけでいきなり唐突に、聴いた場所や時や空気まで一緒くたにして、一挙に蘇るものらしいのです。まあこれはあるいは私個人特有の性癖かもしれませんが。

 このH・ジマーという作曲家、wikipediaによれば、1957年ドイツ生まれで十代にイギリスに移住、そこで映画音楽を勉強したあと、渡米してD・ホフマンの「レインマン」(1988年)の音楽でブレイクした由。

とありますが、果たして彼以前の映画音楽が、並べて「バックグラウンドで単調に流される」ものであったかどうか、ちょっと疑問。なぜならハリウッドにはミュージカルという立派な音楽系譜があるからです。さらに武満徹は60年代すでに、厳密に映像に密着したハイソな音楽を作っていました。

 私が強調したいのは、彼がドイツ生まれのイギリス育ちという、純正ヨーロッパの出自だという点です。7、80年代のヨーロッパがすでにクィーンやディープパープルを経た時代だったとは言え、彼の子供時代にはおそらくそれと同列(あるいはそれ以上に)、オペラやクラシック音楽が響きあっていただろうということなのです。この場合、何も本人がそれに心酔していただろう、などと考える必要はない。
 大事なのは本人が意識するしないにかかわらず、彼の周囲がそうしたクラシックサウンドに満たされていて、そういう状況は同時代のアメリカではちょっと想像し難しかったろう、ということです。当時ブリティッシュサウンドというコトバが流行っていて、アメリカンロックとは明らかにサウンドが異なるミュージシャンが、わらわらと現れていましたね。





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Last updated  2017.02.10 11:32:33
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TNサリエリ @ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
cocolate@ Re:エレクトーンというガラパゴス 1.(06/17) 再びおじゃまします。 826askaさんのYouT…
cocolateさんへ@ コメントありがとうございます。 三年ほど前に826asukaさんのことを知り、…

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