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オキナワの中年
00年 沖縄文学回顧
今年の沖縄は夏のサミットを中心に政治的な言説に終始した感がある。しかしそれ程目立った形ではないが、文芸もまた新たな時代を前に静かな動きを示しはじめた。
まず又吉栄喜の専業作家への転身である。文学冬の時代と呼ばれて既にかなりになるこの時期に、あえてこの道に踏み込むには相当の決意の表れであろう。六月には『陸蟹(おかがに)たちの行進』(新潮社)『海の微睡(まどろ)み』(光文社)が相次いで出版された。豊かな生命力を持つ女性像と、ユーモラスな語り口という又吉の持ち味は生かしつつ、『陸蟹たちの行進』では開発と自然という対立、その背後に潜む基地問題など政治的な題材を加え、新境地を示した。直接的には女性が登場せず、父子の対立を死せる妻=母が支える、という構造も新たなものである。ただし深刻な対立が、いつの間にか和解に至る、という又吉ならではの結末が、この種のテーマになじむものであったかどうか、疑問の残るところである。一方の『海の微睡み』では、本土出身の男性と島の女性との恋を描いた作品であり、男性の視点から沖縄文化がある程度相対化されていくという、これまた新たな一面を持つ。女性の生命力は鮮烈な印象を与える。しかしこちらも結末のどんでん返しが、やや唐突で、作品としての完結度は損なわれているとみなさざるを得ない。あるいは専業作家に対する意気込みが、やや空回りした一年だったのかも知れない。
目取真俊は、今年を歴史的な転換点と位置づけたため、政治的には過激で、やや硬直した発言を繰り返す部分ばかりが目立ったが、それでいて文学表現は少しも荒れることがないという希有(けう)の作家である。「群蝶の木」(『小説トリッパー』夏季号)は発表媒体がそれほど一般的でないため、大きな反響こそはなかったが、おそらく後年その重要性が理解される作品だと信じる。わずか百枚程度の中に戦争の体験、表現、記憶が凝縮された形で幾重にも折り込まれ、細部のイメージはあくまでも鮮やかである。二十世紀世界文学の巨匠ガルシア・マルケスのような作品を書きたいなどといえば、通常ははったりに聞こえかねないが、あるいはそのクラスの作品を書くかも知れない、というすごみが目取真にはある。その才能が来年は何に振り向けられるのか、目の離せないところである。
長く沖縄文学のトップを走り続けた大城立裕が、今後は組踊に力点を移し小説からの引退をほのめかしたのも、今年の大きな出来事であった。最新作『水の盛装』(朝日新聞社)は芸術と科学、自然と文明といった近代の二元論、そして長く沖縄文学の中心的なテーマであった大和対沖縄という単純な固定観念を超えた、新たな小説世界を目指した野心的なものであったが、残念ながらその意図は広くは理解されなかったようである。本土出身者と沖縄出身者の恋愛を描けば、すぐさま文化摩擦や政治対立を描かなければならないという先入観は強い。この問題はこだわりなく、人間対人間として付き合うことができはじめた新しい世代にゆだねるほかないであろう。
崎山多美の「ゆらてぃく ゆりてぃく」(『群像』十一月号)は、まだ発表から間がないため、非常に評価の難しい作品である。高齢化と出産率の極端な低下のために滅びゆく集落とその背後にある過剰なまでのエロチシズム、さらに本土の読者のみならず、沖縄の若い世代ですら読解困難であろう方言への執拗(しつよう)なこだわり、泉鏡花をほうふつとさせる語りと幻想性、いずれをとっても問題作であることだけは確かである。
その他批評研究の分野でも、世紀末ということで知念正真「人類館」や久志芙沙子らに再び光が当てられた。若い研究者によるひめゆり言説のとらえ直し等、今年の混とんが来年以降、新たな実りをもたらすことを期待したい。(沖縄国際大学助教授)
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