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オキナワの中年
「文学」と「映像」再論
2001/04/30
映像と文学という問題を考えるとき、最も理想的な状態は、異質なメディアが相互に刺激しあって新たな表現を産みだし、また一方で新たな読者、もしくは観客層を広げていくことだろう。
近年沖縄と映像表現というテーマを立てたとき、取り上げるべき素材は枚挙にいとまがない。又吉栄喜作品の映画化、「ナビィの恋」の爆発的なヒット、DA PUMP(ダ・パンプ)やSPEED(スピード)人気を背景とした若者向けの作品、そして現在放映中の「ちゅらさん」。これらからうかがえるのは、あらゆる世代、あらゆる層にむけて、映像としての沖縄が発信されているということである。かつては報道向けの米軍基地、観光向けの青い海というステロタイプの映像のみが繰り返され、「ウンタマギルー」のように一部の根強いファンのみに沖縄が享受されていた時代は過ぎた。国際的な評価を受けている映画監督としての北野武が、早い時期から、映像の素材としての沖縄に注目していたのも偶然ではないだろう。
かつてシナリオライター金城哲夫は、頭の大きな宇宙人に「チブル星人」と名付け、また彼なりの沖縄に対する問題意識を「ノンマルトの使者」という作品にひっそりとした形で表現したが、今なお存命中であったらどのような構想を描いただろうか。
今月行われた「『ドルチェ―優しく』からの声を聴く会」の主催サイドが驚くような盛況も、映像というジャンルに非常に活気があることを意味している(詳報は本紙四月十三日)。そこではソクーロフ監督のファン、映画通、島尾ミホに関心を持つ人々、詩人、文学研究者、何か新しい世界に触れられるかもしれないという期待を持った若者たちと、さまざまの聴衆が集い、空間を共有した。シンポジウムでは、映像論、文学論、宗教論、文化論とジャンルを超えた議論が熱く語られた。
□………□
このような映像の力強さに対して、気になるのは文学、活字メディアの退潮である。例えば先月発刊された目取真俊『群蝶の木』(朝日新聞社)は、残念ながら大きな話題となっているとは言い難い。作品自体がとるに足らないものであるなら仕方がないことであるが、そうではない。それどころか大変な問題性をはらんだ傑作短編集といっても過言ではないのである。
忘れ去られた死者とその救済を描いた「帰郷」。学校現場の崩壊という現代的な素材を、単なるジャーナリスティックな問題として扱うのではなく、人間の根源的なありようにまでつなげた「剥離」。都市、集合住宅を舞台に、かつての実存主義文学の現代的な展開を試みた「署名」。中でも表題作「群蝶の木」は戦争の記憶の継承という問題、表現はどのように体験となりうるのか、といったこれまで存在しなかったテーマを問いかけている。
さんざん言い尽くされたことだが、確かに全般的に小説というジャンルは退潮し、表現としてのレベルは低下している。批評家の中には中上健次の死をもって、小説は終わったなどという極論もある。しかしこれに対しては反論が可能である。今なお少なくとも目取真俊が存在する、と。
幼いころから映像にひたり続けた現在の若者にとって、文字自体が疎遠なものとなっている、という一見説得力のある説がある。冒頭に述べた文学と映像の良好な関係とは逆で、マンガを含む視覚的な表現が、文字表現に対するニーズを奪ったという見解である。しかしこれは最近年の若者たちをよく知らないとらえ方であろう。若者のコミュニケーションで今や最も重要な位置を占めつつあるのが電子メールである。なぜ手紙を書かなくなった世代がメールを出すのか、というのは難しい問題であるが、少なくとも文字表現自体は滅びていない。
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文学の権威化という問題は無視できない面があるかもしれない。かつての「小説など読んでいないで勉強しなさい」という説教が、「ゲームばかりしていないで本を読みなさい」に変わった。大人がすすめるものは大抵つまらないものである。本当はマンガや映画やゲームが面白いのと同じように小説は面白いということ、そうして読書は他の娯楽と比べて格別高尚なものではないといった発想が必要であろう。
巨大化した出版業界、商品としての「文学」という問題は深刻である。数え切れない書物が次々出版され、瞬く間に入れ替えられていく。話題性のある本だけが短期的なベストセラーになりすぐさま忘れ去られてしまう。わずかではあるが長い期間読まれるといったタイプの作品は商品としては効率が悪い。出版、流通はあくまでも営利事業であるから、文学の書棚は年々縮小されていく。この問題を抜本的に解決するのは難しい。欲しい本を素早く注文出来るインターネット上の書店、さらに一歩進んでテキストファイルにされた作品販売など新しい試みがなされているが、これはまだ始まったばかりであり、文学復活の起爆剤になるのかどうか、今のところ何とも言えない。
最後に耳の痛い話であるが、良質の批評の不足を指摘する声がある。特に沖縄において、かつては創作者と批評家の、息の詰まるような議論が展開され、相互に発展を遂げた時代があった。読者が、作品を読まずにいられないような優れた批評があった。現在沖縄の文学作品はかつてなく多様で、豊かである。このような状況で、何も生み出し得ないとするなら、批評などというものはおそらく無用の長物であろう。
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