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オキナワの中年
ブンガク研究の時代?
ブンガク研究の時代? 島内知也
なぜ大学で文学なんか研究するのか。帝国主義代にどうしたとか難しい話はいろいろあるが、ぶっちゃけた話、大学を作る時、最もコストが安かったからである。理系はもちろん、社会科学系もそれなりの設備投資が必要である。文学部はとりあえず教室と図書館があればいい。というわけで、おらが町にも大学を、という場合、「国文」「英文」が無難だった。教育学系スタッフが一人いれば、教員免許も出せる。英文の場合副次的に語学力が付いてしまう恐れがあるから、以下国文中心に話をするが、これは作る側の勝手な都合だけではなく、特にやりたいことが無い層のニーズにこたえていた。「短大では?」「国文です」「ほう、結構なご趣味で・・・」というわけで、お見合いも円滑に進む。とにかく無難である。頭のいい連中の間でも、バブル前までは、まだ「文学」のオーラが残っていた。「経済学?あ、お金儲けしたいんですね」てな具合に。徹夜で文学を語り合うような奴が実在していたのである。こうして日本中津々浦々に文学部が出現し、それに比例して文学研究者様が大量発生した。しかもちょっと前まで、「文学研究など無用の用だ」といいながら、内心ではそこそこ高級な事をやっている、と信じていたりもした。学生達は、教員採用がまだかなりあったし、80年頃からは、今では信じられないが、金融の一流所に入れるようなケースもあった。山一に行ったあいつ、今頃どうしているかな?
現在の厳しさは誰もが知っている。あまり厳しいので、求人票のどこかに「大卒(除国文学科)」と書いてあるんじゃないか、と目を凝らしてしまうほどである。そうでなくとも採用を手控えたいところに、国文などという訳の分からないことをやってた人間を採用する余力は、今の企業にはない。同時に少子化時代がやってきた。さらに文学のオーラは今や存在しない。「国文」なんか入ってもね。と、寝てりゃあいいのに目が覚めちゃったのである。で、今、日本中で「大学改革」というのをやっているわけです。
改革といっても大事なルールがある。それは一人もクビに出来ないというルールだ。どうしてかの詳しい説明は『文学部唯野教授』に譲るとして、これはきつい。仕方ないので、同じスタッフで看板だけ替えるというのが流行っている。一つの作戦はこれまで傍流だった図書館学の若い先生などを中心に、パソコン「も」教える。人文「情報」学科、とかいう名称は大抵このタイプである。これまでの司書資格に加え、なんとかもう一つ二つ資格が取れないか?付加価値を付けて客を呼ぶ。もう一つの作戦が、授業内容を少しでも魅力的に見せかけるもの。英文と国文が合併して、第二外国語の先生を入れて「国際」理解学科とか。まあ二つ以上あるから「国際」と言えないこともないけどね。
合併出来なければ日本「文化」学科である。勘の鋭い方は、気づきましたね。そう、ここでやっと「ブンガク研究」が出現するのである。今まで「文学」という既成の価値観にあぐらをかいていてすいませんでした。文学なんて文化の一つに過ぎませんよね。と、心を入れ替え、文学研究のノウハウで、広く文化一般のブンガク性を研究するのだ。マンガやゲームを社会学から奪回せよ。表現分析ならまだこちらに一日の長があるはずだ。あ、音楽論。いいですよ。映画論などわくわくしますね。って、誰が指導するのか解らないが・・・。ちょうどいいことに、死んだと思われていたマルクス主義陣営から「カルチュアル・スタディーズ」なるものが渡ってきた。内容はよく解らんが、「カルチャー」の時代だ、などと勘違いしている人もいる。一方まじめな人は既に本気で始めている。実際昨年の由緒ある「近代文学会」初日はなかなか興味深かった。発表が三本あって、一つが明治時代の若者達の投書の分析。二本目は大正時代の「女性の生き方」といった類のハウツー本の分析。え?これが文学研究?いいんです。これぞ文学の閉域に閉じこもらないブンガク研究。しかも二人とも就職前の大学院生だったから、相当の冒険をしないとチャンスはない。とにかく伝統的な文学研究では採用枠はほぼ無い。が、さらに突き抜けて、現在の投書、あるいはハウツー本の分析までいけるのか、むしろ、そっちの方が問題である。最後の三本目は教授先生の沖縄文学。沖縄「文学」だけは、脱オリエンタリズムだのポスト・コロニアルと関係があるから、そのままでいいのである。
あのう、受験生のみなさん。読んでますか?少しは面白そうでしょうか?就職なんか、どうせ経済行っても、当分似たようなもんだ。ならば四年間、俺は俺の好きなブンガクにひたりまくってやる、という層が存在するのか。もしそういった層を掘り起こすことが出来なければ、「ブンガク研究」は日の出以前にタソガレることになるのである。
島内知也 しまうち・ともや
62年長崎県生まれ。某地方大学文学部助教授。学術論文は誰にも読まれないものを中心に、そこそこある。大学冬の時代、自分だけは何とか生き残ろうと、いろいろ画策中。
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