アホいけ出張トキメキＢＬＯＧ

聞き手：室谷由紀女流三段

＜対局前インタビュー＞
木村：「修行時代から当たる事も多く普段の明るさと対局時の
　　　　姿勢のギャップがある方だなぁと…力が全部出し切れるように」

木村九段は２７年連続本戦出場だそうです。
え～凄すぎへん？

佐藤紳：「久しぶりだね、この日の為にずっとやってきたよ」
　　　　「木村さんは俺よりはるかに強いと思う、だけど勝負はやってみないと
　　　　　分からない、今日こそは俺の駒たちが躍動してくれると信じてる」

…もう、爆笑してしまいました。
録画何回も見ちゃったｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
１３年ぶりの本戦出場だそうです。
伝説のインタビューその２ですかね？(*´ω｀*)
（その１は豊島九段と当たった時のやつ）

戦形は相掛かりで今はやりの急戦調だそうです。
３年前にこのお二人は対戦されてるみたいですね。
豊川：「（佐藤七段は）盤上は居飛車正攻法ですからね」
　　　「棋士番号は木村さんが２２２、佐藤さんが２２４。近いんですよね」
　　　「昭和の時代は将棋まつりってのがあって、そこに木村少年が
　　　　来たんですよね…私は奨励会でお手伝いをしていました」
　　　「米永道場ってのがあって、そこで佐藤紳哉６級と指したんですよね。
　　　　私は四段だったと思うんですけど」
（豊川八段は少年時代のお二人と指してはって、当時の将棋内容も覚えてはるそう）

豊川：「小さい頃から３０年４０年やってますから、その人のスタイルがね」

佐藤七段の方が時間を使っている状態に。
後手が馬をつくり、先手は飛車を５六の位置へ。

▲３五歩→△同銀（同歩か同銀か悩ましい二択だったそう）
▲２二歩打→△同金

豊川：「おスジですね～」
室谷：「私の目からすると先手が気分よく攻めているのかな～って」
（しかし結構難しいらしいです）

▲６五桂打→△５二金→▲４五桂打→△４四銀

豊川：「なにげない１九馬の存在が大きいです」

▲３七銀

豊川：「１九の馬を働かさない」
　　　「（現状は）金駒２枚より桂馬２枚のほうが価値が高いですね」
室谷：「お互いの持ち味が十分に出ている将棋になってますね」

△５四歩打

豊川：「さすが千駄ヶ谷の受け師ですよ～」
　　　「ここね腕の見せ所なんですけど、どうやるか」
　　　「ここね訳分かんないですねｗ（先手は）３０秒で一番キツイ」

▲５四角→△３三金→▲８三歩打→△同飛車→▲４五桂打

室谷：「考えこんじゃいますね」
　　　「何かあったら終わりですからね」
豊川：「時間の短い将棋は過酷なんですよ」

△４四銀→▲４三角成→△同玉→▲３三桂成→△同銀→▲８四歩打→
△同飛車→▲５一飛車成→△５二歩打→▲１一竜→△７六桂打→▲７七銀

AIは大差なのですが実践的には気持ち悪いらしいです。

▲５六香打

豊川：「あ、いった！勝負手」

１０２手で後手勝利。



＜対局後インタビュー＞

～受けに回る時間が長かったですが中盤戦は？～
木村：「呼び込んでいますので潰されたらしょうがないなって
　　　　…良い意味で開き直って」

～全体を振り返って～
佐藤紳：「攻める形が出来てもしかしたら桂馬が躍動したんじゃないかと
　　　　　思ったんですけど角と連動してないので上手く見切られたかと」

感想戦も盤側とのやりとりが楽しかったですね。
皆さんトークに定評がある方ばかりなので。
木村九段は次戦、稲葉陽八段と対局です。