アホいけ出張トキメキＢＬＯＧ

解説：佐藤紳哉七段
聞き手：室谷由紀女流三段

＜対局前インタビュー＞
～今期のＮＨＫ杯目標は？～
増田：「２年連続ベスト４でしたので今期も目指したいと思います」

～増田八段の印象は？～
勝又：「いま最も充実しているトップ棋士だと…早指しも強いですし
　　　　序盤中盤終盤隙がないな、と。一生懸命戦うだけですね」

佐藤紳：「居飛車の力戦系になるんじゃないかと思います」
相掛かりになりました。
ＮＨＫ講座を増田八段が担当されているので
その話に花が咲いてはりましたね。

佐藤紳：「王様が薄い将棋なので考えていると時間が」
室谷：「なんとかバランスを保って」
　　　「△３六歩と打ちましたが」
△５六銀
室谷：「全てを受けきるのは難しいと」
▲２二歩成→△２二同金→▲４三角成→△５五角
佐藤紳：「やだったんですよ…手を渡されるのが」
▲５八飛車
佐藤紳：「この辺りが増田八段の感覚の良さですね」
　　　　「飛車渡すの怖いじゃないですか、プロでもね」

激しい戦いになっていたようなんですけど
何が起こったのか急転直下。
６５手で先手勝利。

佐藤紳：「まだまだ難しいですよ、と言ってから
　　　　　あっという間でしたね、増田八段見事な一局でした」


＜対局後インタビュー＞
～中盤で２一角と打ち込んでいった局面は？～
増田：「攻めは繋がるかな？と思ったんですが自玉も薄いので
　　　　形勢は難解なのかな、と」
～勝ちを意識されたのは？～
増田：「５八香と打った辺り…」

～全体を振り返って～
勝又：「こんな一直線に迫られると思っていなくて…２三歩と垂らされたのを
　　　　軽視して、そこから崩れちゃったかと」


感想戦では勝又七段が昔指した将棋に似ていて、との事。
７二銀型ではなく６二銀型で。
勝又：「こんなにグイグイやってこられるのは想定外」
佐藤紳：「ＡＩは互角。２二銀が悪いわけではない」
△５五角のタイミングが早かったようなんですけど
一手のミスでめっちゃ怖い。
これは正しく指すの無理だな、と勝又七段がおっしゃっておられたのが
ごっつリアリティ。

勝者、増田八段は次戦
谷川十七世名人と対局です。