「くしゅっ」

物語は――少女のくしゃみからはじまる。

熱を持った体を引きずり、かごめは犬夜叉を探した――・・・!

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「かごめちゃん、今日も犬夜叉を探してるの?」

「はい・・・、かごめ様を止める権利は私達にはないでしょう」

「でも・・・!!風邪ひきの人がこんな土砂降りの日に外に出たら・・・!!」

珊瑚は耐え切れなくなった。

「あたしっ・・・!かごめちゃん探してくる!!」

「あっ!待ちなさい!!珊瑚・・・っ!!」


外から雨が降る音が静かに小屋の中に響く。

七宝と雲母が眠る小屋で1人残された弥勒は呟いた。


「犬夜叉・・・お前、――・・・馬鹿か・・・?」


それは8日前のこと。

その日も今日みたいに土砂降りで・・・かごめは風邪をひいた。

熱い体と止まらない咳。かごめはしばらく寝たきりだった。

犬夜叉は2日間一時もかごめのそばを離れず、体をさすったりしてやることしかできなかった。

しかし、3日目の朝。犬夜叉は姿を消した。

誰も探そうとはしなかった。犬夜叉だからこそ、探さなかった――・・・

でも、次の日も犬夜叉は帰ってこなかった。


4日目の昼からかごめは引き止める珊瑚と弥勒を振り払い外へ犬夜叉を探しにいくようになった。

振り払ったかごめの力を珊瑚と弥勒は忘れなかった。

もう・・・2人はかごめを止めなかった――・・・

かごめの気持ちが振り払われたときよく判ったから・・・

止められなかった。

かごめは毎日雨続きの中でも外に飛び出して、夜中の2時に帰ってくる。

そのせいでかごめは風邪をこじらした。体力がどんどん磨り減っていく。

一番それをわかっているはずのかごめなのに・・・

一番そのことを考えなかった。

頭の中には犬夜叉しかいない。


「は・・・ぁ、ハァッ」

かごめは森林の中に座り込んだ。雨がやけに冷たく感じる。

「雨・・・、私の気持ちみたい」

犬夜叉を見つけない限りこの雨はやまない。

かごめの心の中の雨は二度と――・・・!

「う・・・っ、犬夜叉・・・がっ・・・、うぅっ、何も言わない・・・で・・・っ、

どっか行っちゃうわけ・・・ない・・・じゃなっ・・・!」

かごめは毎日この森林の中で犬夜叉を想い、泣く。

どうしたらいいかわからないから・・・


そこにタッ、と足が止まる音がした。

かごめが見てみると・・・

「かごめちゃん・・・、泣いてるの?」

珊瑚。

「・・・・っ」

「着て?風邪もっと悪くしたら困るから・・・!!」

「うっ・・・・珊瑚ちゃぁん・・・っ!!」

かごめは珊瑚に抱きついた。

珊瑚の体は温かかった。

珊瑚は冷え切ったかごめの体を優しく抱きしめた。

「犬夜叉は・・・帰ってくるよ。大丈夫。かごめちゃんに何も言わないでそのままどっか行っちゃうわけないよ」

「珊瑚・・・」

「法師サマ!?」

弥勒の視界にかごめの姿が映った。

「かごめ様・・・、大丈夫です。犬夜叉は帰って来ます。私達は仲間なんですから――・・・!!」

「そうだよ、かごめちゃん。あたし達は仲間だもん。犬夜叉は帰ってこないといけないんだよ。」

「うん・・・っ!!」


・・・その日からかごめは犬夜叉を探すのをやめた。

犬夜叉を信じて・・・帰ってくるのを信じてずっと待つ事にしたのだ。

「・・・・はぁ」

「どうしたの?ため息ついて。」

「試験大丈夫かなぁ・・・」

「はは。かごめ様なら大丈夫でしょう」

「合格したらお祝いしようね!こっちで・・・!」

「うん」

かごめは重要な試験が近い為、家に帰って猛勉強をすることになった。

高校受験だ。人生を大きく左右する。(ちょっと大げさ/笑)

「じゃね・・・っ!!」

かごめは井戸へと飛び込んだ。

―2年後―

「う~ん。『ⅩがBの面積とつながっていることを具体的に説明せよ』??」

日暮かごめは高校2年生になった。

高校受験に合格したのだ。

珊瑚は18、弥勒は20。かごめは17歳になっていた。

かごめの脳裏から犬夜叉が消える事はなかったが、もうだいぶ思い出は薄らいできていた。

「あ・・・っ!珊瑚ちゃん!魚買ってこないと~・・・!」

「そうだね!あたし市場行って来るよ」

「あ~、いいいい!!私が買ってくるから!」

「わ・・・ありがとう。じゃあ気をつけて」

「うん」


「う~ん、5人分だから・・・!」

ドンッ、かごめは人にぶつかってしまった。

「きゃっ・・・ごめんなさ・・・っ。 !!!!!!」

一瞬頭が真っ白になった。次に犬夜叉との思い出があふれ出てきて。

目の前にいるのは・・・犬夜叉・・・?

「犬夜叉・・・でしょ?犬夜叉だよね!?犬夜叉!犬夜叉!!」

「・・・か、ご・・・め」

懐かしい声。正真正銘の犬夜叉。

「犬夜叉ーーーーっ!!」

かごめは泣きながら犬夜叉に抱きついた。

「かごめ・・・・っ!」

犬夜叉が消え入りそうな声でその名を呼んだ。

2年前の記憶がはっきりと鮮明に思い出せるようになった頃には2人はあの頃のように小さな話題で

楽しそうにしゃべっていた――・・・!


「犬夜叉・・・っ!法師サマーっ!どうしよう!犬夜叉だよぉっ!!」

「何ーーっ!?いっ・・・犬夜叉・・・!!」

「犬夜叉じゃーっ!キララッ!犬夜叉じゃ!!

弥勒も珊瑚も七宝も驚いて喜んで。止まっていた時がが動き出したのか。

2年前の空白がどんどん埋もれていく。

皆顔立ちも少し大人になっていたけど、そんなことはもう関係なかった。

あの頃の仲間が集まったのだから――・・・!


その夜はお祭り騒ぎであーだこーだしているうちに夜中になり皆寝床に着いた。

無論、かごめと犬夜叉は眠れるわけがない。

犬夜叉が起き上がって外の空気を吸いに行く。

もうそこにはかごめがいて座り込んで眠っていた。

「風邪ひくぞ・・・!」

かごめはまぶたをそっと開けた。

「ねぇ、私がもし風邪ひいてももう何処にも行かないで・・・!」

「行くわけねぇ・・・!」

「うん・・・。犬夜叉?一つ聞いていい?」

「あぁ。」

「2年間何処行ってたのよ・・・!!!」

かごめの声に少し怒声が混じっている。

「ちげーよ!!」

「何が!」

「朔の日じゃないのに夜になったら人間になるようになった。」

「え~!?」

「それで治す方法を探しに・・・っていうか原因を探りに山のふもとに降りたんだ。」

「で?」

「そしたら原因を知ってるやつがいるっていうからそっちにいったらトンでもネェほど遠かったんだ・・・!」

「ば・・・っ!!あんた馬鹿じゃないの!?そのせいであたしがドンだけ苦しんだと・・・・っ!!」

「すまねぇ・・・・、でな?そいつが治す方法を教えてくれたんだ。その方法も手が届く場所になくてよぉ、探しに行ったらこんなに時間が経ってた。」

「変なの・・・、まぁ犬夜叉が帰ってきてくれたいいやv」

「かごめ・・・!サンキューな」

「あ・・・」

犬夜叉はかごめの前髪を除け、額に口づけた。

「犬夜叉・・・」

2人は引き合うように口づけ合った。

夜風がより一層2人の口づけを深くし、

犬夜叉はそっとかごめを押し倒した―――・・・!


「ん・・・ぁ」

朝の日差しで目が覚めたかごめ。

「あっ・・・////」

自分は犬夜叉の膝の上に頭を預けていた。

膝枕というやつだ。

「犬夜叉?」

その声で犬夜叉が目を覚ます。

2人が再開しての、初めての朝。

妙に新鮮に感じた。

「犬夜叉、あのさ~、あたしね」

「なんだよ??」

「好きだよ。犬夜叉の事」

「判ってるよ、ばか・・・////」

「めちゃ照れてるし・・・!あはっ・・・!」

「大好き・・・!」

「俺も。」

2人はあたたかな朝日の中で静かに口づけた――・・・!

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はうっ!!?友達との共同小説でしゅ。
ネタは私なんですけど、キスシーンのネタは友達・・・///
恥ずかしい。テレビでやってても充分恥ずかしいけど自分でやるのは
もっとはずかしいです。

※これの裏話があります。ちょっとj禁なお話でせう。

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