封幽殿藍羅。(中学1年生)
(主人公。霊感がある少女。小さい頃から友達が少ないせいか、人見知りが激しい。恋の経験はこれっぽっちもない。)

ルゥ。(封幽殿書守護妖精)
(突如現れた、封幽殿書と藍羅の守護妖精。無邪気で少し頼りないところもあるが、藍羅を支えてくれる)

青桜殿梨羅。(藍羅の同級生(クラスメイト)
(藍羅とは正反対の性格で惚れた男は数知れず。ふった男は数知れずとか・・・!中一のクセに少し生意気だなぁ。藍羅を嫌っている。もう一つの殿書に関係があるのか・・・?)

封幽殿梗。(藍羅の母親)
(藍羅にそっくりの顔つきの女性。この物語の後半で重要人物になるかも・・・?)

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「あ・・・、なんかいる・・・」
少女がポツリと呟いた。そのことを合図にしたかのように
少女から人気がなくなっていく―――――・・・!

☆私の名前は封幽殿藍羅(ふうゆうでんあいら)、(中学一年生)。
私には小さいころから人に見えないものを見る能力がある。
霊感のことだけど・・・みんなには避けられてしまう。
そんな私の友達でいてくれるのは、幼なじみの遊堵悠妃(ゆうどゆうひ)。
小さいころから一緒なだけに、私のことを理解してくれる。
それと、オカルト大好き少女、利伊野瑠琉(りいのるる)。
この子は勝手についてくるんだけど、元気で無邪気な性格だから
嫌いじゃないけどね。☆

「藍羅ーーっ!」
悠妃が藍羅に駆け寄った。
「藍羅ちゃ~~んっ!」
瑠琉もやって来る。
「・・・!あ・・・悠妃、瑠琉・・・。」
「ね~えぇvこないだ転入してきた一之瀬龍吾君チョ~かっこよくない!?」
瑠琉が興奮して言う。
「う~んvもう、成績学年トップだし、背は高いし、顔は良いし、
おまけに転入したてでバスケのキャプテンでしょ~v」
「「んもう、最高よね~v」」
2人がうっとりしていう。
「ね?藍羅ちゃんもそう思わない?」

「・・・ 別に 」

「コケッ・・・」
あまりにもあっけない答えだった。
そう、藍羅は恋だとか愛だとか興味もなければ気にしたこともないのだ。
無論、初恋もまだだ。

「じゃーあね~v」
3人はそれぞれ自分の家の道へと歩いていく。

―封幽殿宅―
「ただいま・・・」
「あ、お帰りー、藍羅~・・・」

パタン・・・藍羅は自分の部屋に入った。
・・・と自分の机を見る・・・
「何・・・これ?」
藍羅が手にとってみると・・・
「なんかの、アルバム・・・?」
『封印幽殿書』と読みにくく、インクが少しにじんでいるが藍羅は迷いもなく読んだ。
「なんなの?こんなの持ってたっけ?」
パラ・・・藍羅が中を見ようと開く・・・

「!? お・・・札?」
そこにあったのは札だった。それぞれ種類がちがうが、一種類がかなりの量だった。
「? 『封印』?これは・・・『成仏』、うわーん!いっぱい種類ありすぎ!!」
藍羅は札相手にキレる。
しかし、札にはそのような感じの言葉がざっと、30種類くらいあった。
「あれ?なんか、紙切れみたいなものがあるや・・・」
藍羅がとってみると・・・
゛貴方が伝説の札、『封幽殿』が使えるようになったとき、貴方の前に
現れるだろう、『封幽殿』札。
伝説の札が2枚そろった時、願い"
「あれ?破れちゃってるや・・・、お母さんに見られないように明日も学校へ、もって行かなきゃ・・・!そうだ、瑠琉とか悠妃に相談してみよ」

―翌朝―
「瑠流~!悠妃ーーっ!!」
「藍羅ちゃん?」
「どうしたの、そんなに慌てちゃって・・・!」
「ね・・・これ・・・はぁはぁ、見て・・・!!」
「きゃ~あ、お札ぁッ!見せてッ!!」
瑠流が興奮し始める、さすがオカルト少女である。
「ね、『成仏』とか書いてあるでしょ??」
「え・・・わかんない。昔の字みたいな感じで何かいてあるか・・・よくわかんないよ・・・?」
悠妃が言う。
「うそ・・・!あたし、全部普通の文字に見えるんですけど・・・!(滝汗)」
「謎だわ~、きゃ~~~v」
「(いいな~・・・瑠流は幸せそうで・・・(汗笑)」
「う~ん、藍羅ァ。これ人前に出さないほうがいいかもね。」
「うん、それはあたしも思う。うん・・・」
と、その時・・・!
「きゃっ!」
「「どうしたの?」」
「今、体に電気が走った気が・・・!」
藍羅が空を見上げる。と・・・
「大変!害のある霊だわ!悠妃!瑠流!隠れて!!」
「藍羅ちゃんは?」
「なんとかする・・・、どうしたらいいかはわかんないけどさ・・・!!」
そのとき・・・!

藍羅ちゃん、札を使うのよ・・・!!

「!!?」
パッと小さな妖精のような物(?)が現れる。
「 藍羅ちゃんは札使いなの。分かってる? 」
「はぁ?」
「藍羅?ど・・・どうした??」
「え・・・と」
「私はお札の説明、藍羅ちゃんの守護霊を勤めさせてもらいます、ルゥで~す!」
「あのね、私は霊は見えるけど、封印やらなんやらは出来ないの。わかってんの?」
「できるよぉ~!!藍羅ちゃんしか使えない『封印幽殿書』がその証拠。藍羅ちゃんの友達にはお札の文字が見えないでしょ?それは、使えないからよ、この札を。」
「うそ・・・!!」
「あっ、でもこの『分与』のお札を2人に貼ればね、2人も一時で気に少しの幅の札とか使えるし、見えるようになるよ、霊とかね、もちろん私も見えるようになるよぅv」
「うそぉ・・・!」
「とにかくっ!早くしないとあの霊が誰かにとりついちゃうかもだから、早く!」
「・・・っうん」

藍羅は封印の札を取り出し、狙いを定めた。
すると突然札から青の光が広がり藍羅の体の周りを包み込んだ。

「わ・・・っ、何?」
「札が反応したのよ。何十年ぶりの札使いの血が流れてる人が札に触れたから。札があなたを受け入れたの」
「・・・??????? よ・・・し!とにかくやる・・・か。」
「藍羅・・・ちゃん?」
ルゥは不思議に思った。さっきまでの表情は消え、勇ましい表情。
本物の札使い。

「(なんだろう、鮮明に・・・だけどまだハッキリとではない。けど、私はずっと前からこの札の事・・・知ってた気がする・・・!)」

「藍羅!私達・・・どうすれば・・・!!」
「悠妃!瑠琉!そこにいて!! ・・・この世にさ迷う魔物たち!封印します!覚悟ッ!」
「・・・藍羅ちゃん・・・!」

札は霊に命中し、霊は札に吸い込まれるように消えていった。

「ハッ・・・あれ?私・・・!」
「藍羅ちゃん!すごいよ、なんかもう説明の必要ない感じ!」
「何が?」
「コケッ・・・、今藍羅ちゃんが霊を封印したでしょ?」
「え、あ~・・・、そうかも。したかもね。あんまりよく覚えてないんだけど・・・!」
「藍羅ちゃん・・・!」

「藍羅ーっ!!」
「悠妃!瑠琉!大丈夫!?」
「うん、なんとも・・・!」
「よかった。大丈夫なんだね。」
「うん」

―学校―

「ね?ね?藍羅ちゃん、朝の謎の事件の真相w詳しく教えてよw」
「も~、瑠琉しつこい!よく判んないっていってるでしょ?」

どんっ・・・・

「きゃっ・・・、あ、すいません」
「封幽殿さん・・・、気をつけてよね。ちゃんと前見て歩いてくれる?」
「あ・・・ごめんなさい」

その少女は「ふん」と言い、去っていった。

「ヤな感じ~、青桜殿さんって~・・・!藍羅気にする事なんかないよ。」
「おまけにさぁ、なんか藍羅ちゃんと名字が似ててムカつく。(←それはちょっと別問題;)」
「ありがと、悠妃、瑠琉。大丈夫だから」

―三時間目―
「わ~、三時間目英語だよ、急がないと!」
「判ってるよ~」
「2人ともあせりすぎ・・・(汗」
「あれとこれと、あっ、ノートがない!」

「・・・・(この殿書・・・、他の人に見られたくないし。持ち歩くようにしよう)」
そこへ青桜殿梨羅が現れた。
「封幽殿さん・・・(!? あの本は・・・!!)」

「ひ~、ギリチョンセーフゥ」
「瑠琉、大袈裟だって。ねぇ?藍羅」
「うん・・・」
「「??????」」

「スペルが違うので、この、『You CAN』は――・・・」
英語の授業の間、梨羅は藍羅をずっと見つめていた。

―放課後―

「ふぃ~、やぁっと授業終わったね~w開放~っ♪」
瑠琉が体を伸ばす。
「うん、今朝不思議な事があったけど・・・ね?藍羅」
「うーん・・・あっ、あたし筆箱忘れてきちゃった!先行ってて!」
「うん」
「おっちょこちょいね~、藍羅ったら・・・」

「・・・・・・・」
水色の髪が影から風に吹かれて靡いた。

「あった・・・・!ん?青・・・桜殿さん・・・」
「封幽殿さん、・・・ 待っていたわ。 」
「? 何してるの?もう校舎内から出ないと・・・」

スッ、梨羅が立ち上がった。

「あの・・・青桜殿さん?」
「ねぇ、あなたが持ってる殿書。私に渡しなさいよ。」
「え・・・っ?それって・・・」
藍羅が鞄の中を探り始めた。
「 これ のこと?」
両手に抱えて封印幽殿書を梨羅に見せた。
梨羅が殿書を覗き込んで表紙を読んだ。
「えぇ、まさしくそれよ!封印幽殿書!私が欲する書。さぁ渡して?」
「ちょっ・・・待ってよ・・・!あなた・・・表紙の文字が読めるの?」
「えぇ。もちろんよ」
「それに・・・この書のこと良く知ってるみたいだけど・・・!」
「・・・そうね、少なくともあなたよりは知ってると思うけど?」
「・・・!!どういう事・・・?」
「ふふ・・・どういう事かしらねぇ?とにかく貴方なんかが持ってていい物じゃないの。私こそが持つべき書よ」
「なっ・・・言ってること良くわかんないんだけど・・・!」
「おとなしく何も言わずに・・・渡しなさい・・・」

一瞬室内にも関わらず風が吹いたように見えた。
そして一瞬薄い何かが梨羅の周りを舞った。

青い・・・桜?

次の瞬間、鋭い激痛が藍羅を襲った。体に電気が通ったような感じ・・・今朝と同じだ。
だが、今朝の物とは比べ物にならない強さだ。

その時声だけが・・・薄っすらと聞こえた。
「藍羅ちゃん、教室から出て・・・逃げて!」

「(ルゥ?・・・っ!)」

ダッ、藍羅は走り、教室から飛び出した。

「ハァハァ・・・ルゥ!居るなら出てきて!」
「藍羅ちゃん!」
パアァッと光った場所から何処からともなくルゥが現れた。
「青桜殿さん・・・なんなの?」
「わからない・・・・けど・・・あの人は封印幽殿書を狙ってる。危険だわ。」
「っていうか、守護神のくせして判んないの?」
「その~・・・あたし守護妖精霊としての勉強かなり不安定・・・はっきり言うとさぼってたんだよね・・・!」
「はぁ!?」
「ぅ・・・」
「あんた、それで・・・あたしの守護精霊名乗ってるわけ!?」
「ご・・・ごめん」
「―――・・・ふぅ・・・判った。あんたはあたしの本当の能力を教えてくれたから、許してあげる。」
「・・・藍・・・羅ちゃん・・・」
「ただし!ちゃーんと勉強してよね!足りないところ!!」
「う゛・・・。・・・はい☆」

「なんだろうね、ルゥには妙な親しみを覚えるんだ・・・、あたし、この霊感のせいで小さい頃友達ほとんどいなかった。
悠妃が大好きだったの、だから。
会って全然経ってない人とこんな風にしゃべるのは初めてかも・・・」
「そっかぁ~・・・」
「霊感は・・・無駄にしないほうがいいね。」
「うん――・・・」

=============続く================
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「家に帰ろう。ルゥ。」
「うん!」

―封幽殿宅―
「たーだいま~・・・」
「藍羅・・・?おー、お帰んなさぁ~いぃ」
「ふぅ・・・」

「あ・・・の妖精は・・・!」
藍羅の母、梗は目を見張った。

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