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雫が記憶をなくして数週間・・・
俺に対する雫の態度は他人としての接し様。
心に穴が開いた気分だ――


「ん・・・!」
「おっはよー雫~んv」
「京子さん・・・!おはよーです」
雫が大あくびをしながら身体を起こす。
「・・・今日も記憶戻ってない?」
哀しそうに京子が訊く。
「・・・うん、ごめん・・・!」
「いいのよ、何が原因かもわからないんだし治るなんて・・・ね・・・」

「おはよー」
「あーん雫お早うv」
菜由多は雫が記憶をないのをいいことに記憶をなくすまえ自分と雫は親友だったと
刷り込み、呼び捨てにするまでになった。

「――――・・・木久佐・・・ちょっと・・・いいか?」
「なぁに世界くぅ~ん」

「(お熱いでちゅねー・・・)」
オレンジジュースをストローで飲みながら雫はぼーっとしていた。

「あのさ・・・雫に仲良くしてくれてありがとな」
「え?」
「ありがとう」
「いいのよ、雫は大事な友達だし・・・」
「あいつの前で言うの記憶がないのわかってるんだけどなんか照れくさくてさ・・・//////」
「!?・・・世界くん、雫がすきなの?」
「ま!?ま・・さか熱あんのか木久佐///」
「やっぱし・・・そうなんだぁ・・・」

「おい、木久佐。本当に大丈夫か?」
「ぅ。うん・・・・はぁ・・・っ」
「おい!?木久佐!?」

どさっ

「って・・・!おい!!」
「熱くて。。。眩暈がするの・・・自分が何してるかわからない・・・」
菜由多が世界を押し倒している。
それもなんともいえない格好で。
「どけよ・・・!熱あんなら母さんに見てもらおう?」
「・・・や・・・世界君と一緒にいたほうが幸せだもん・・・!」

「何してんの?」

聞きなれた声がした。
・・・雫だった。

「!?し、雫・・?!?」
「あー、雫どうしたのぉ?」
「何こんなとこでやってんのよ。いやらしい。イチャイチャは外でやってくれる?」
「な///!!」
「何よ」
「し、雫!!」
菜由多が慌てて叫ぶ。
「何照れてんの?付き合ってんでしょ、二人は・・・!」


「は!?」


一瞬三人の動きが止まる。


「へ?」



「・・・木久佐、立派な嘘を雫についたな。」
「や、悪戯心だったのよごめんねー」
そういって菜由多は逃げた。

「ったく・・・あいつ二重人格みてえ・・・!」
「・・・?じゃあなに、二人は別に付き合ってるんでもなんでもなくて・・・桜風も菜由多もフリー?」

「・・・・・///ほっとけよ」
「??なんか悪い事いった?」
「・・・はぁ、お前本当に記憶ないのな」
「どういうことよ」
「演技とかふざけてんのかと思ってたのに。嘘でもなんでもなくてお前は今までの記憶全部・・・ないのな」
「そんなさびしそうに・・・言わないでよ。わからないんだもの罪悪感が生まれるからそんな言い方しないでよ」
「・・・悪ぃ・・・あのさ」
「ん?」

「『弥神莉里』ってわかるか?」


「―――――・・・」
「雫?」
世界が覗き込むとそこには驚くほど美しい無表情の雫が煌めく涙をこぼしていた。
「し・・・ずく?」
おろおろする世界をよそに雫の瞳からは次から次へと涙が零れる。
「誰それ・・・」
「・・・・・・・・・・そっか」
「でも・・・・・知ってる感じ。思い出せそうなのに・・・なんか・・・悲しい・・・・」
世界は俯いて笑った。
「いや、なんでもない。気にすんなよ」
「・・・・・・・(無理)」
世界は居間のほうへ行ってしまった。


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