行かないで!引き離された2人の絆。

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「あ゛~~~~~~っ!いい天気だね~、雲母ァ♪」

「きゅ~~ぅ」

「ホント仲イイね!キララと珊瑚ちゃんは。」

「そりゃ~、もう!大切な親友だよv」

「ふふっ」

と・・・そこへ。コロコロッ、と珠が珊瑚の足元に転がってきた。

雲母はすばやくそれをキャッチし、転がってきた方を珊瑚と一緒に見る。

「あ・・・あの。それ、僕のなんです。」

「雲母、あの子のだって。返してあげて。」

「きゅ・・・」

雲母は猫だ。丸い珠を頑として離さなかった、が。

「きーらーらっ!!!」

珊瑚が少し強く注意すると・・・

「きゅん・・・」

しょうがないなぁ。とでも言いたげに珠を男の子に返した。

「ありがと・・・ん?あ・・・っ!!もみじ~~~~っ!!」

突然ムギュッ、と雲母を抱きしめた。

「ちょっ・・・雲母に何するの!?」

「お姉ちゃん。何言ってんの?こいつは僕の猫、もみじだよ」

「きゅうん!きゃうん!クゥウゥ・・・っ!」

雲母が抵抗するが、男の子の手の力には敵わない。大きくなろうと思えばなれる、だが優しい珊瑚に育てられた

雲母にはどうしてもそれができない。

「さ。行こうね、もみじ」

「きゅ~~~~っ!」

珊瑚ーっ、と叫んでいるように雲母が顔を珊瑚に向けて必死に鳴いた。

「もみじ~、どうしたんだよ。お前そんな暴れん坊じゃないだろ」


「かごめちゃん!どうしよ~」

珊瑚が男の子の方を振り向く。・・・がもういない。

「うそ・・・!キララーッ!雲母!雲母!!」

雲母は男の子と共に消えていた。そこに邪悪な邪気を残して・・・!!

「うっ・・・ぐ。こんな強い邪気に雲母を連れて行ったら・・・!!」

「すごい邪気だ。あの少年はいったい・・・!」

「あんなガキのことだ!雲母がもみじってヤツと違うと気づいて帰ってくるさ。」

「だといいけどね~。大体あの子・・・生きてる人間の波動が時々しか感じられない。しかもその時々

起こる生きてる波動は・・・妖怪のものみたいに私――感じた」

「どういうことなの・・・?」

「だから、あの子は・・・妖怪にとりつかれているか、手を組んでる。」

「って、かごめちゃんは思ってるんだ。そ・・・か。でも、雲母がもしも・・・!!」

「大丈夫です。珊瑚。雲母は私達が取り戻します。」

「うん・・・っ」

だが、珊瑚の不安は消えなかった。


―翌朝―
「雲母・・・帰ってこいよ・・・」

珊瑚は顔を洗いに井戸へ向かった。すると・・・

「おねえちゃんっ!」

聞き覚えのある声がして、珊瑚は声の方を向いた。

あの少年だった。雲母をさらった張本人。(と、珊瑚は思っている/笑)

珊瑚はギリッ・・・、と手を握り締めた。

「キララを・・・雲母を返してよ。私のキララをどこへやったの!!?」

珊瑚の怒声でかごめ達がおきてきた。

「お姉ちゃん・・・怖いよぅ」

「・・・あっ。」

珊瑚は思わず声をあげる。琥珀という弟がいるのにどうして男の子に怒鳴ってしまったのだろう。

「ごめ・・・ん、でも雲母を返して?」

「やだよ!なんで!?もみじは僕の猫なのに!」

「だ~か~ら~!!キララともみじは違うでしょ?名前が!」

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