珊瑚ピーンチッ!!お願い助けて☆弥勒サマ!

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その日、妖怪が大量発生し、犬夜叉一行を襲ってくる。弥勒はいつも通り風穴や、札で戦ったし、かごめも弓矢で戦った。

犬夜叉だって、いつも通り戦った。珊瑚も・・・最初の時だけ・・・!!

「飛来骨ッ!!」

ブン!! と風を勢い良く切る音。妖怪が苦しみに溺れていく鳴き声。

飛来骨が珊瑚の元に戻ってくる。珊瑚はそれをキャッチした。次の妖怪が来て珊瑚が構えた・・・そのとき!!

「姉上・・・」

「!?」

聞き覚えのある声がする方を珊瑚は見た。

琥珀―――・・・??

「珊瑚ちゃーんっ!!危ないッ!!」

かごめの注意の声もむなしく珊瑚の耳には届かなかった。

「琥珀・・・琥珀なの?どうして此処に・・・!!」

すると琥珀はスゥッ、と消えてきまった。幻だったのだろうか。

珊瑚が考えに耽っていたそのとき・・・!

ドウッ・・・!!!

近くで聞こえる鈍い音、次に体に走る激しい痛み。

「よくも・・・珊瑚ちゃんを!!えいっ!!」

かごめの破魔の矢は妖怪を全て消し去った。

「うぅ・・・っく・・・っ!」

珊瑚が苦痛の声をあげる。

痛くてたまらない。体が痺れたみたいに、いや痺れるほど痛い。

痛みのあまり珊瑚は涙した。

「くぅ・・・っ!!」

声からして痛みに必死に耐えている。

「珊瑚、なぜお前が戦闘中によそ見などした!?」

弥勒が訊いた。

「こ・・・はく・・・、琥珀が・・・見・・・えたの」

「琥珀君が!?」

「珊瑚、おめー幻でもみたんじゃねぇの?」

「うっ・・・」

突然珊瑚の体が震えだした。傷口から血が止まらない。傷跡の周辺が紫色に色ずいてきてしまっている。

危ない状態かもしれない―――・・・!そんな思いが仲間を襲った。

「楓ババーのとこに連れてく!あのババーならなんか知ってるかも知れねぇ!!」

「うん!弥勒さま、珊瑚ちゃんおんぶできる?」

「はい、任せてください。」

「七宝ちゃん、行くよ!」

「ほいっ!」

皆は走り出した。風の音を耳で聞きながら。それくらい全速力で走っているのだ。

「楓おばーちゃーん!」

一刻も早く珊瑚を助けたいと楓の家が見えた直後に一番最初にかごめが声をあげる。


「珊瑚、大丈夫か?苦しいのか、あと少しだぞ、頑張れ」

弥勒は走っている間も珊瑚を励まし続ける。

「ん・・・ぁ法・・・師サマ・・・ありが・・・ゴホッ・・・と」

「しゃべるな、体に力を入れてはダメだぞ!」

「うん・・・、法師サマ・・・私怖くてたまらない・・・、このまま死んじゃったら・・・どーしよぅ・・・!!」

「馬鹿なこと言うな!そんなの・・・」

「??」

「そんなの私が許すわけないだろ!」

「法師サマ・・・、うん。私頑張るね」

弥勒は珊瑚の“がんばるね”という言葉に少しほっとしたらしい。


楓に珊瑚の傷口を見てもらう。

「な・・・んと、これは・・・っ!!」

「え?なんなの?楓おばーちゃん」

「“毒体竜怪”という化け物がおるんじゃがな、その妖怪たちは体全体に毒がある。牙や

爪、いたるところが猛毒を持っている。おそらく珊瑚を襲ったのは毒体竜怪の種じゃ。このまま放っておくと・・・珊瑚は・・・!」

「やだ!楓おばーちゃん!!?どうしたらいいの!どうしたら珊瑚ちゃんの体から毒が抜けるの!?」

「そこの・・・花双山というところの・・・右側の山に、麗成草という草がある。それは見事なキレイな花で・・・!

その花の蜜はどんな毒も消し去ってくれると言われておってな。昔から薬草として頼りにされていた草じゃ。」


―花双山―
「白い花・・・!花粉が桃色の・・・!!」

「かごめ!俺はあっち探してくるから・・・っ!七宝と一緒に!弥勒!お前あっち探せ!」


かごめの頭には楓の最後の言葉が木霊していた。

「ただ・・・、奈落の邪気が花双山の花たちを弱らせている。早くしないと毒が珊瑚の体に広がる。そうなっては

今の花双山の花の蜜では・・・助からないかもしれん。花双山の清らかさは邪気を逆に呼びやすい物と化してきている。」


「(くっ・・・あきらめるもんか!)」

かごめは心にそう誓い懸命に探し続けた。


―夕方―
「犬夜叉!」

「かごめ!あったか・・・?」

「ううん!全然ないの!」

「こっちも・・・だ」

「弥勒サマ・・・、まだなの?」

「あぁ、まだ探してるんだろ。日が沈む頃には帰ってくるだろよ」

―山中―

「くっ・・・麗成草・・・!どこにある!!」

弥勒はまだ探していた。

「(珊瑚・・・お前を助けてやるから。もう少し頑張るのだぞ。)」

と・・・その時・・・!

弥勒の手元に白い花がある。花粉も桃色。

「あった!!」

弥勒は待ち合わせ場所へと走った。


「かごめさま!犬夜叉!あったぞーっ!!」

「本当なの!?弥勒サマ!」

「まちがいねぇ、これだ、楓ババーが言ってた花は。」

「よかった~ぁ!」


―楓宅―

「楓おばあちゃん。蜜・・・絞れたよ」

「うむ。それを珊瑚の口に・・・!」

「珊瑚ちゃん、聞こえる?今助けてあげるからね。この蜜を飲んで・・・!」

「ん・・・っく・・・ん・・・」

珊瑚は蜜を飲んだ。珊瑚は少し楽になったのを自分で感じた。

「これで・・・安静にしていれば・・・」

「珊瑚ちゃん、ここでしばらく休憩ね、旅はおやすみ」

「う・・・ん」

弱々しく短く珊瑚は答えた。

「頑張ったな、珊瑚。もう大丈夫だぞ」

弥勒は珊瑚の手を握り、優しく言った。


―深夜―

皆が眠りについた頃、弥勒は誰かの声で目が覚めた。

誰がこんな時間に・・・と思い声を良く聞くと・・・!!

「ん・・・うっ・・・ぅん・・・っっ」

珊瑚・・・・!!?

弥勒は珊瑚の方へ急いで駆け寄った。

「珊瑚!珊瑚!珊瑚、珊瑚!!どうした!?苦しいのか?珊瑚!!」

弥勒の大声で犬夜叉たちも目が覚めた。

「うっせーな!今何時だと思ってんだよ、弥勒~」

「―――ッ!ハッ・・・珊・・・珊瑚ちゃん!珊瑚ちゃん!?珊瑚ちゃん!」

かごめも珊瑚に駆け寄り必死で声をかける。

「珊瑚!どーしたんだよ!楓ババァ!!どういうことでぃ!?珊瑚はもう大丈夫じゃなかったのかよ!!?」

「な・・・んと!!・・・数分のうちに・・・じゃ」

「は?」

「数分のうちに毒体竜怪の毒は珊瑚の体中にまわったのじゃ・・・!その上奈落の邪気で弱った麗成草の蜜・・・、蜜は毒に初めて敗れた・・・!!」

「そんな・・・じゃあ珊瑚ちゃんは・・・っ!!」

「は・・・ぁ、かごめちゃん、そ・・・な心配しないで。あたし大丈夫・・・なんだか・・・っゴホッ。」

「珊瑚ちゃん!大丈夫?」

珊瑚が咳き込む。喘息だ。

「大丈夫・・・だか・・・」

珊瑚はあまり瞬きをしなかった。眠りにつこうともう一度何秒か目を閉じたらもう永遠に自らの目が開かないような予感がして・・・!

「やだ・・・やだぁ・・・っ!珊瑚ちゃん!珊瑚ちゃん・・・やだよぉっ!」

かごめは感極まって泣き出した。大粒の涙は珊瑚の首筋に落ちる。

「泣かない・・・で、かごめちゃん、あたし・・・大丈夫だよ・・・っ!」

珊瑚の手はかごめの涙を拭こうとかごめの頬を触る。

「うっ・・・珊瑚・・・ちゃぁん・・・っ!!」

犬夜叉、弥勒は目の前の2人の少女を黙ってみていた。言葉が出ない。

「珊瑚ちゃん・・・っ!!」

かごめがその名を呼んだとき――・・・!

パタッ・・・、かごめの頬から珊瑚の手がずり落ちる。

「え・・・?」

かごめは思わず声が出た。

珊瑚・・・

あの煌々した瞳はもう二度と開かない。輝く肌は青白くなり、あの唇の色艶はもう見れない。

皆の名前を呼んだ明るい声はもう聞けない。勇ましく飛来骨を投げるあの姿。もう・・・珊瑚はいないのか。

皆がそう思った。ウソだ。

珊瑚が死んだ―――・・・?

「いや・・・いや・・・いや・・・!」

かごめが声を出す。

「いや・・・珊瑚ちゃん・・・いや・・・!!」

「かごめ・・・」

犬夜叉が肩を抱こうとしたそのとき・・・!


「いやぁーーーーーーーーーっ!!」

ビクーッと犬夜叉が止まる。

「いや・・・珊瑚ちゃん・・・珊瑚ちゃん・・・珊瑚ちゃん!!」

ゆさゆさと珊瑚の体を揺さぶりながらまるで何かにとりつかれたかのごとくかごめはその名を呼び続ける。

見たら判るのに・・・、もう珊瑚は・・・!

かごめはそれでも珊瑚から離れようとしなかった。

犬夜叉が説得してやっとかごめは自分達の部屋に戻った。珊瑚をその部屋において・・・!

かごめは長い間犬夜叉の胸の中で泣き続けた。犬夜叉はそのかごめを引き剥がそうともしなく、照れる事もなく。

ただただ、やさしく抱きしめて・・・。犬夜叉自身も何も考えていない様子だ。

でも・・・一番ダメージを受けたのは多分・・・弥勒。

三人が眠りについた頃弥勒は珊瑚のいる部屋に向かう。

珊瑚は静かに眠っていた。永遠の眠り。

「珊瑚・・・」

無意識にその名を呼ぶ。自分の体のコントロールができない。

弥勒は珊瑚の頭を抱きかかえ――珊瑚に優しく口づけた。こんな事をしたって珊瑚は

「法師サマーっ!」なんて怒って生き返ったりはしない。

でも・・・、自然に体が動いたのだ。

長い口づけ・・・、珊瑚が知らない分だけ弥勒は余計に悲しくなる。

踏ん切りをつける為にも人の死を受け入れなければ・・・!

そのとき―・・・!!

ぱちっ、珊瑚の目が開いた。目の前につらそうな顔をした弥勒の顔がある。

それだけでも充分に恥ずかしいのに・・・!

なんだろう、自分の唇に触れている・・・暖かくて柔らかいもの。

それが弥勒の唇だと気づくのに少し時間がかかった。

だが・・・

「ん、んん~~~~~~っ!!!!」

ばっちーーーーんっ!!

ものすごい音だ。珊瑚はありったけの力で弥勒の頬を引っ叩いてしまった。

強烈ビンタである。

弥勒は1m~2mほど吹っ飛んだ。

「う・・・、珊瑚、目が覚めて・・・よかったですね~~・・・がくっ」

「は・・・ぁ!変態法師!ばか~~~っ!またこんな事やったら飛来骨で後頭部叩くよ!?」

ビンタの音で犬夜叉とかごめと七宝がかけてきた。

かごめは珊瑚がおきているのを見ると・・・!

「さ・・・珊瑚ちゃーんっ!!」

「え?わ!かごめちゃん!どうしたの?」

「だってだって・・・!!うぅ、よかった、珊瑚ちゃん」

「にしても、スッゲー音だったな、珊瑚。お前何したの?」

「犬夜叉~、弥勒がご臨終じゃ。」

ちーん。(ぉぃ

「珊「か「七「犬/合掌~(笑)」」」」


こうして犬夜叉一行に、また・・・朝がやってきた。

=========こめんと====================

え~、珊瑚が危ない状態に、という設定が描きたかったんですけど。

わけわかりません。すいません。ごめんなさ~い(逃ッ;

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