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実家に到着すると、塀の前に当時の父が帽子を被り杖を突いて立っている光景が見えます・・・。
「電話くれたのは~●子かい・・・?」母からのお決まり言葉の電話です。母はさびしくなると、このような合言葉を使います。![]()
10時半には、一人お散歩・・・一人ですから、補助車を抱えて4段階段を降ります。
誰もが・・・ヒドイ情景と思い、親不孝な子供たちだと母を憐れみます。
年老いた母は朝が早く、ラジオ体操をラジオを聞いて不自由な足で頑張り、それから朝食を食べます。 その後の時間は父の仏壇に向かって30分間手を合わせ・・・お散歩になります。
別居している子供の私は、炊事・洗濯をし、10時勤務の夫を送り出し、掃除をしてドッコイショとなれば、今の時間、要は10時半を過ぎるわけです。
さらに「待っていてね」と言っても、年老いた母は、容赦なくそのスケジュールで動きます。
思い起こすと・・生前父を病院に連れて行くときも、たとえ信号で5分遅くなっても、父は帽子を被り、自宅前で杖をつきつき立って待っています。
約束時間は厳守で、間に合わない時間を考えて行動しなければならなく、つくづく「本当に・・」と思う事もありましたが、昔の人は時間でキッチリ動いていたのだと思いました。
実家に到着すると、塀の前に当時の父が帽子を被り杖を突いて立っている光景が見えます。
今は、母が私が帰るときには、小さな子供のように不自由な足で後追いをし、玄関のドアから顔を出して、私にバイバイします。私は母の顔を見るのがつらく・・・悲しい顔の母ですから・・。
だから、実家に行くときはとても辛く後ろ髪をひかれるのです。
今日はお天気最高! 勉強をしてから、母をヨーカドーに連れ出します。
今の母はたぶん歩きだし、今夜は夫は飲み会なので、私は夜遅くまで母と過ごす事が出来ます。![]()