日々是好日

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正しいうがいの方法

正しいうがいの方法(うがい薬の使い方)
(一般の方に分りやすいような表現で書いております。)


『♪ただいま~のあとは♪ ガラガラ ジンジン♪
ガラガラ イ○ジンジン♪♪』


このCM、見た(聞いた)ことがある!!と思う方が多いと思います。

有名なうがい薬のCMですね。

うがいといえばイ○ジン でしょ。
と思っている方も結構いらっしゃるのでは?と思います。

でも、ちょっと待って。

イ○ジンうがい薬 は、いつでもどこでも何にでも!の、 万能うがい薬 ではない
のです。


イ○ジンうがい薬は、ポピドンヨードなど、極めて殺菌力が高い
ヨード剤を主成分として作られたうがい薬でありますが、
その殺菌効果の高さゆえに、 色々な弊害も報告されている のです。

その一つに、 高い殺菌力 による粘膜へのダメージがあります。


ヨード剤は、何でもかんでも、殺菌してやっつけてしまうのです。
一瞬、それってイイコトのように思えますが、そうではありません。


何故って、喉の炎症を治すための、いわゆる修復細胞と呼ばれる細胞までも、
全てやっつけてしまうからです。

喉の炎症によって傷ついた粘膜を、人間は自然治癒力(免疫力)で
回復、修復しようとしますが、それをも叩き壊してしまうのです。




まず、イ○ジンでうがいをしますと、喉は殆ど雑菌が撲滅されて、
いわゆる無菌に近い状態になります。

そして、喉にイ○ジンの成分がまだ残っているうちは、呼吸や会話などで新たに
進入してきた雑菌をやっつける事が出来ます。

でも、時間の経過と共にイ○ジンの成分は喉から食道へと流れ落ち、
雑菌に対して徐々に“手薄”な状態になるわけです。

無菌状態の喉。
しかもイ○ジンは食道から胃へと流れ落ちてしまっている。

そこへ、呼吸や会話で口や鼻から進入してきた、空気に含まれている多種多様な
雑菌・病原菌が付くのです。

菌が喉にくっついても、その雑菌たちをやっつけるはずの白血球や修復細胞は
イ○ジンにやられてしまって、存在しません。

これはもう、雑菌の天下です。
容易に繁殖し、粘膜下へ進入し、炎症をより深く、ダメージの大きいものに
するのです。

風邪をひいたからイ○ジンでうがいしたのに喉の痛みがちっとも取れない・・・
なんて言っている方はこのパターンになっている事が多いのです。


ただし、イ○ジンうがい薬は正しく使えばとても便利で効果的なのです。

それは、 風邪をひいていない時に使う こと。
健康な喉に使う分には、問題ありません。
外出の際に呼吸や会話で喉へ入り込んだ雑菌を、イ○ジンうがい薬でやっつけます。
喉は健康な状態なら、表面を粘膜で隙間無く覆われていますから
ヨードに触れてもそうそうダメージは受けないのです。
風邪をひいて、荒れたり粘膜がはがれたり炎症を起こしている喉に使わなければ、
とても優秀なうがい薬なのです。


冒頭に書きました、あのCMの歌を思い出してください。

「ただいま~のあとは・・・・」でしょう。

そう、外で元気に遊んで帰ってきた時などに、使うということです。
治療ではなく、予防のためのお薬 、というわけなのです。



ちなみに、すでに風邪をひいてしまった、喉が痛い(炎症が起きている)、
といった場合には、水やお茶(熱くないもの)、塩水などで
うがいをしていただくと効果的です。
特にカテキンを多く含む煎茶、紅茶などが効果的だと思います。
充分に冷ますのを忘れずにご使用くださいね。


*医療機関で処方される、青い色のうがい薬はヨードを含んでおりません。
 この製品は喉の痛んだ粘膜を保護するので、風邪をひいたり、
 喉が痛い時にも安心して使えるうがい薬です。



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