凌へ


お腹の中に居る間、お母さんはお兄ちゃんのお世話でチョッと無理をしてたかもしれません。
軽い破水から始まったアナタのお産。
検診に行ってそのまま入院。
抗生物質を何度かのみ、翌朝9時からは陣痛促進剤も点滴しました。
子宮が開きにくくてやわらかくする薬も注射しました。
私の力が足りなかったのとアナタの大きな体でなかなか出られなくて苦しい思いをしたでしょう。
出てきたあなたは赤黒い赤ちゃんでした。
すぐに泣いてくれたのでほっとしたのを覚えてます。
そしてアナタを育てていくうちに2人目は楽と言われてるはずが何故かそうでもなかった。
そしてアナタなりの言葉しか出てこないのを不思議に思いながら3歳半検診、その後の検査で障害があることが分かりました。
その時お母さんはアナタに何をすればいいか考えて走り回りました。
でも6歳の今になって、本当にしんどい思いをさせてきてしまってたんだなと思えます。

出来ない事を無理にでもやらされるとき抗議の意味でのパニックでしたね。
気が散ってゆっくりしか食べられない、ずっと座ってられないアナタにお母さんはよく怒鳴りつけました。
その度によく吐いてしまってそれが余計に腹が立って怒りました。
怒ってばっかりのお母さんです。
ごめんね。
産まれてから今まで辛い思いの連続でごめんね。

原因は分からないと言われてる障害だけど、10ヶ月の長い間お腹の中に一緒に居て100%お母さんのせいじゃないと逃げたくはありません。
だから・・・・
凌、アナタが障害を持ってたからお母さんは少し強くなれました。
いろんなことを学びました。
アナタのおかげです。
今度の春からはいよいよ卒園、そして小学1年生。
家の中でもお兄ちゃんになりますね。
今は赤ちゃんがえりか気難しくなってる凌だけど、赤ちゃんが大好きな凌はきっといいお兄ちゃんなってくれると思ってます。

何がアナタを幸せにしてあげられるかな。
どうすれば辛い思いをせずに生きていけるかな。
どうしたらお友達と仲良くできるかな。
お母さんの頭の中はそれで一杯です。
アナタが辛い思いをしたと聞けばお母さんも辛いです。
アナタが障害のために友達とぶつかっても自分の思いをちゃんと説明できなくて相手が悪いようにしか言えないことを誰か理解してくれるでしょうか。
一人でもいい。アナタの事を理解してくれる子がいればアナタはどんなに救われるでしょう。

2つの障害を併せ持ってるけれど人から見てもわからない凌、アナタの障害。
1つでも軽くしてあげられたらアナタはどんなに楽になるでしょう。
ゆっくり成長してるアナタはアナタのペースで大きくなってね。
もう、無理強いはしないから。
出来る時に出来る事をやろう。
そしてチョッとずついろんなことを覚えよう?

ひょうきんな凌、動物を見るのが大好きで大声で笑ってる凌、おままごとが大好きな凌、プラレールやトミカが大好きで何時間でも遊んでる凌、ビデオを見て真似するのが大好きな凌、悪い事をしたとき「これはやばい」と言う顔で隠れる凌、お父さんっ子の凌、お兄ちゃんが大好きで何でも真似したがる凌。パニックを起こす凌、最近よくいい訳をする凌、みんなの前に出るのが恥ずかしいと発表が出来ない凌、自分のテリトリーと決めたところを侵されるのが大嫌いな凌、お兄ちゃんとけんかをすれば泣きべそをかきながら「お母さんにいうてこよう」と告げに来る凌。
どの凌もみーんなお母さんの大事な凌です。

お母さん聞いたよね「楽しい?」「幸せ?」って。
アナタは「たのし~」ヽ(^o^)丿「しあわせ~」ヽ(^o^)丿って言ってくれたね。
意味は分かってなくてオウム返しだったのかもしれないけど、お母さんはなんだか泣けてしまいました。
ずっとその気持ちが壊れないように一緒に頑張って行こうね。
とても大事な私の凌。

2004年11月26日 お母さんから凌へ



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