そして発達相談へⅠ 12/9UP



― そして発達相談へ ―



やっと1歩踏み出しかけた”凌の分析”
本当に、本当に(慣れては来てたけど)扱いに苦労してたので
藁をも掴む思いで発達相談に臨んだ。
市の保健センターでの相談だった。
事前に凌の担任が1人来て一緒に聞いてくれると
言ってたので少し心強かった。
(私はいざとなると頭が真っ白になって言葉が出てこないので)
いった場所は市が行っている”療育保育”?の場所だった。
優しそうな保健婦さんが発達専門の先生だった。
最初に凌の発達の検査?で、検診でよくやる積み木とか
パズルとかをやらせて発達具合を見る。
(細かいことは忘れてしまった)
次に私と担任にこれまでの凌の様子を聞いていく。
そのなかでいつも引っかかる言葉があった。
「ADHDだともっと注意力が散漫です。
他の子はもっとヒドイ子もいます。
お母さん凌君と生活しててしんどいですか?」

いつも思うが私はこの子しか知らない。
他のヒドイ子とか接したことはない。
確かに重くなるほど大変かも知れないけど
今、私はこの子が大変なのだ。
下を見ればキリがない。
上を見てもキリがない。
「私はこういう子はこの子しか知らないので…」
というと
「あ、そうか。そらそうやね。うん」
否定されなかったことにホッとした。
この間も凌はちょろちょろ動きまくり。
少しもジッとしていなかった。
でもなぜかいつもよりは大人しめな凌。
そのお陰か結果は”自閉傾向”がみられるということだけだった。
ADHDやLDは含まれなかった。
ただ行動面はマイナス1歳と言うところ。
私の中でこの結果は予想通りでむしろまだ甘いんじゃないかとさえ思った。
ほんとに軽いのか?

なんか今まで他人事で「大丈夫!」といってくれてた人たちに
勝ち誇ったような気分だった。
私の考えてたことが正しかった。
自分の考えに自信を持っていいんだ。
気にしすぎじゃなかったんだ。
凌のやんちゃ&聞かん気&自己中は障害のせいだったんだ。
しつけのせいじゃなかった。
誰のせいでもない。
凌は悪い子じゃないんだ。
「凌はちょっとわがままやな」と言った義弟を
この場に連れて来て謝らせたいくらいに思った。

ただ自閉症は100人100様で、
凌の場合もあてはまるところもあればそうじゃないトコもある。
これからどんどん変わっていくかもしれない。
病気が治るように治ることはないが
指導によって成長はしていく。
「さぁ!これから凌に何をしてやろう!」
頭の中はそれで一杯だった。

とりあえずその日は1時間半ほどできりあげ
次回、小児神経科の専門の先生に来てもらって診て貰うことになった。


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