昨日のFinancial Times記事和訳
同じく、グロービス創立者の堀氏のツイートで知ったNYタイムズ紙の記事和訳です。
悲惨なニュース映像が流れるテレビはしばらく避けて、
こうやって淡々と翻訳していると、不思議と気持ちが落ち着く。
写経みたいな感じ・・・。
この記事、ちょっと日本を褒めすぎ?
日本の政治こそ、不毛な言い争いだらけじゃん・・・
とも思うけど、
ちきりん日記の「 大惨事とミラクル
」や、
「中国、日本人の冷静さを絶賛「マナー世界一」の声も」
という写真記事を読むにつけ、
危機に面した集団としては、本当に世界に類を見ないすごい国民かも、
と他人事のように感心してしまう。
秩序と辛抱強さが評価される日本は、
私のような非純正ジャパニーズにとって、やや窮屈なときも多いけれど、
でもやっぱり日本人で良かったと思うことは多いもんね。
Sympathy for Japan, and Admiration 「日本に対するお悔やみ、そして尊敬」
By NICHOLAS KRISTOF 3月11日付、The New York Times (nytimes.com)
私は、1995年に6000人以上の命と3万人の人々の家を奪った神戸震災を、NYタイムズ紙の東京支局長として報道した。その経験から、一つ伝えておきたいことがある。
「地震後の数日、そして数週間、日本を観察せよ。
なにかしら、学ばさせられることだろう」
日本政府の地震対策が、特に優れているわけではない。
1995年の地震の救助対策は完全なる失敗であり、他国が寄付した薬や救助犬を規制の名のもと押収するという失態をさらした。混乱に満ちた震災直後の数日間、政府の無能さゆえに、がれきの下から救助されずに亡くなった人たちがいた。
しかし日本人そのものは、真に気高い忍耐と冷静さと秩序性を持ち備えた国民である。日本語の「我慢」と同等の英語はないが、「耐え抜く」といった意味合いだ。神戸の人たちは、まさに勇気と結束力と共通の目的意識をもって耐え抜き、その姿に私は圧倒された。
長年の在日生活で感心することは多々あったが、神戸震災後の日本人の秩序性と礼儀正しさは、それまでの私の経験を凌いだ。
神戸港一帯がほぼ全壊し、町中の店の窓が壊れていた。略奪の跡や救援物資の奪い合いの現場を探し回ったあげく、ようやく、二人の男性に強盗されたという店主を見つけた。
「天災に便乗して犯罪に走る日本人がいるなんて、信じられますか?」
という私の問いに対して、彼は驚きの表情で答えた。
「日本人だなんて言ってません。外国人の強盗でした」
日本には部落民や在日韓国人に対する差別があるが、他国に比べると、極度の貧困は少なく、目的意識の統一性がある。中流階級の占める人口割合が非常に高く、一昔前の大物経営者たちは巨額の報酬を恥じた。
こういった共通意識が日本社会の基盤であり、自然災害の後は特に目につく。
日本を褒めすぎるつもりはない。日本の礼儀正しさの裏には、学校や職場でのいじめや、違法行為によって大儲けするやくざ、そして血税を搾取する政治家と建設業界の癒着などがはびこっている。
しかし、神戸震災後にはそのやくざでさえ、被災者に支援物質を配給するカウンターを設置していた。日本の社会基盤は崩れるどころか、揺らぎさえしなかった。
日本人が使う言葉にも、感情に走らない姿勢が反映されている。
どうしようもない、という意味の「仕方がない」だったり、我慢して耐え抜きなさい、という意味をこめた「頑張ってください」という言葉を日本人はよく口にする。
そして自然災害は、この国の運命の一端であると考えている。16世紀に日本を訪れたイエズス修道士たちの記録によると、地震が村を崩壊した数時間後には百姓たちが家を建て直し始めてたというが、おそらく真実であろう。
不平をもらさず団結して回復する姿勢は、日本人の心に染み込んでる。
日本滞在中に息子を日本の小学校に通わせたことがあるが、真冬でも短パン姿で通学する幼い子供たちの姿が忘れられない。風邪をひくだけでないかと思ったが、人格を鍛えるためだという。幼いときから、「我慢」を教え込まれているのだ。
この我慢の精神によって、日本は第二次世界大戦の敗戦から立ち直り、バブル経済後の失われた10年を耐え抜いた。もう少し日本国民が不満をもらしたほうが、政治家も少しは反応するのではと思うほどだ。
自然との関わり合い方も一因かもしれない。
アメリカ人は、自然と対峙し支配しようとする。日本人は、人間は自然の一部であり、数多くの地震も含め、その波に揺られるものだと捉えている。1923年の関東大震災は、10万人以上の死者を出した。自然という日本語が生まれたのはわずか100年ほど前。それまで表現する必要のない概念だったのだ。
神戸震災の後にも、こういった内容の記事をNYタイムス紙に寄稿し、芭蕉の俳句で締めくくった。
憂き節や竹の子となる人の果て
日本の回復力と粘り強さは、気高く勇敢であり、数日内に世界はそれを目の当たりするだろう。そして、たくましく回復力に満ちた日本社会の基盤も、その底力を見せるだろう。
おそらく日本人はこれから、概ね協力し合うはずだ。アメリカのウィスコンシンやワシントンで繰り広げられている、分裂や言い争いや熾烈な競争ではなく。
だから、我々も少しは日本を見習おうではないか。
悲惨な地震に見舞われた日本に深い同情を表すと同時に、深い尊敬の念を伝えたい。
「日本は回復力に満ちた国」英国FT誌社説… 2011.03.12
面白かった(スターをつけた)ブログ記事… 2011.03.03
お肉の納まるべき場所 2008.06.13 コメント(2)
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