江戸東京ぶらり旅

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神谷バー<浅草>

神谷バーの電気ブラン


 地下鉄銀座線浅草下車,交差点の真ん前に出ますね。ここからは雷門と隅田川にかかる赤い色の吾妻橋が見えます。この交差点の角に建つビルが知る人ぞ知る「神谷バー」。下町の江戸っ子なら「ああ,電気のね」っと,誰でも知っている。

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 表にはメニューが陳列,ここには勿論看板の「電気ブラン」がある。一杯260円なり。わくわくしながら入口をくぐるのです。

 あ~,みなさんやってますね。円錐状のガラスの器に黄金色の液体・・・これが「電気ブラン」なのです。「電気」,どのテーブルの方々も皆これを注文。もちろんビールや日本酒を飲む方々もいますが,本命はこの「電気」。だから,ビールに電気,日本酒に電気・・・という具合に必ず電気は注文するのですね。

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 この電気ブランデーは,明治15年に製造と販売が開始されたとか。文明開化の音がする・・・ってなわけで,当時は何にでも洒落たものには「電気○○」と名付けたのですね。後に「電気ブラン」となり,今ではデンキブラン・・・略してデンキ・・・ブランディーにワイン,ジン,キュラソーなどがカクテルされていますが,その混合比は??? アルコール度数は30度。よく冷やして口に含むと,ほのかに甘い味とやさしい口当たり・・・ああ懐かしの味・・・今,下町浅草にいるんだな~ってなオツナ気分になるのでございます。


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