江戸東京ぶらり旅

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除夜の鐘

除夜の鐘のウンチク


 室町時代に大晦日に突くようになった除夜の鐘。

 108回のうち54回は弱く,残りの54回は強く打つのですね。108の煩悩(ぼんのう)を洗い清めるため,というのですが。そして,107回目はその年最後の鐘,これで終わり。煩悩はすべて洗い流しましたよ,という鐘です。そして108回目の鐘は,新年最初の鐘。今年も煩悩に惑わされないよう頑張ります,という意味の鐘です。ちなみに,韓国では33回。




 じゃ,煩悩とはなんぞや? これは,トップページに戻って「目黒の五百羅漢」をお読みください。ようするに心を煩わす心の働き,もっと金持ちになりたいとか,もっと美味しいものを食べたいとか,庶民の感覚,いや金持ちだってもっとたくさんの煩悩があるでしょうが。

子煩悩 だって,いづれ親を悩ます原因になるのですね。もっといい成績をとって,もっといい大学に入って,もっと美しい嫁さんもらって・・・子供だって煩悩の一つ。

それで,どうして108の煩悩があると計算されるのでしょう。

私たちの感覚器官は,
  6種類  目(色)・耳(声)・鼻(香)・舌(味)・身(触感)・意(法の理解)

感覚器官の受け取り方は,
  3種類  好・平・悪

受け取り方の程度は,
  2種類  染・浄

その影響の範囲は
  3種類  過去・現在・未来

6×3×2×3=108

 いやいや,一年は12ヶ月,春分の日を起点に,一年を24等分する24節季,この24節季の1節をさらに3等分した72侯があるから,そしてその時々に煩悩があるから,合計して108と計算される,というのもありますよ。

12+24+72=108



大晦日の正しい過ごし方


 昔は,一日の終わりは日没。だからその夜は次の日に含まれるのです。

 大晦日の晩は眠ってはいけない。「眠ってはいけない?」どこかで聞きましたね。プッチーニでしたかね? でも今日は癒しのモーツアルトで締めたいですね。 新しい年の始まり,寝ないで神社などにこもって,ずっと 年神 を待つのです。これが元旦,つまり1月1日の未明の暗い内に,神社やお寺に参詣する習わしに変化したのですよ。さらに現代の初詣の風習になっていったのですね。

=年末はこのCDで癒しましょう=



 じゃ, 大晦日の夜寝るとどうなるの ? 言い伝えによるよ,その夜寝ると白髪になってしまう,というのです。実際なった人は多分いないので,「うそだ」と子供に言われてしまいそうですがね。嘘だと思うなら寝てみましょう。私は毎年寝てしまうので,だいぶ白髪が増えましたよ。

 大晦日に 年越し蕎麦 を食べるのはどうしてなのでしょう。
 これは「細く長く,来年も幸せをそばからかきいれる」という意味が込められています。「そばからかきいれる」というのは,あちこちちらばった金箔を金箔師が集めるとき,蕎麦団子にくっつけて集めたことから,そばで幸せ,幸運を集める,と縁起をかついだので,蕎麦を食べるようになったのですね。お蕎麦屋さんの販売戦略かもしれませんが,三立て(挽きたて,打ち立て,茹でたて)の蕎麦は,やっぱり美味いですね。


 年越し蕎麦の薬味は当然ネギ。「労(ねぎら)う」ということで,今年一年の疲れを払いぬぐって気持ちよく新年を迎えましょう,ということ。まあ,たくさん薬味を入れて,疲れを癒しましょうね。それで, 年越し蕎麦を食べ残すと ,どうなるか。翌年のお小遣いに困り,思うように遊べなくなりますよ。だから残さないように食べましょうね。

 昨日行った蕎麦屋さんでのウンチクですが,蕎麦は切れやすい,だからこれを食べると今年の悪運,いやなことから「縁を切る」ことができるのだとか。あれこれと考えるものですね。でも,目の前で一緒に食べている彼女や彼と縁が切れては困りますね。

 除夜の鐘の「 除夜 」とは,「古い年が押しのけられる夜」ということ,大晦日の晩のことですね。ではどうして108回もの鐘を突くのでしょう。鎌倉時代は禅寺で朝夕行われていたのが,室町時代になると大晦日にだけ突くようになったそうですね。これは次回にでも書きましょうか。



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