江戸東京ぶらり旅

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東京駅構内<丸の内>



東京駅構内浜口雄幸.JPG


 1930年11月14日のこと,岡山で行われる陸軍特別大演習参観のため,特急つばめ号に乗ろうとホームを歩いていた浜口首相が狙撃された現場です。浜口さんは戦後不況の中で軍拡から軍縮に方向転換,軍縮余剰金を財源に国民負担を軽減する思い切った施策を示したのです。でも彼の緊縮財政のため日本はデフレ不況が悪化,社会不安が増大しました。これらの施策が右翼からの反感を買い,佐郷屋留雄という男に銃撃されたのです。この時は一命を取り留めたのですが,翌年に亡くなっています。死因は,ある細菌が傷口から侵入して化膿,症状が悪化したためです。
 東京駅には原敬首相の暗殺現場もあります。1921年11月4日のこと,原首相が列車で京都に向かう際,暴漢に襲われた現場です。丸の内南口の改札にプレートがあり,床には当時の場所を示す◎で印がつけられています。首相は駅長室で手当を受けましたが,即死状態だったとのこと。 
 こんな歴史が東京駅に残されていたのです。今までそそくさと通り過ぎるだけで,気付きませんでした。ちょっとゆっくり,全体を観察するつもりで歩くと,意外なものが目に入るのですね。東京駅を訪れる要人は,11月の4のつく日は気をつけないといけないですね。


東京駅構内で見つけた郵便ポスト
東京駅構内ポスト.JPG









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