江戸東京ぶらり旅

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寺町<千歳烏山>


世田谷区の烏山
新宿から京王線で,明大前の少し先
「千歳烏山駅」で降ります
千歳烏山駅.JPG

寺町通1.JPG
=寺町通り=



駅から「寺町通り」を北へ
甲州街道を横切り,中央自動車道(首都高速4号線)の先に
たくさんのお寺が集まっているところが烏山寺町

妙高寺には水野忠邦,専光寺には喜多川歌麿や刑事コロンボの声優小池朝雄
永隆寺には三遊亭圓生,妙善寺には為永春水・・・などなど
有名人のお墓も目白押し

水野忠邦墓2.JPG
=妙高寺の水野忠邦の墓=

歌麿墓2.JPG
=専光寺の喜多川歌麿の墓,「北川」とある=


あるお寺の境内に「君が~代~は,千代に~~八千代に,さざれ石の~・・・」
「さざれ石」があったのですよ(写真)
岩石学では「石灰質礫岩」あるいは「礫質石灰岩」と言うのだそうで
大小様々な礫(れき:小粒の石よりも大きな石ころ)
これが炭酸カルシウムによってそれぞれの石が接着されて
全体として非常に固い石になったものなのですが

この石にたとえて
様々な人たちの気持ちが一つになると
強力な国家になるのですよ
と言いたいのですね

さざれ石.JPG


ちなみに君が代ですが
ほとんどの人は,「・・・さ~ざ~れ(ここで息を吸う),石の~・・・」と歌いますね
でも,意味からすると「・・・さ~ざ~れ~石の~(ここで息を吸う)・・・」が正しいのです


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烏山寺町ぶらり


 京王線の千歳烏山駅で降りて,駅前の通りを北へ歩き,甲州街道を横切り,中央自動車道手前あたりからお寺がたくさん現れます。ここから先が烏山寺町,この道は寺町通りです。

 途中左手に称住院(しょうおおいん)というお寺があり,門前に「蕎麦,境内に入るを許さず」と読むのですが,大きな文字が彫られた碑が建っていました。この文字とは「不許蕎麦入境内」で,もともとこのお寺が浅草にあったときのこと,お寺の中に支院である「道光庵」(どうこうあん)があって,ここの庵主が信州長野の出身ときた。彼が作る蕎麦がとても美味いと評判になって,「そば切り寺」として知られるようになったのですね。そば粉は白い御膳粉を使い,汁は辛味のダイコンの絞り汁だったそうですが,これがなかなかいけると評判となり,江戸中の蕎麦通が押し寄せたのです。

称往院3.JPG



 ところがこれがいけなかった。お寺なのか蕎麦屋なのか区別がつかなくなってしまった。それで親寺である称住院ではこの大ブレークを苦々しく思った。何度か注意をしたのですが,秘かに蕎麦を振る舞っていたので,もう我慢ならない。規律を乱し,修行の妨げになるというわけで,住職がこんな御触書のような石碑を建て,お客を門前払い。

 称住院が浅草からこの地へ引っ越してきたのは昭和3年なのに,またまた門前にこの石碑を建てたのですよ。面白いですね。蕎麦を禁止するより,現代なら蕎麦屋を兼ねた方がたくさんのお客が来て,お寺の収入にもなりいいのじゃありませんかね。私なら世俗的な考えに乗っかって,どんどん商売してしまいそうですがね。


 ところで蕎麦屋には「○○庵」という名前が多いと思いませんか。この由来はなんとこの「称住院」の境内にあった「道光庵」なのですよ。美味しい評判で住職もジェラシーを感じてしまうほどだったのですから,この名声にあやかろう,と多くの蕎麦屋さんは考えたのですね。「長寿庵」「一茶庵」「松月庵」「大村庵」・・・とこかで見かけたことありませんか。

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