江戸東京ぶらり旅

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森鴎外の旧居<池之端>

森鴎外の家


 『石炭をば早や積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと静にて,熾熱燈の光の晴れがましきも徒なり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌仲間も「ホテル」に宿りて,舟に残れるは余一人のみなれば。五年前の事なりしが,平生の望足りて,洋行の官命を蒙り,このセイゴンの港まで来し頃は,目に見るもの,耳に聞くもの,一つとして新(あらた)ならぬはなく・・・』

 これは森鴎外の「舞姫」の冒頭部分です。上野の池之端,ちょうど上野動物園の西の端と道路一本隔てたところに「 水月ホテル鴎外荘 」があります。

鴎外荘1.JPG


 ここには森鴎外がかつて住んでいたところで,ホテルの入口から入ると,すぐ右側に旧居があります。ここは自由に見学できますので,足を向けてみてはいかがでしょう。お願いすれば旧居の中の座敷で食事もできます。鴎外はここで処女作に当たる「舞姫」を執筆したとされ,石碑も建っています。ここへ行くには東京メトロ根津駅で降りて,10分も歩けばたどり着きます。

鴎外荘2.JPG


 また,森鴎外のお墓ですが,三鷹市の「 禅林寺 」にあります。気づかぬうちに玉川上水を渡り,JR三鷹駅から南へ商店街を真っ直ぐ歩いて15分程度,大きな交差点から右すぐのお寺。「森林太郎」と書いてある墓ですが,ちょうどはす向かいに太宰治の墓も建っています。太宰治は二人目の妻の美知子さん共に三鷹に住んでいて,朝日新聞に掲載予定の「グッド・バイ」の校正原稿と数枚の遺書を残して,なんと不倫相手の山崎富栄さんと近くの玉川上水で入水自殺を図ったのですね。

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