精神世界の鉄人

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さて、続きです。

「運」や「運命」について、もう少し、深く考えてみましょう。

精神世界の勉強を始めて、16年以上になりますが、私も、いままでに、たくさんの書籍を読んだり、講演会やセミナーなどで、いろいろな考えを、受け入れてきました。

その中で、5年くらい前から、注目している方がいます。森田健さんという方です。この方は、本当に、「運」や「運命」というものを、真剣に、かつ、科学的に、研究している方だと思います。

3年くらい前の「船井オープンワールド」で、講演を聴いた時には、あまりの話の面白さに、惹きこまれてしまいました。特に、面白かったのは、中国の「生まれ変わりの村」の話でした。

この村は、村のほとんどの人が、前世の記憶をもって、生まれ変わってくるのだそうです。あの世の記憶も、皆が、もっており、死後の世界や前世の話なども、当たりまえに、普通に、会話しているそうです。

なんでも、あの世から、この世界に、生まれ変わる前に、あの世の出口の前に、橋があって、その橋のそばのお婆さんが、スープを、配っているそうです。そのスープが、特別のスープで、このスープを飲むと、前世やあの世の記憶を、忘れてしまうのだそうです。この村の人たちは、全員が、それを知っていて、あの世で、どんなに、喉が渇いていても、このスープを、飲まないのだそうです。そして、そういう人たちだけが、この村に、生まれ変わってくるのだそうです。

この村の話で、興味深かったのは、前世で、殺された人や自殺をした人、殺人をした人なども、皆、生まれ変わった後には、とっても、ハッピーで、幸せに暮らしているということでした。

精神世界では、よく、「霊的な真理」や「宇宙の法則などと言って、



とか言って、「カルマの法則」などを、説きますが、森田さんの中国の「生まれ変わりの村」でのインタビューでは、どうやら、この法則が、当てはまらない事例が、たくさんあるということでした。自殺や殺人をしても、裁かれずに、幸せに、生まれ変わるという事例があることにも、驚きました。

これは、ユニークな考え方です。私は、基本的に、どんな考え方も、受け入れる主義なので、こういうユニークな思想に、触れると、嬉しくなってきます。なんか、自分の思考の枠が広がって、より、自由度が増すような気がしてくるからです。

以前から、思っていたのですが、精神世界での「~の真理」だとか、「~の法則」という表現は、あまり、よくないのでないかという気がします。「真理」だとか「法則」といっても、よくよく考えてみると、例外があったり、いくらでも、アラがあったり、論理的に無理があったり、たしかにそのとおりだが、状況によっては、当てはまらなかったりすることも、とっても多いからです。また、こういう「教え」によって、がんじがらめになって、人生そのものが、つまらなくなってしまっている人も、多いような気がします。

だから、私個人は、なるべく、「真理」や「法則」という表現は使わずに、「傾向」という表現を使うことにしています。「霊的な傾向」とか、「「宇宙の傾向」ですね。

「こういう法則があります。これが、真理です。」

ではなくて、

「こういう傾向があるみたいですよ。こうなりがちみたいですよ。」

という表現を使います。こういう表現を、普段から、使っていると、例外にぶつかったり、壁に、ぶつかっても、謙虚に、新しい考え方を受け入れ、柔軟に、対応することができます。なによりもいいのは、自分と意見が違う人や団体とも、喧嘩をしなくてもすむということですね。(笑)

また、森田さんの書籍のなかでは、他にも、「すべてのことには、原因がある」という考え方も、「原因はなく、すべては、結果である」というようなユニークな、考え方が、どんどん、展開しています。

たしかに、原因を、探り始めると、論理的に、すぐに、限界に、ぶちあたるのです。たとえば、今の自分の性格が、17世紀の前世に、原因があったとします。すると、その17世紀の出来事の原因を、さらに、さぐると、12世紀に原因があったとします。さらに、その原因をさぐると、1万年以上前のアトランティスに、原因があったことが、わかり、さらに、その前、そして、その前、また、その前…。とやっていくと、宇宙創造の「ビックバン」まで、遡ります。さらに、「そのビックバンの前は、どうなっていたのだ?」という疑問が、わいてきたりして、もう、きりがないのです。やはり、3次元的な時間の流れの中では、「原因探し」という根本的な問いかけは、解決できないと思います。

これを、「原因は、ない」という新しいベクトルで、一度、考えてみると、また、まったく新しい視点、宇宙観がでてきます。



○「運命におまかせ いつも幸せを感じるあなたに」 森田健 講談社 1429円

この本の中には、「運命は決まっている」ということを、前提に、いろいろな考え方が、展開していきます。よく、精神世界では、

「運命はきまっていない。運命は、自力で、切り開いていける。」

という説が、主流ですが、森田さんは、この考え方が、たくさんの苦しみの元になていると言っています。

私なりの解釈ですが、



と考えると、自然に、

「だから、自分が、頑張らなくてはいけない。」

という発想になってしまうというのです。これは、いっけん、前向きな生き方に、見えますが、「運命」というエネルギーに、逆らうエネルギーが、生まれてしまうのだそうです。結果として、「運命」のエネルギーを、敵に回し、苦しい人生に、なりやすくなるのだそうです。

逆に、

「運命は、すでに決まっている。自分で、変えることはできない。」

と考えると、自然に、

「だから、自分が、なにをやっても、無駄だ。諦めるしかない。」

という発想になるようです。これは、いっけん、なげやりで、根なし草にも見えますが、ポジティブに考えると、「運命」のエネルギーを、受け入れている姿勢でもあります。そして、結果として、「運命」のエネルギーを、味方につけるのだそうです。そして、ここからが、大切なのですが、こうやって、一度、完全に、「運命」を、受け入れると、そこから、自分が本当に、望んでいる方向に、変えることも、可能になってくるということだそうです。

これは、「運命」というものの性質を、よく現わしていると思います。

宇宙存在の「バシャール」も、本のなかで、

「パラドックスが、現れた時に、そこに、真実がある。」

と言っていますが、こういうパラドックス(逆説)は、宇宙の根源的なメカニズムに迫ったときに、しばしば、現れる傾向があるみたいです。(笑)

「我が、あまり出すぎてる時には、願望や夢が、叶いにくい。だから、なるべく、我を、少なくするようにしたほうがいい。」

という教えは、「願望実現」や「成功哲学」の本などには、しばしば、出てくる教えですが、実際問題として、

「じゃあ、その我を、少なくするには、どうしたらいいのか?」

という方法論を、あまり、細かく解説した本やセミナーは、少なかったような気がします。この本の中には、その細かい解説が、たくさん書いてあります。その第一歩として、

「運命は、決まっているということを、受けいれてみては、どうですか?」

と森田さんは、主張しているのです。

私個人の意見としては、運命を完全に受け入れ、完全に、諦めるには、コツがあるような気がします。それは、

「完全に、諦めるためには、その前に、死ぬほど、努力したり、ムチャクチャ頑張るといい。」

ということです。これも、パラドックスですね。(笑)

森田さん自身も、おそらく、この境地に到達するまでに、相当な努力と苦労をしたのだと思います。いきなり、この境地に、ポン!と、簡単に行ける人はいいのですが、なかなか、難しい人は、まずは、自分の現在置かれている状況の中で、仕事や恋愛、結婚生活、友人関係などの中で、ムチャクチャ限界まで、頑張ってみてもいいかもしれません。そうすると、見えてくる光があるかもしれませんよ。



「諦める」という表現の「諦」という漢字は、「言」と「帝」からできています。

「もう、諦めた…」

と言うことができるのは、実は、最高の境地だということです。とことんまで、努力して、帝(頂点までいった人)だけが、言うことができるセリフだというこですね。

これは、余談ですが、日本という国が、歴史上、他の国に比べて、比較的、平和の時代が多かったことの要因の一つに、「天皇制」というシステムがあるという説があります。

つまり、「天皇」という存在は、努力なしでなれます。皇太子として、生まれればいいのです。さらに、日本では、一番偉いポジションです。日本国憲法に、「天皇は、象徴である。」と明記されていますが、「じゃあ、天皇より偉い日本人はいるか?」と言えばいないわけで、やはり、一番、偉いわけです。

こういう一番偉いポジションを、努力ではなく、「運命」によって決まることにすると、「争い」が、緩和される効果があるそうです。今の日本では、努力でなれる最高のポジションは、総理大臣だと思いますが、この総理大臣を、天皇よりも、下のポジションにすることによって、権力争いが、緩和されるのです。

「どうせ、最高に、努力しても、総理大臣だよな。一番偉い、天皇には、どんなに努力しても、なれないんだよな…。」

と日本国民のほとんどの深層心理に、「諦め」を、刷り込むことによって、「争い」を、緩和し、結果として、「平和」になるのです。

アメリカなどの「大統領制」のように、努力次第では、誰でも、国で一番偉くなるシステムを採用すると、そのポジションを、狙って、「争い」が、激化する傾向があるようです。

そういう意味では、世襲制などを、採用している会社なども、ある意味では、いいみたいです。その会社の次期社長が、その社長の息子だとわかると、取締役のひとたちも、諦めて、必要以上の出世争いを、しなくなり、本業に、集中できるという効果も、あるそうです。まあ、これも、会社によって、状況が違うので、ケースバイケースだと思いますが、頭の隅っこにでも、こういう話を、いれておくと、また、柔軟に、いろいろ、考えられるようになるかもしれませんよ。



次回に、続きます。


トーマ

toma_atlas@yahoo.co.jp



☆エッセイのバックナンバーです。

http://www.tomaatlas.com/library.htm


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森田健さんの「運命におまかせ」という本です。すごく面白かったです。↓





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Last updated  2007年12月30日 13時50分02秒


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