定年退職親父の独り言

2018.01.24
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テーマ: エッセイ(115)
カテゴリ: 読書
「SHOE DOG(シュードッグ)」を読む




​ 昨年10月末に発行以来ベストセラーが続いている一冊、ナイキを一代であそこまでのブランドにした共同創業者フィル・ナイトの自伝である。共同創業者とはいえ、靴のメーカーを作り上げたという点では彼がまさに創業したということがよくわかる。

 560ページに及ぶ厚い書籍であるが、一週間ほどで読み終わった。読みやすいというよりも、著者の波乱万丈な人生を一緒に追いかけるように読み進んだという感じである。

 560ページもあるが、「ナイキ」というブランド名が登場するのはちょうど半分くらいのところからである。それまでは「ブルーリボン」という会社名が使われているが、その間は彼の会社と日本のメーカーとのやりとりが中心である。

 物語は1962年、著者が24歳のときに世界旅行へ出かけるところから始まる。その途中で日本に立ち寄り、靴メーカーとの出会いがあるのだが、日本は昭和30年代、東京オリンピックの2年も前の頃である。当時はまだ競技ごとのシューズなどがない時代だろう。その頃に、日本のメーカーの靴をアメリカで販売しようとし始める訳である。そしてそのメーカーから裏切られて新たに立ち上げたブランドが「ナイキ」だったわけである。本書の中で語られるそれがちょうど本書の半分1971年のことである。

 本書は自伝であるので、客観的な物語ではなく、著者が自身の人生を自分で語っているわけであるが、その物語はとても主観的で自分中心である。最後に自身を振り返る場面が出てくるが、それまでは悩むことはあっても後悔はしていない。その潔さと言ってもとても危ういわけであるが、信念が成功に結びついていく様子は心地よい。いつの間にか著者と一緒に人生を歩んでいる。

 量としてはとてもハードな一冊ではあるが、読後感はとても気持ち良い。アメリカンドリームのような人生と思われがちではあるが、その裏にある著者の努力、信念はすばらしい。

東洋経済新報社特設ページ
https://store.toyokeizai.net/user_data/s/p/books/shoe-dog/






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最終更新日  2018.01.24 17:30:16
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