高校3年生



食べては吐きの繰り返しで、肌は半端なく乾燥していきむくみ、喉が痛くて声をだすことも苦痛だった。

食べる量も半端じゃなかった。
親にばれないように夜中、残っているご飯を全部食べ、新たに5合炊き全部食べ、また炊いて食べる前のご飯の量に戻しておく。
ずっとそんな生活をしていた。

やめられなかった。やめたくても、やめられなかった。

誰にも相談できなかった。こんな自分を知られたくなかった。

家に引きこもるようになり、私はPCをはじめた。
そこで「過食症」を知った。
私と同じような人がたくさんいる。でも違う、私は過食症なんかじゃない。ずっとそう思っていた。
治そうと思えばいつでも治せる、と思っていた。
それから私は吐くのをやめた。
吐かなければ、食べた分がそのまま吸収されるから食べなくなると思った。

でも、そんなことはない。
吐かなくなっても食べる量は同じ。
私の体重はみるみるうちに増えていった。

学校の単位がなくなりはじめ、学校に行くようになった。
みんなが私を見る。
少し前までは学校で一番かわいいと言われていた私が、今ではその面影もない。
顔がむくみ、ツヤがなく、学校を休み始めた前とは5キロ増えていた。

そんな私を見ても、誰も声をかけてこない。
こんな姿、元彼だけには見られたくない。
私はずっと教室から出なかった。

親友が学校に戻ってきた。
親友は私を怒っていなかった。
「今度はバレないようにしなくちゃ」と言った。
私はとめられなかった。

親友は以前より異常に変わった私を見て笑った。
「ブタみたい」
私は親友に相談しようと思った。
親友になら言える、ちゃんと聞いてくれると思った。

「過食症になった」
それを聞いた親友はただただ笑っていた。
私がどのくらい食べているのかを聞いて、もっと笑った。
話さなきゃよかった。もっと惨めになった。

春休みになり、私は誰の誘いにもならず、ずっとひきこもっていた。
その時、私の体重は拒食の時から10キロ増えていた。

新学期になっても全然学校に来ない私を見て親友は合コンに行こう!と誘ってきた。
もちろん断ったし、過食になってから自分に自信をなくした私は外にもでないし、人と会うのが怖くなっていた。
それでも親友は私を家からひっぱりだした。

合コンと言っても、2対2だった。
相手は22歳と21歳の大学生。
2人とも親友狙いで、私は引き立て役だって分かっていた。
親友はきれい、だからこんなとこ来たくなかった。

カラオケにいき、これからの予定を聞いたら「ホテルにいく」と言い出した。
話が違うと私は親友に問い詰めた。
「いつまでも元彼のこと引きずってるみたいだから1発やって忘れちゃえ」
昔の私なら即効やってるだろう。
でも、今は違う。こんな太った体でやるなんてできない。
その時の私の体重は50キロだった。私の身長は160cm。
今考えると普通の体型だけどその時の私には異常なほど太ってると感じていた。

私の言葉に耳もかさず、3人はホテルの部屋割りを決めている。
私は1人の男に呼び出された。
「君は俺とあいつどっちがいい?俺は君がいいんだけど」
絶対うそだと思った。親友の方がいいにきまってる。しょうがなく言ってるんだ。
私は、もう一人の人がいい、と言った。

ホテルにつき、2人ずつ部屋に分かれた。
私と一緒の部屋の男はハッキリ言って私のタイプだった。
昔の私なら喜んでこの人とHしただろう。
今の私は、タイプの人だからこそ自分の体を見られたくない一心だった。

男は話し始めた。
「本当に俺でよかったの?絶対あっちに行くと思ってたよ。」
私は謝った。
「なんで謝るの?俺もあいつも君狙いだったから君に決めてもらおうと思って」
それを聞いて、昔の血が騒いだってゆーか、まだ自分いけてんだって思った。それからなんか力がわいてきて・・・。
ひさしぶりに男とやった。

それからその人に告られたが断り、やり友を希望した。もう一人の男にも告られたが断った。

また自信を取り戻した私は、外で遊ぶようになった。
ただ、それにはお金がなかった。
バイトもやめて、盗みもできなくなった私はお金がなかった。

そして援交をはじめた。

みるみるうちにお金がまいこんでくる。
1週間で10万なんてザラで、私の財布にはいつも万札が入っていた。
なんでも買えた。
服だってバックだって靴だって、欲しいものはなんでも買えた。

それを不思議に思った親友は私に何をしてるのか聞いてきた。
これだけは言えない。親友にはずっと付き合っている彼氏がいるし教えたら絶対やる。
まだ万引きをしている親友を、これ以上汚しちゃいけないと思った。

しかし、私の携帯を盗み見た親友は分かってしまった。
そして親友も援交をはじめた。

私たちは援交をしまくった。
時には同じ相手だったことも何度かあり「姉妹だねー」なんて言ってた。

援交をはじめて4ヶ月くらいたち、私はいつも通りメールで知り合った相手と待ち合わせをして
時間通りにその場所に行った。
ワゴンから1人のおじさんが出てきて私と目があい、私はそのワゴンの方へと向かった。
いつも通りに助手席に乗り込んだ。
おじさんが外で誰かと無線で話している。
ワゴンの後ろには無線機やカメラや、なんかいろんな機械がつまれている。
「ごめん、ごめん、で、何するんだっけ?」
すぐに警察だと分かった。
私は走って逃げた。
「捕まえろ!!」と追いかけてくる警官を振り払いお店の中に逃げ込み人ごみにまぎれ
なんとか警官を振り切った。

後から聞いた話によると、援交の取締りが厳しくなっていてお客に変装した警官がまれにいるらしい。
ちょうど親友も警官らしき人にあたったと言って逃げたという。
私と親友は援交をやめた。


楽しみがなくなり、私は再び過食の日々になった。
冬になり家に閉じこもりになり、吐くこともできずひたすら食べていた。

冬があける頃には、私の体重は拒食の時から20キロ増えていた。



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