現在



元彼のことも忘れたいし、ココにいると私のことを知っている人が多いから抜け出したかった。

新しい生活になれば、過食症も治るかと思った。


そして、3月。
高校を卒業した私は地元を離れ、東京へ行った。


東京の生活に慣れず、学校も今までの遊び感覚で行っていた学校とは全く違う厳しい環境に慣れず、過食症をしてる暇がなかった。

毎週毎週レポートの嵐だし、お金もないからバイトをしなきゃいけなく学校が終わったらバイト、バイトが終わったらレポートの繰り返しで専門に入ったことを後悔した。

家に帰れば誰もいない、ご飯もない、寝るときも一人。
地元にいた頃は親が大嫌いだったのに、毎日親の声を聞かなきゃ眠れなかった。

専門に入って初めてのテスト。
私は今までにないほど勉強した。
今までのテストはカンニングに頭を使っていたから、テスト勉強はどんな風にしたらいいのかが分からず、友達に教えてもらいながら必死でがんばった。
そのおかげで、いい点をとれ、そこで生まれて初めて「頭がいい」と言われた。


私は学校ではとてもいい子だった。
今までのことがあったから、これからは授業態度もなにもかも全て良くしようと思い、先生の言うことも素直に聞いていたし先輩への挨拶もかかさなかったし、友達ともみんなと仲良くした。
もぉ、学校でいじめられるのは嫌だったから。

学校でニコニコばっかしていたらストレスがたまる。
ストレスがたまったままバイトに行っていた私は、1ヶ月目くらいできれて副店長と喧嘩し、バイトをやめた。

夏休みに入り、やっと落ち着ける時間が増えた。
気づいた時には体重が8キロほど減っていて過食症にもなってないし、治ったんじゃないかと思った。
おかげで夏にはビキニを着て海にも行けたし、自身をもって地元の友達にも会えたし、まだ痩せてた頃の服がやっと入るようにもなった。

でも、それもちょっと間だけだった。
東京の生活が慣れてくると、私はまた元の過食の生活に戻った。

今までは実家にある食料を食べあさっていたけど、ココにはそんな食料はない。だから買ってくるしかなかった。
バイトでためたお金は全部食料へと消えていった。
また、食べては吐いての繰り返し。
吐けなくなるとどんどん太っていき、8キロ痩せた体重は元に戻りそれよりももっと増えていった。

ココには私しかいないから、いつでも自由に食べれるしいつでも吐ける。
私は学校にも行かないでずっと食べていた。

突然休むようになった私に、担任の先生から電話がくるようになり単位が危ないと言われたが、それでも私は学校に行かなかった。
それよりも、行けなかった。
休み前よりもはるかに太った私を見られたくなかった。

もぅ、学校には行けないと思い、私は学校を辞めたいと親に相談したが、「なんで?」と聞く親に私はなにも言えなかった。
そんな時、元彼から電話がきた。
私の番号を親から聞いてかけてきたらしい。
学校がんばってるか?と聞く彼に私は辞めたいと言ったら、すごく怒られた。
自分で決めたんだからそんな簡単に諦めるな、と言った。
その後、メールで励ましの言葉を送ってくれた。

情けなくてしょうがなかった。今の自分に対してもそうだし、こんなに自分のことを心配してくれる人を傷つけてしまった。
メールの最後に、「卒業して資格とったらコッチに帰ってこいな」と書いてあった。
私は彼のところへ戻りたかった。だから卒業するしかない、私はあと1回遅刻でもしたら留年になるところまで追い込まれていた。
とにかく学校に行き続けた。
クラスの人が私の変わりようを見て驚いているのはすぐ分かったが、それでも学校に行き続けた。

新しいバイトも始めた。
過食はあいかわらず続いているが自分の容姿より、今は進級の方が大事だった。
進級して、来年には卒業して早く元彼のところに帰りたかった。

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: