そよ風のように☆

そよ風のように☆

君に恋した夏(14話)


、いざ二人きりになると緊張している。

俺…情けないな…。

逆に16歳の夏帆のほうが、堂々としている。

『今日は体調いいの?』

『うん。昨日のは何だったのかな?私元気だけは取り柄なんだけどね。』

首を傾げて考える格好をする夏帆。

俺の視線に気付いて、歯を見せて笑う。

どれくらいだろうか?

カラオケに来たというのに、夢中になって40分くらい俺達は話していた。

夏帆は目黒で生まれ、今も住んでること。

付き合った人は、まだいないという事。

俺は月島に母親と二人で住んでること。今受験生だということ。今彼女はいないということ。

学校については教えてくれなかった。


知れば知るほど、夏帆ともっと一緒にいたいという気持ちになっていた。


お互い話し過ぎたようで、コーラとカフェオレを注文する。

せっかくカラオケに来たので、唄う事にした。

夏帆が選ぶ曲は、何故か?
最近の曲はなく、全て一年前のものばかりだった。

俺はこの時、新曲を唄わない夏帆に全然疑問を抱かなかった。

そういう俺も新曲よりも、母親の影響で

70年代~80年代の曲を好んで歌った。


今思えば、夏帆が新曲を知るはずがないのにな。

俺は、この時気付いてあげれば良かった。

そうすれば、何か変わっていたかもしれない。

夏帆、君は今どうしてるんだ?


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