週番日誌@佐藤智広研究室

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2003年マサオの日々

2003年マサオの日々


 ●12月4日(木) 冬眠中
 実は11月23日に冬眠を開始していたのであるが、HP上での更新をさぼっていた。今年は中途半端に暖かい日があったりして、冬眠が難しそうだが、マサオはとりあえずミズゴケをたっぷり入れた底でじっとしている様子。30年近く飼育しているという近所の米屋のクサガメは今日も店先に出されていた。(冬眠の準備中)と書かれた札が立てられていて面白い。

 ●9月30日(火) 秋の健康診断 甲長9.5cm
 太陽の傾きが低くなってくると、夏の間生活していた場所では日が射さなくなるので、マサオの飼育ケースを2階に移す。1日中日が射すので、この後冬眠まで、ここで暮らすことになる。
 甲長を測ったら9.5cm、先月とほとんど変わらない。食事量もピークだったのだが、代謝が終っているのだろうか?これからしばらくは体力作り、そしてその後絶食をして、冬眠に入る。

●8月31日(日) 晩夏の健康診断 甲長9.4cm
 マサオはすくすくと育っている。やや肥満の懼れありというほどの食欲だが、うちは冬眠させるタイプなので、この時期しっかり食べさせておかないといけない。

 ●8月11日(月)
 うちのマサオの話ではないのだが、京都東寺(教王護国寺)の南大門の堀には、沢山の亀が居る。前にも来ている地であるが、自分が亀を飼っていると目に留まるのであろう。ミドリガメのみならずクサガメもかなり居る。どの亀も人馴れしているのか、こわがらずに近付いてきて可愛い。その中でも、1匹の雌クサガメが特に愛嬌があり、前足で水を叩くようにしながら泳いでこちらにやってくる。水しぶきを上げながら前足で水かきをするクサガメが居たら、それはこの亀のことだ。堀の縁で必死に登ろうとするマサオ、もとい東寺のクサガメ……連れて帰りたい可愛さだった。

 ●7月31日(木) 梅雨明けはいつ?健康診断甲長8.9cm
 そろそろマサオ写真第2弾を出したいのだが……

 ●7月9日(水)
 天然モノのアメリカザリガニの子ども(体長4~5cm)を水槽に入れると、マサオは様子を窺いながら噛み付こうとする。必死に逃げる子ザリガニ、追い詰めるマサオ……そして、数10分後、マサオの腹は天然ザリガニで満たされる。
 基本的にはテトラレプトミンといった配合飼料が中心だが、レクリエーション・デーはこんな感じで餌を与えている。

 ●6月29日(日) 梅雨の健康診断甲長8.1cm
 前回の測定はやはりノギスの使い方を間違えたようだ。おかしいと思っていたのだ。というわけで、マサオはすくすくと成長している。

 ●5月30日(金) 初夏の健康診断甲長6.7cm
 天気が良く、動き回ったせいか、マサオの食欲は尋常ではなかった。ヒメダカの甕から例のサカマキガイを3コ取り出し、マサオの前で見せると力強くバリッと噛み砕いた。次に基本食テトラレプトミンを50コ、乾燥糸ミミズ(コメット社)の塊を1コ、乾燥オキアミ(キョーリン社)を3匹。
 以前だとどれほど腹が減っていても噛み砕くのに少し時間があったテトラレプトミンだが、最近はごくりと丸呑みにして、すぐに次の餌をねだる。そのわりに、甲長はあまり伸びていない。……ということは、栄養はすべて肉に!?

 ●5月16日(金)
 画像を取り込んでみたのだが、どうも上手くいかない。
 ところで、メダカなどを飼うために、水草を買ってくるとサカマキガイなどの小さな貝が付着していることが多い。1cm前後の小さな巻貝であるが、これが脅威の繁殖力で増殖していく。そういえばカメって貝も食べるんだよな……と思い、メダカの甕からサカマキガイを1つ取り出し、マサオの水槽へ入れる。水槽の壁を這うサカマキガイを目ざとく見つけたマサオは、猛然と攻撃を仕掛け、バリッという音を立てて貝を飲み込んだ。今度は指で抓んでマサオの目の前で振ってみると、これまた勢いよく食い付いた。おそるべしマサオの食欲。

 ●4月29日(火) 春の健康診断甲長6.6cm
 先日(4/11)の給餌実験以来、マサオは、ビタミンクリルなる乾燥オキアミが好物となっていった。いわゆる食わず嫌いに過ぎなかったのだ。今では、「もう食べられないよ~」というまでテトラレプトミンを食べ、さらに乾燥糸ミミズを食べた後でも、このオキアミをちらつかせると、「ベツバラだよなっ」という具合で近寄ってくる。太りすぎにならないかやや心配な今日この頃。

 ●4月18日(金)
 マサオの食欲は留まることを知らない。昨日はついにテトラレプトミン45コ、今日は42コも食べた。さらに今日は乾燥オキアミ1.5匹分+乾燥糸ミミズ1コも食べた。
 今日はテニスの帰りに、マサオの餌を買いにとある店に立ち寄った。すると、「ゼニガメ」と称するクサガメの子供が売られていた。昨年、佐藤の母が拾ったのと同じ位小さい、カゾエで1歳の子ガメたちであった。その中の1匹が、こちらの視線を敏感に感じ、なんと初見にして近寄ってきたのだった!さらには指を動かすと、餌をくれるとでも思ったのか、水槽の壁で立ち上がった!!そして勢いあまってコロンと後ろに倒れた!!!
どうする、アイフル~
のフレーズが佐藤の頭にエコーした(結局買わなかったけどね)。

 ●4月11日(金)
 今日は勤務校の入学式で、朝、給餌する時間がなかった。夕方帰宅し、水槽の縁を叩くと<待ってました~>とばかりに岩陰から登場するマサオ(健気なことよのぉ)。それゆえ、今日は積年の思いである、乾燥オキアミを食べさせることに挑戦した。と言っても、食欲旺盛なはずの昨夏でさえ食べなかった餌であるので、匂いを嗅ぐものの食いつきはしない。そこで、佐藤は閃いた!
 <ほ~ら、お前の好物だよ>とばかりに乾燥糸ミミズを水面近くでちらつかせる。慌てて駆け寄るマサオ。口を大きく開けて食いつく瞬間、あらかじめ左手に隠し持っていた乾燥オキアミを割ったものと交換。かくして、マサオの口は乾燥オキアミをナイスキャッチ。
 ……予想に反して(吐き出すことを想定していた)、素直に飲み込んではくれたが、あまり彼(彼女?いや、多分彼)のお気には召さなかったらしい。結局、オキアミ1匹分を3回に分けて食べたが、4度目はその挑発に乗らなくなった(学習効果の高いヤツ)。やはり、食べなれた物が良いのであろう。この後、実験は中止し、通常の餌を与える。
 テトラレプトミン19コ&乾燥糸ミミズ1コ

 ●3月31日(月) お目覚め健康診断甲長6.3cm
 日中、陽の当たる窓辺に出しておくと、マサオはシェルターの下に隠れたり、のそのそ動き回ったり……。あまり岩の上に上らないが、まだ気温が20度を超えないせいであろうか。相変わらずバナナやキャベツは食べないが、少しずつ、いつもの餌には食いつきだした。「マサオ、マサオ」と呼びながら、水槽の縁を叩くと「な~に?」という感じで顔を伸ばし、餌とわかると近付いてくる。<冬眠からの回復時なので、よく食べるものを与えるのも良い>ということで、お気に入りの餌である乾燥糸ミミズをやると、非常に食いが良い。
 う~、写真を早くアップしたい……

 ということで、マサオの餌として挑戦したものを紹介
○テトラレプトミン(テトラベルケ社)
 言わずと知れたカメ用の餌のベストセラー。カメの基本食として評価が高い。5mmほどの円柱形で鴬色の固形物。これを抓んで、マサオの前で動かすと、つられて寄ってくる。水に浮かぶので、通常は水面に投げ与えるのだが、うちでは、1つずつ食べ飽きるまで、直接手から与える。
◎コメット カメのエサ(イトスイ)
 乾燥糸ミミズを1cmの立方体に固めたもので、水に浮かぶ。ただし、うちではそれを直方体に割って、指で抓んで、直接食べさせている。マサオの大好物で、テトラレプトミンに食べ飽きた後も、これは食べる。冬眠から目覚めた後、最初に食いついたのが、これだった。
×コロナ カメのえさ(恵比寿興業)
 直径5mmほどのドーナツ型の固形物で、テトラレプトミンと同じような基本食。匂いもそれと似たようなものだが、マサオは昨年1つとして食べなかった。
×ビタミンクリル(キョーリン)
 真空乾燥させたオキアミにビタミン粉末を添加させたもの。匂いに惹かれるようだが、最終的には食べない。通常、カメの好物にエビが挙げられるが、マサオはあまり好きではないらしい。ただし、茹でたエビ(ブラックタイガー)は昨年夏食べていた。
 ……つまり、テトラレプトミンと乾燥糸ミミズがほとんどである。
 この他、昨年夏に食べたものとしては
◎メダカ  ◎ミミズ  ◎鳥のササミ  ◎魚のサシミ
◎キャベツ  ◎レタス  ◎ボタンウキクサ など
 ボタンウキクサ(ウォーターレタス)は、まだ身体が小さいマサオの隠れ場所として用意した浮遊性植物だったが、みるみる食い破られていった。同じく水に浮くホテイアオイを好むという話は聞いたことがあったが、ボタンウキクサも食べるらしい。メダカの甕でこれを増やし、株分かれしたものをマサオの水槽に入れるという日々が続いた。

 ●3月21日(金)
 今日、無事にマサオが目覚めた。いや、起こしたといったほうが正しい。飼育の本によれば、クサガメは3月終わりか4月の初めに起こすそうだが、まだ個体が小さいため、これからしばらく暖かいという天気予報を信じて、早めに出したのだった。ミズゴケなどを全部掃い、午後3時ころまで陽が当たる窓辺に朝から出し、その脇に、もう1つ用意しておいた水槽に水を溜め、昼に引越しをした。今朝までじっとしていたことが嘘のように、何事もなく動き回るマサオ。だが、さすがにいきなり餌は食べないようだ。「冬眠直後は消化のよいもの」ということでキャベツとバナナをちらつかせるが、まったく見向きもせず、障害物のない水槽を動き回っていた。
 久しぶりの対面に時間を食い、慌てて千駄ヶ谷の能楽堂へ(ぎりぎりセーフ)。
 お目覚め写真を撮ったが、なんだかデジカメとパソコンの相性が悪く、パソコンに取り込めない。
 そうそう、近所の米屋のクサガメ(こちらは20年以上生きているツワモノ)も、今日陽の当たる外に出されていた。考えることは同じらしい。

 ●1月23日(土)
 マサオは相変わらずミズゴケに包まれて眠っている。半月に1度、ミズゴケを掘り返して、マサオを水から上げる。これは動物虐待ではない(本当か?)。個体が小さい段階では、夏の給餌が少ないと、冬眠途中で死んでしまう可能性があるのだ。マサオを拾ったのが6月で、夏の間はしっかりと餌付けをしたので、大丈夫とは思いながら、そして、この程度で死んでしまったらそれはマサオの生命力がなかったからと思いながら、半月に1度は、きちんと反応するか確認しているのである。

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