1973年に発売され、空前の大ヒットとなった作品ですが、日本列島が地殻変動
で
陸地のほとんどが水面下に沈没し、 日本が消滅
してしまう物語。
地形学的に陸地の水没は、 地球温暖化
の影響で、現実的な問題となって
います。 要は、 海面上昇
によって、かって陸地であった処が水没してしまう
わけです。海面上昇、海水の量を増やす原因として、
・陸上の氷河が融ける
・太陽光の反射量が減る
・海水が膨張する
がありますが、一番の原因は最後の海水の膨張。
全ての物質は、温められると膨張して体積が増えてしまいます。 海水も温度が
上がれば、例外なく 膨張して体積が増えてしまいます
。 気温の上昇は海水の膨張
に直結しているわけ。
21世紀末までに、ほぼ 1mも海面が上昇
してしまう可能性
が、あるそうです。
もし1mも海面が上昇すれば、日本の 海抜1m未満の国土の割合は、0.6%
で、
そこに住んでいる
人口の割合は2.5%。 日本の人口は約1億2730万人なので、
1億2730万×0.025≒318万人が影響を受けることになるわけです。
かっての< 産めよ増やせよ
>という国策は、労働力の担い手の創出、
そして購買力の源として、人口増加を推進してきました。中国がGDPにおいて
日本を抜き、世界第二位 の経済大国になったのも、13・5億人という人口があって
こそなしえたもの。
しかし、日本の出生率は2013年 1・43人、出生数は1975年の約 190万人
から
ほぼ半減。この出生率のまま推移すると、2026年には 1億2千万人を切り、
34年後
の 2048年には
1億人の大台を割り込んで しまい
ます。
そして、日本の人口は
100年後に 約 4300万人と今の約 三分の一
。ところが、
この人口の 3人の一人以上が
65歳以上
の高齢者だとすれば、日本という国が
成り立たなくなり
、 日本が沈没
する
のは目に見えていると、思いませんか?
少子化の原因の一つが結婚しない、結婚出来ない < 非婚化
>の進行。
50歳時点で
一度も結婚したことがない割合を示す< 生涯未婚率 >が、2010年
で男性が 20.1%、
女性が 10・6%で、引き続き上昇傾向にあるそうです。
終身雇用制の崩壊に伴い、
正規雇用でもいつ解雇されるかわからず、また低賃金で
身分不安定な非正規雇用が
増えたことで、多くの若者たちが将来の生活設計が
たたず、 結婚に踏み切れない
こと
もその理由。
また、女性の管理職登用を声高に叫んでいる割には、子育て女性への支援という
少子化対策の問題への取り組みが甘く、 社会全体で支援
する方向へと
進んでいません。
子育て支援
とは、世帯への金銭的給付を充実させ、また親が働いても
安心して子供を
預け
られる制度や、施設の構築でしょう。
企業の非正規雇用の制限、終身雇用制度の復活を含めた雇用の保証、そして
少子化
対策なくしては、日本沈没を防ぐ手立てはありもはん。
全国の小学校や幼稚園のママ友が登録し、会員同士で子供を預けあうサイト
< 子育て シェア
>が、注目を浴びています。しかし、これはあくまで
民間の動きであって、公的な施策としての支援ではありません。
皇子の提言としては、65歳以上の 男女に一定期間の< 子育て支援ボラン
テイア
>を義務化し、その時間をシェアリングすることです。 時間的に
余裕があり、まだ体力的にもベービーシッターがこなせる間、託児所で何時間かは
子供たちの面倒を看る。
もちろん、保育の基礎知識を受講させ、託児の安全性につき徹底させることは、
当然です。これを ポイント化
し、将来本人が介護を受ける場合、その費用に
充当できるというものですが、いかがでしょうか?!
かように、国をあげ社会全体で、子育て支援をしなき限り、少子化には
歯止めがかからず、 日本沈没 にやがて向かっていくということです。
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