とーまは一日にして成らず

とーまは一日にして成らず

パパからの言葉



赤ちゃんがNICUを出られた日、私は母子手帳の表紙に「透真」という名前を書いた。
臨月の頃にはもう名前は決まっていたんだけど、なんとなく照れくさくて内緒にしていた。
病院での名前は○○ベビーだった。

名前の由来はパパのひらめき。
パパは細かいことが嫌いなので画数とかは特に見なかった。
「とーま・・・とうまがいいんじゃない?ほら、とーまって呼び捨てにしてもしっくりくるし。とーまにしよう!」
はーん!B型人間、適当だな~
そう思ったけど、なんだかんだで私も気にいって賛成した。
「透明でまっすぐな心を持った素直な子になりますように・・・」
人に聞かれた時のためにあとから理由を考えたのでした(笑)

そのパパはというと、なんと私の出産時にはハワイにいた。
もちろんバカンスではなく仕事だったんだけど。
パパが病院に来れたのは透真がNICUを出られた日。
我が子との対面に出遅れたにもかかわらず、私の次に透真を抱っこできたのはパパだった。
運命だなぁ♪
恐る恐る抱っこしてにたっと笑った。
その後、面会時間ぎりぎりまでいたんだけど、最後の方は出張の疲れか透真の横に並んで寝てた・・・
この光景は今でもよく見る(笑)

パパが帰ったあと、透真の写メールと一緒に今までの思いをメールした。
透真がNICUにいた時のこと、申し訳ない気持ちでいっぱいになったこと、すぐに抱っこできなかったこと、夜泣きながら寝たこと、でもこの子の為に頑張ろうって決めたこと。
パパは全部分かってくれた。パパからの優しい返信の言葉にすこし気が楽になった。
添付してあった画像を見ると、私が送った透真の写真にメッセージが添えられていた。
「ママありがとう。とーまくん」

この子を産んでよかった。生まれてきてくれてよかった。
この人がパパで本当によかった。一緒に頑張っていこう。

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