学びの泉 ~五目スパゲティ定食~

学びの泉 ~五目スパゲティ定食~

第101号



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☆トップクラスに入る勉強法! 第101号☆

 ~もう勉強のやり方がわからないとは言わせません!~
 ~4人の学習のプロが、結果を出せる勉強法を教えます~

発 行:考える学習をすすめる会 http://kangaeru.org

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§このメルマガの趣旨

成績は「勉強時間」と「勉強のやり方(頭の使い方)」で決まりま
す。もし、大きく学力を高め、成績を向上したいなら、勉強のやり
方を、覚える学習から「考える学習」に変えなくてはなりません。

このメルマガをしっかり活用すれば、トップクラスの成績を手に入
れることができます。執筆者は全員が10年以上のベテラン塾長です。
熱意ある皆さんのために、このメルマガをお届けします。
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みなさん、長らくご無沙汰しています。こだまです。お元気だった
でしょうか。

朝夕も涼しくなり、受験生は本格的な受験シーズンが迫ってくるの
を肌で感じ取っているんじゃないかな。

なかには、受験勉強がうまくいかなくていらいらしている人もいる
かもしれないね。また、今年が入試でなくて、のほほんとしている
人もいるだろうが、いずれは受験が目の前というせっぱ詰まった状
態はだれもが経験することだ。


だから、今回これが最終号ということで、人生の一大事である受験
に際してのプレッシャーをどのようにはねのけていくのか。そのこ
とについて話してみるよ。


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      どんなことがあっても、大丈夫!

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こだま先生は福岡で個人塾を開いて、もうかれこれ9年が経とうと
しているんだけど、この間本当にいろいろなことがあってね。

近くには大きな塾もたくさんあり、その狭間で看板も出さずにちっ
ちゃく目立たず怪しげにひっそりと続けてきたんだ。

ここだけの話なんだけど、経営がうまくいかなくて塾がつぶれかか
ったことが3回ぐらいあるんだ。

そのたびに、「うひゃあ、やられた~。本当に、これでもうおしま
いだ」と思ったね。泣きそうになったこともある。だけど、そんな
とき、ふと脳裏に思い浮かぶ話があるんだ。


それは、あのとんちで有名な一休さんの話。

一休さんはいろいろと興味深いエピソードを残しているんだけど、
なかでもとりわけお気に入りの話が次の話だ。

一休さんが亡くなる直前にね、お弟子さんたちを呼んで、三巻の巻
物を遺言として渡したそうなんだ。その巻物をお弟子さんたちに手
渡すときに「本当に困ってどうしようもなくなったとき、この巻物
を開けなさい。それまでは決して開けるんじゃないぞ」と言ったん
だって。

それから何年か経って、お寺に大変な問題が持ち上がり、お弟子さ
んたちは大変困った。そこで、一休さんの遺言が書いている巻物を
思い出し、これを読めばこの困難な状況を見事に切り抜けることが
できるようなものすごい秘策が書かれているに違いないと思ったん
だ。


まさにわらをもすがる思いで、巻物を開けてみるとね…

 一巻目 ・・・ 大丈夫

 二巻目 ・・・ 心配するな

 三巻目 ・・・ なんとかなる

と書かれていたんだ。


はじめお弟子さんたちはあっけにとられていたんだけど、そのうち
に笑いがこみあげてきて、みんなで大笑いしたんだって。そのとき
ね、不思議なことに、彼らの頭の中で見事な解決策がひらめき、そ
の困難な状況を切り抜けることができたという話があるんだ。


実はね、この話。人生における、奥義中の奥義といってもいいぐら
いすごい話なんだよ。

人間誰だって、いろいろな悩みや障害にぶつかるよね。もうこれは
だめだ!って思うことが何度あることか。

君たちは今、テストでいい点とれないとか、スポーツで強くなりた
いとか、なんでもっとかっこよく生まれなかったんだとか、友達と
うまくいかないとか、いろいろな悩みがあると思うんだけど、これ
から成長していくと、もっともっといろいろなことに傷つき、悩み、
時にはとんでもない深刻な壁が目の前に立ちはだかることもあるだ
ろう。

そのような時、どういう態度でのぞめばいいのかを、一休さんは教
えてくれているんだ。

また、このことは、君たちの受験にもあてはまることなんだ。


だから、提案!

受験を利用して、悩みを乗り越える練習をしておこうというのが、
今回のメルマガのねらいだ。


まず、受験でどうして悩みが生じやすいのかを考えておこう。

いうまでもなく、受験には、合格か、不合格かの2つしかないね。

それで、もし合格しなかったらどうしよう~と、まだ現実に起こっ
ていないことに対してくよくよ悩んだりするわけなんだ。

はたから見ると、そんなことに悩む暇があるんなら、その時間に勉
強してもらいたいと思うんだけど…(笑) 悩んでいる当の本人か
らすれば大変なこととしてのしかかってくるんだね。


では、高校入試において、どのような態度で臨むべきなんだろう。


単刀直入に言うね。


実は、


 高校入試は失敗してもいいんだよ。

 だから、安心して、目の前の勉強に打ち込んでいいんだ。


こんなこというと、君たちのお母さんやお父さんたちから、ものす
ごく怒られそうだけど、これが真実なんだ。


ただ誤解がないように、注釈しておくね。ここからが大事なんだよ。

高校入試は失敗してもいい。だからといって、勉強を中途半端にす
るということは許されない。
目の前の勉強の手を抜いてはよくないんだ。

言っていることがよくわからなくなってきた?(笑)


つまり、

 手を抜かないで、真剣に勉強する。

 だけど、高校入試の合否の結果は神様に任せる。

ということなんだ。


よ~く考えてごらん。

確かに、合格すれば嬉しいし、合格しなければ悲しい。

だけど、今、君が目指している高校に合格するのがいいことかどう
かはあとから振り返ってみなければわからないことじゃないかな。

もし不合格で、滑り止めの高校に行ったとしても、そこで運命的な
人との出会いがあり、それがきっかけで将来大成功をおさめるかも
しれないし、その反対に、志望校に合格してもその後の人生がぱっ
としないかもしれない。

嬉しいことと悲しいことというのは、いってみればお天気のような
ものだ。

人生、晴れたり、雨が降ったり、ということ。

晴れと雨がどちらがいいかと決めることは、どう考えてもナンセン
スだよね。


晴れの日の方がすがすがしくて誰もが好きだけど、晴れの日ばかり
で雨が降らなかったらどうなるだろうか。

作物は育たなくなり食糧難になって、この世の生き物はすべていけ
なくなる。反対に、雨ばかりだと同じく作物は育たないから、同じ
く悲惨な結果を招くことになるだろう。

つまり、晴れも雨も、どちらもほどよく必要なんだ。

同じように、人生においても、成功と失敗、どちらも必要というこ
と。

失敗があるから、人間そこからいろいろと学ぶことができるのだし
(失敗は成功のもと)、 成功ばかり続いたら、その人間は傲慢に
なって謙虚に学ぶと言うことを忘れてしまい、いやな人間になって
しまうような気がする。

だからといって、失敗続きだと、人生に失望してしまって最悪の選
択をすることがあるかもしれない。

ほどよくどちらもあるから、人生うまくいくのではないだろうか。


話が受験から離れてしまったけど、いわんとしていることはわかっ
てくれたかな。

ようするに、受験で失敗してもいいということ。

だからといって、今ある勉強も手を抜いてはいけない。


だけど、そういわれても、ついくよくよして思い悩んでしまうのが
しまうのが、人間だよね。

実際、こんなに偉そうに講釈をたれているこだま先生も塾がつぶれ
そうになった時は、いつもおろおろしてしまったからね。

だけど、だいじょうぶ。いつも一休さんに助けてもらったから。
(余談だけど、本を読むということはいいね。時と空間を超えて、
助けに来てくれるんだよ♪)

一休さんの話を思い出すたびに、深刻な顔をして嘆いている自分が
ばかばかしくなったものさ。だって、深刻な顔をしたって何も生ま
れないからね。

それよりも、「今」考えられる限りの最前の手を尽くそうって。そ
れでだめなら、仕方がないや。なるようになるさってね。


君たちのだれもが、これから入試が近づいたら、きっとあれこれ悩
むだろう。

いや入試でもなくても、人生の節目節目でいろいろなことに失敗し
て悩み、そして心がつらく苦しくなることだろう。


だけど、それは人生の一風景にしかすぎないということ。

しばらくすると、必ず晴れるんだっていうことを思い出してほしい
んだ。

けっして、悩んではだめといっているんじゃないよ。
しょせん、悩みなんてそんなものなんだから、安心して悩んでいい
んだと言うこと。



結果なんか気にせず、安心してもがいてみよう。

だって、なんとかなるんだもんね。

それでは、受験生諸君、健闘を祈るよ!



          (執筆:こだま塾 信谷英明…福岡市)

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