「真理子』(9)
思えた宅配寿司のバイトは時給900円だつた他のバイトより
稼げ、月に30時間働いたバイト仲間の調理の女友達も出来た
仕事帰りにコンビニに寄ると 店前でゲンチヤリを乗った
近所の高校生とも知り合いになつた
働いて稼せいだお金で、タバコや酒を買った
両親に見つからないように そーっと自分の部屋に隠し
妹や親が突然部屋を開けられないょうに中から鍵をかけた
ゲンチヤリ仲間やバイトの女友達も 部屋に呼んだ
女友達が来ていないときは、皆でタバコを吸い ビール缶も
開けて呑んだ 武にとって、今までにない開放感と
気分の高揚を感じていた 学校に通うだけの単調な時間から
なにものにも、心が拘束されない時間は 今までの通学
オンリーの日常なんて(糞、クソ)みたいなもんだと
ゲンチヤリ仲間と連れ立つて 横浜や湘南鎌倉、江の島まで
遠出した バイトで買ったピッチで、迷子にならないように、連絡
しあいながら。横浜から鎌倉街道を走る頃になると
風景と空気が変わるのが解かった 寿司を配達するエリア
では考えられない光景が眼前に広がる
東京は武の住む街は 家が立ち並び、空き地や広い空間が
無かった、せいぜいあるとしても都市計画で決められた
企画品の公園位だ
手でグリップを回しアクセルを全開にする
50CCのバイクは悲鳴をあげるように 尻から伝わる振動は
ビリビリ尻をくすぐる
頬に当たる風は自由な心に励ましのメッセージのようだ
今武の心に芽生えた希望は ゲンチャリでなく大きなバイク
を手に入れて、彼女を乗せて 沖縄や北海道に旅すること
勿論高校もやめて 大学受験もするつもりはない
今この時、この時間がとてつもなく歓喜を与えてくれる
両親は将来の事を言う、「ははー(糞)くらえだ」
「若い時にしか出来ない」「若いから出来る事」
「今好きな事が出来ないなんて」武は自分にも
両親にもぶつけた、
湧き上がる「気分」に「気持ち」に誘導されるように
実行に移そうと 決心を決めてーー
ー真理子は自転車通学を選んだ 通学時間は約一時間も
かかる、でも希望に燃えて 何人か友達も出来た
少し離れているが 同じ町内の子だ 其の子も自転車通学
だつた そんなある日
母が父と母と真理子、三人で夜話し合いをしたいと言って来た
真理子は決意した、そう父や母に言わないでいた
話を其の時にしょうと
著自然の狩人
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