自然の狩人

自然の狩人

真理子2



特に父の事は知らない 話す機会も無いのだから

知っている事と言えば 父と母は大恋愛の末。

東京に来た事 そして兄と真理子が生まれたこと

父はテレビ局の大道具(セツト作り)の会社で

現場作業をしていた、そして真理子が生まれた頃に

事情があつて辞め。友人と共同で塗装の仕事をしていた事

母は 貸し店舗でスナツクを経営し当初は繁盛していて深夜営業の許可も習得していた

そんな事情で 家族で団欒する事も無く過ごしていた事をー

ー 小学6年の夏休み前ー

いつものように目覚めると 下半身の秘部に濡れたような

違和感を感じた 「そーっと」手で触れてみると手が

濡れて 寝たまま顔の前にかざして見ると赤く染まっていた

「血」がついている 出血している 驚きに似た不安

でも直に理解出来た。 そうこれが「生理」なのだと

隣に寝ている兄に気ずかれないように起きた

トイレで汚れた下着を丸めて トイレットペイパーで

包んで パジャマの上着を脱いでそれに包んで とりあえず

洗濯機の横の洗らい物入れに、隠すように置いて

隣の部屋で寝ている母を起した 母に言うのにも

「何故か」恥ずかしさと、ためらいがあつた

母に告げると 母はそう「良かった」と言つた

真理子には、不安のような戸惑いが心を支配した

そして、友達や男子生徒の事が頭に浮かんだ

友達や男子生徒に「この事」を知られたら。

知ってしまったら 「なんて言われるのだろう」

生理があつた事より 自分に生理が来た事を

どう「思われるのか」が気がかりに 其れが不安

だつた。

著自然の狩人

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