スターダスト

第12話 強くなるために

訛「・・・・カズヤが手も足も出なかった・・・。」

訛は倒れているカズヤを抱えあげて言った。

オーフェン「Xイレイザーズ・・・やつらの強さがわかった以上、リンダークレストに急ぐしかないな。」

訛「カズヤはどうする?」

オーフェン「・・・、血の覚醒が起こった状態ならば足手まといにはならない・・が、普段のこいつは全く役にたたないな。」

訛「血の覚醒か・・・。カズヤの力はあんなものじゃない。」

オーフェン「・・・、どういうことだ?」

訛「ゲイル一族の血の覚醒には二段階あるんだ。今のカズヤは一段階目だ。しかし、二段階目の覚醒が起こればおそらく俺より強いさ。」

その時上空から何者かが飛んできた。

その者は背中に天使の羽を具えた黄色の髪をした青年だった。

オーフェン「!あなたは『ノアの貴公子』。なぜこのような場所へ?」

ノアの貴公子・・・確かにそう呼ばれるにふさわしい姿だった。

ノアの貴公子「その呼び方はやめてくれよ、僕だって君と同じノアの一族なんだからさ。」

オーフェン「は、申し訳ありませんでした。」

ノアの貴公子「君が訛君だね。サイレントから話は聞いてるよ。申し遅れた、僕の名は『ノア・セイン』だ。君とは協力して行きたいと思っている。Xイレイザーズは君や僕達を狙ってくるはずだからね。」

訛「・・・・まだ、協力するかどうかは決めかねるが、いまはあなたの力が必要だ・・・。リンダークレストに俺とオーフェンをつれていてくれるのか?」

セイン「あぁ、この指輪を指にはめてくれ。」

その指輪にはルビーがはめられていた。

セイン「そのルビーの指輪は念じた場所へ移動することの出来る、ノアが作り出した特殊ルビーだ。」

訛は指輪を見つめ・・・

訛「ノアにはこんな技術もあるのか。」

オーフェン「お願いします。」

セインは訛の頭に手を置いた。

セイン「今君の記憶の中にリンダークレストにあるノアの城のイメージを植えつけている、そのイメージを頭に浮かべ続けながらルビーの指輪に祈るんだ。」

オーフェン「先に行きます。」

オーフェンの姿が宙に浮き、もうスピードでどこかへ向かった。

セイン「行こうか。」

訛は頷き、セインと一緒に『リンダークレスト』に向かった。

空中で訛はあることにきずいた。

訛「しまった!カズヤが!」

そう、カズヤはあの場に置き去りにしてしまったのだ。

セイン「心配いらない、彼をよく知る君かオーフェンがアメジストの指輪を使えば彼もこっちに来ることができる。」

訛「考えてあるな。」

セイン「ノアにはたくさんの仲間がいるからね。・・・その仲間も随分減ってしまったがね・・・。」

訛とセインはリンダークレストに到着した。

???「久しぶりだな、オーフェン。少しは強くなったかよ!」

オーフェン「貴公にそんなことを話す必要はない。」

?「なんや、えらい久しぶりに還ってきたかと思えば冷たいのぉ」

オーフェンはため息を一つついて

オーフェン「王に会いに行く。」

セイン「待ってください、オーフェン」

セインがオーフェンの足を止めた。

オーフェン「どうされました?」

セインはアメジストの指輪を取り出した。

セイン「これで、ゲイル・カズヤをこちらに呼んでください。訛君の体にはアメジストは合わず危険になるかもしれません。」

オーフェン「指輪を」

オーフェンはアメジストの指輪のはめた。

オーフェン「イザナエ・トドケ・ワガセンユウヨ」

オーフェンが呪文を唱えると、オーフェンの目の前にカズヤの姿が現れた。

セイン「ありがとうございます。」

そして同時にカズヤが目を覚ました。

セイン「目が覚めましたか?」

カズヤ「・・・誰だ?」

訛「ここはリンダークレスト。ノアの城前だ。そしてこの人はノア・セイン」

カズヤ「俺は・・いや、もう一人の俺は負けたのか?」

オーフェン「あぁ。」

カズヤ「そうか・・・あいつらは・・・」

オーフェン「紛れもなくXイレイザーズ『スカル』と『アヌビス』だ。」

セイン「当然です。私たちが長年倒せなった相手を一段階目の血の覚醒をしたゲイルが勝てる相手じゃない」

カズヤ「血の・・・覚醒?」

カズヤの顔は不思議がっていた。

セイン「やれやれ、どうやら血の覚醒のこともわかっていないようですね」

セインはアメジストの指輪を取り出した。

セイン「オーフェン」

オーフェンは指輪を受け取り、指にはめた。

オーフェン「イザナエ・トドケ・ワガセンユウヨ」

オーフェンの隣に落雷のように降りてきたのはノア・サイレントだった。

サイレント「久しぶりだな、お前ら。」

オーフェン「サイレント、カズヤの特訓を頼みたい。今のままのこいつじゃ命を落としかねない。」

サイレント「あぁ、いいぜ。」

セイン「では、ゲイル・カズヤはサイレントに任せて・・・。訛君はそこの二人と会話しててください。」

訛「あ、あぁ。」

セインとオーフェンは城の中へ入っていった。

?「君が訛君やな。君は強いて聞いたんや。そこでものは相談なんやけど、どうや、自分と勝負してみんか?」

訛「お前と?」

?「なんや?自分のこと疑っとるん?心配せんでいいよ、自分はただ戦いを楽しみたいだけやねん。」

???「やってやれよ。ナの字。こいつも俺も、ただのバトル好きなだけだ。」

訛は考えていたが

訛「わかった。ノアの本当の実力を知るのにもいい機会かもな。」

?「そんなら始めようや。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カズヤ「血の覚醒・・・」

サイレント「お前本当にゲイル一族か?血の覚醒のことも知らないなんて・・・まぁ、じゃあこれからお前の血の覚醒訓練を行う。一段階目を自分でだせなきゃ、二段階目なんて100年かかっても無理だからな。」

サイレントは指輪を取り出した。

サイレント「これはターコイズの指輪。能力・・・・」

サイレントは指輪を指にはめて「シャドウ・ゲンガー」と叫んだその時、カズヤの影が色も同じカズヤが現れた。

カズヤ「こいつは!」

サイレント「本来はこれを自分に使って、相手を翻弄するのに使うんだが、俺だけに使える特殊修行用ターコイズ『シャドウ・ゲンガー』で自分と戦ってもらう。もちろんこのお前は血の覚醒が出来るように俺が動きを全て操作する。お前の5倍は強いぞ、死ぬ気で血の覚醒を起こすんだ!!」

カズヤ「なんだかわからないが要するにそいつを倒したとき、俺の修行は終わるんだな。」

サイレント「やってみな。」

カズヤは刀を抜いて動き出した。

カズヤ「いくぞ!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セイン「・・・・。」

オーフェン「何故です!Xイレイザーズが何故マルコスと!!」

ノアの王「わからぬか・・・。英雄戦争のさなか、私を殺し損ねたXイレイザーズのリーダーは・・・」

つづけようとしたがセインが

セイン「なるほど・・・」

オーフェン「セイン?」

セイン「つまり、元リーダーゼロを甦らせようとしているのはマルコス。Xイレイザーズの中には自ずと彼の復活を喜ぶ者がいるはずさ・・・。」

ノアの王「おそらくは・・・『雷神のエルヴァ』・・・現Xイレイザーズリーダーだ。」

オーフェン「エルヴァ・・・」

ノアの王「もう一つ気になっていたんだが、なぜか先ほどから『エンジェルチルドレン』の気配を感じるのだが?」

セイン「彼ですね・・・おそらくは。」

ノアの王「誰だ?」

セイン「僕達がここに来る時に一緒に連れてきた中の一人・・・・訛。」

ノアの王「ほう、訛か久しいな。」

オーフェンは驚いていた。

オーフェン「王!なぜ訛を知っているのですか!!」

ノアの王「貴公は知っていて一緒に旅をしていたのではないのか?」

セインが話しに入った。

セイン「彼は100年前の英雄戦争でこの戦争を終結させた『人』、つまりエンジェルチルドレンの一人さ。」

オーフェン「訛・・・が!」

オーフェンは動揺を隠し切れなかった。

ノアの王「やつはまだ未熟しかし・・・」

オーフェンはノアの王の話は聞いてすぐさま城の外に出て行った。

セイン「彼、耐えられなかったみたいですね。」

ノアの王「・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
?「これで最後やで、訛君。」

訛「(馬鹿な!なんだこいつの強さは!!)」

戦況は?が圧倒的有利で、訛の攻撃を二度しかくらっていなかった。さらに訛はもはや満身創痍だった。

?「覚えとき、自分の名前は『K』や。サービスで自分の必殺技みせたる。もっと戦闘の勉強せなあかんで。」

上空の空が曇り始めた。

K「必殺!!『KAMINARI』!!」

Kが腕を振り下ろすと、訛の上から雷が大きく落ちた。

訛「ぐ・・・!!」

訛はその場に倒れた。

K「あかんなぁ、君。そのまんまやと命落とすで?」

訛「・・・お前・・何者だ!」

K「いってるやろ、Kや。君の力じゃこの先の戦いには参加させられへん。今の戦いはそれを見るテストでもあったってことや。」

???「Kやめておけ。弱者は地にへばりついてるのがお似合いだ。」

???は訛の手を踏んだ。

???「いいか?この世界では強さが全てだ。お前のいた世界とは違う。」

訛「!なぜ俺がエンジェルチルドレンだとわかった?」

???「剣の使い方が独特だったし、Kのダメージを与えられる奴なんてそうはいないからな。」

???が「なにより・・・」とつづけようとしたときオーフェンが来た。

オーフェン「何があったんだ!?」

K「ちょっと自分と勝負してもろたんやけど相手にならんわ。」

オーフェン「貴様!なに勝手なことをしているんだ!」

K「えぇやないの。あいかわらず硬いやつやなー。」

オーフェンは麻衣姫を抜いた。

???「お、なんだ?やろうってのか?」

?「ほほほ、やめておけ。オーフェン。」

?の声の主はマルコスが現実世界に向かったゲートがあったシャドウにいた老人であった。

?「今の主ではこの二人には勝てぬよ。」

訛「どうすれば・・・強くなれる?」

訛は問うた。

?「・・・。そうじゃな、主には素質がある。オーフェンと一緒にひたすら戦い続けるのじゃ。さすればお主はやがて強大な力を手に入れることができるはずじゃ。」

?の答えに訛は

訛「・・・オーフェン。力を貸してくれ。」

オーフェンは頷いた。

K「一緒に戦えるのを楽しみにしとるで訛君。」

???「ふん、雑魚ふたりが頑張ったところで変わりはしないさ。」

?「ダグス、だまっちょれ。」

そうして三人は強くなるべく、このノアの島。『リンダークレスト』で修行を続けるのだった。

そして・・・現実世界では。

マルコス「どう思う?エルヴァ?」

エルヴァ「何がですか?」

マルコス「ノアの実力だよ。やつらは脅威になりえるか?」

エルヴァ「アヌビスとスカルの報告を聞く限り、たいしたことないと思われます。」

マルコス「そうか・・・、くくく。こっちの計画は順調に進んでいる。ゼロ復活もあと一年で終わるだろう。」

?????「マルコス、気を抜くなよ。我々の本当目的は『星神』の消去だ。

真の黒幕ここに。星神とは・・・?

           第一部 完









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