トルコ風

トルコ風

父と・・・。


普通のウェディングドレスである。

トルコでは、新郎新婦が一緒に入場し
両親の名前と出生地を答え
相手をパートナーと認めますか?という質問に対し「はい」と答え
書類にサインし口付けをして終わる。

しかし私達の場合は本番3分前に変わった。
私の父は教会のバージンロードを二人で歩くのが夢であったのだ。
それをずーーーーーーと前に彼に話したことを彼は覚えてくれていて
本番にできるか確認してくれたらOKが出た。

もう、外国人花嫁だからお客さんも文句どころか大爆笑であった。
父は彼のお父さんに引っ張られるように連れてこられ
緊張もする間もなく行進がスタートした。(笑)

父は握手をして彼に私を渡したかったのに
彼は気づかず私を連れて行こうとする。
お客さんは気づいているのに彼だけが気づかない。
何気なく教えてあげても気づかないから
私が彼の手を引っ張って父の手まで持ってきた。

シャイな彼・・・。
顔が真っ赤であった。
そしてお客さんは大爆笑。

こんな大爆笑の挙式ってあるのであろうか???(笑)

当日マントを着て現れたお役人さんは、あの命の恩人。
言葉は分らないのに愛が感じまくり・・・。
あの方にやってもらえて感激であった。

私はトルコ語が分らないので彼が英語に訳してくれてそれから答える。
「あなたはこの人を夫と認めますか?」と聞かれても
私はすぐに答えることなく彼の英語を聞かなくてならず
そんなやりとりもまたまた大爆笑。

挙式後、一人一人にキスしてコインやお金をつけられた。
普通は、女性側につけるらしいのだがやたらと彼につけられ彼は少し怒っていた。
私はドレスが痛まなくてラッキーと心から思っていたのにね。

アンカラから留学時代のトルコ人の友達が来てくれて・・・。
泣いてしまった。

そして、彼を両親の元から連れて行ってしまうと思うと涙が出てきた。
お母さんは二人が幸せなことが自分の幸せだと言ってくれた。
大切にしないとね。

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